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「食べたらみがく」健康な歯のための正しいオーラルケア

子どもの病気 教えて!ドクター

(2005年 夏号 掲載)

口は“食”の入り口、そして健康な歯は食生活の要です。
お子さまの健やかな成長のためにも、乳歯のうちからしっかりとケアをして、健康で美しい永久歯へとバトンタッチしていきたいものですね。
ここではお子さまの正しい歯のケア法についてお話をうかがいました。

まずは明るく楽しく。
歯みがきを習慣づけて

歯は食物を噛むという基本的な機能だけでなく、咀嚼し、飲み込むという消化に至るまでの運動を支えています。さらにあごの発育を助け発音をよくする、しいては健全なコミュニケーション能力を育成するという日常生活に欠かせない重要な役割を果たしています。特に乳歯は、大人の歯へのバトンタッチの役目を担っており、将来きちんとした場所に正しく大人の歯が生えてくるように導き、一生、健康な歯を保つためにも、乳歯のケアは大切です。

とはいえ、乳幼児期の子どもに対して自主的に完璧な歯みがきをさせることは不可能ですから、まず親が楽しい雰囲気づくりをして、歯みがきを生活の一部に取り込めるように手助けしてあげましょう。

乳幼児の歯の正しいケア方法

個人差がありますが、おおむね生後6ヶ月くらいから前歯が生え始めます。乳歯が生えたら歯みがきを開始します。まずは、歯ブラシになれさせることからはじめましょう。保護者が子どもをひざに乗せて、歯みがき粉のついていない歯ブラシを鉛筆状に持ち、歯に軽く当てて細かく振動させるようにやさしくみがきます。このとき上の前歯のまん中の歯肉にあるヒダ(上唇小帯)に歯ブラシがあたると痛いので、ひとさし指で唇を押さえて歯肉をガードするようにしてください。1歳を過ぎたら、実際に歯ブラシを握らせて自分でみがくことに慣れさせます。このとき歯ブラシをくわえたまま立ち上がったり歩いたすると大変危険ですので、必ず座らせるように気をつけてください。また、砂糖の入っているものやイオン飲料等の酸性の飲み物を哺乳ビンに入れて水代わりに日常的に飲ませると上の前歯を溶かしてしまう原因になることがありますので特に注意しましょう。

さらに、歯医者さんで定期的にフッ素を塗布してもらうのも強い歯を作る上で効果があります。フッ素は歯を酸に溶けにくくするほか、初期むし歯を元に戻す働き(再石灰化)があります。生えてすぐの歯はフッ素を取り込みやすいので早い時期からの塗布が効果的です。

間食は量よりも回数に気をつけて

1歳半ごろまでには離乳食も完了し、徐々に間食の量も増えてきます。「間食はむし歯のもと」とすべてを制限する必要はありません。子供にとっておやつは大切な栄養源です。おやつは、お菓子ばかりではなく野菜や果物を与えたり、飲み物は牛乳などにすると、歯にとってよいだけでなく栄養面から見ても好ましいでしょう。また、砂糖を含んだ甘いおやつもすべてが悪いというわけでなく、気をつけなければならないのは与え方です。甘いものや口の中に長く残るものをいつまでもだらだらと食べている状態こそがむし歯の最大の原因となります。間食の回数を決め、正しい間食の習慣をつけることをまず心がけてください。

すべての乳歯が生えそろう2歳をすぎたくらいから自分でみがく練習を徐々にはじめ、グジュグジュ・ペッができるようになる3歳ごろからはフッ素入りの歯みがき剤を歯ブラシにつけてみがくようにしましょう。小学校低学年ごろまでは保護者が仕上げみがきをしてあげてください。歯ブラシの届きにくい奥歯の溝や歯と歯の間は磨き残しのないようにとくに注意が必要です。また、歯をむし歯から守る唾液の作用がとどきにくい上の前歯も、丁寧にブラッシングするようにします。

それでは、いつ歯みがきするのがいいのでしょうか?「食べたらみがく」が理想的ですが、最も大切なのは就寝前。寝ている間は唾液の分泌が少ないため口の中で菌が繁殖しやすい状態になっているからです。

健康づくりは正しい食教育から。そして正しいアフターケアをきちんと身につけさせることが大切。子どもに教える前にまず親がきちんと正しい食習慣、歯みがき習慣のお手本を子どもに示すこと、これが最も重要です。

子どもの頭を保護者のひざにのせ、上から覗き込むようにみがきます。

上の前歯:上唇の内側のヒダに歯ブラシが当たらないように指でガード。

奥歯:ひとさし指で頬をやさしく広げるようにします。

高柳篤史先生

平成8年東京歯科大学大学院修了・博士(歯学)花王ヘルスケア第2研究所 主任歯科医、日本口腔衛生学会認定医。
埼玉県幸手市において、予防歯科を中心とした診療も行っている。
7歳と5歳の2児の父親。

高柳篤史

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