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幼児期が大切、子どもの視力の発達

子どもの病気 教えて!ドクター

(2005年 秋号 掲載)

小さい子の視力測定

生後1ヶ月の赤ちゃんが自分の目の前で手を動かすことから始まり、2ヶ月くらいで人や手を目で追うようになります。その後、1歳児で視力0.3、2歳児で0.5〜0.6、3歳児で0.8、7歳以降で1.0、というのが視力の正常値の目安です。

測定は、小さいうちは5メートル離れたところから、イヌやトリの絵を見せて診断し、5歳くらいからは黒い輪の1カ所に切れ目の入った図を使用して行ないます。子どもの視力測定は、おとなに比べ正確性がやや落ちますが、視力が悪ければ、この測定でわかります。

視力の悪い子が増えている

一般的な近視は、眼軸の長さ(角膜から網膜までの距離)が伸びすぎて網膜の手前でピントが合ってしまうため、ものがぼやけて見えます。遺伝的要因や環境的要因によると考えられています。一方、病的な近視は、メガネをかけてもあまり矯正がききません。子どもが、近くのものも遠くのものもよく見えていないようなら要注意です。

最近では、視力の悪い子が増えてきていますが、ゲームやテレビが大きな原因でしょう。テレビを離れてみる、本を明るいところで読む、外出時には遠くをよく見る、など誰もが知っていることながら、結局それが基本です。家の中を明るく保つことも目にやさしいといえます。

斜視に気づいたらすぐに受診を

斜視とは、片方が目標物を見ているのに、もう片方の目が違う方向を向いている状態で、程度の差はあれ子どもの2%くらいにみられます。目の位置によって内斜視、外斜視、上斜視、下斜視の4種類に分類されます。原因は、遠視や目の筋肉の異常などさまざまですが、決して自然に治るものではありません。

3歳までに治療が必要

視力は6歳くらいまでに発達が完了します。その間、正しくものを見続けていることが必要です。もし、斜視や遠視、弱視、目の病気などでそれが妨害されると成長が止まってしまい、3歳くらいまでに治療しないと視力がでなくなる恐れがあります。子どもがテレビに接近して見る、目を細める、こする、頭をかたむけてモノを見る、そんな一見なんでもなさそうな行為が、ときに病気の重要なサインに。子どもには自覚がない症状も多いので、いつもとちょっと違うと思ったら、早めの受診を、親の直感が早期発見につながります。

《知っておきたい目の症状》

●目ヤニ&涙
目ヤニがたくさん出るときは、角膜疾患、結膜疾患、鼻涙管疾患などが疑われます。1歳くらいだと、目と鼻をつなぐ鼻涙管が詰まることがあり、目ヤニや涙が出ます。その場合、鼻涙管を通す簡単な治療を行ないます。
●さかさまつげ
乳幼児はまぶたの皮下脂肪が厚いため、まつげが下まぶたの盛り上がりに圧迫されて目の内側に入ってしまうことがあります。自然に治ることもありますが、角膜に傷がつき視力低下の原因になることもあります。
●結膜炎
はやり目、プール熱が代表的なもので、伝染性の強い病気です。症状は、結膜が赤くなる、目ヤニや涙が増える、まぶたが腫れる、発熱など。かかってしまったら、幼稚園や保育園はお休みし、家族間の感染予防もしっかりとしましょう。

 

中尾秀樹先生

杏林大学医学部卒、日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学勤務を経て、青山子どもの城の近くに「なかお眼科医院」を開業。プレイルームを完備。子どもにも子連れのママにも安心な環境です。
http://www.tcn-catv.ne.jp/~nakao_ganka/

中尾秀樹

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