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どうする?指しゃぶり

子どもの病気 教えて!ドクター

(2005年 秋号 掲載)

なぜ指しゃぶりするの?

指しゃぶりは、お母さんのオッパイを口にする感覚を再現して、甘えたい、寂しい、不安だ、退屈だといったときに安心や満足を得るための動作と考えられます。

実は、まだオッパイを知らないはずのお腹の中にいる赤ちゃんも指しゃぶりしています。喜びが得られることを遺伝子が覚えているのでしょう。

ですから、納得なしに指しゃぶりを奪われることは、お子さんにとって大きなストレスです。安心や満足を得られないままでは、どうにかしてストレスを解消しようと、例えば爪や唇を噛む、髪をいじるなど別の癖が出ることもあります。

いつまでにやめたほうがいい?

1歳前後は、何でも口で確認したがる「口唇期」といわれ、指しゃぶりが頻繁に見られます。成長に伴いからだ全体で遊ぶようになれば減るので、早くから心配する必要はありません。

しかし、指しゃぶりが毎日長時間続くと、前歯が噛み合わさない開咬になることがあります。時間が減れば多くは自然に治りますが、程度がひどい場合は咀嚼や発音に支障がでますので早めに歯科医師にご相談ください。

また、今はいい歯並びでも、指に大きなタコができたり爪がはがれたりするのは指しゃぶりが長く続いている証拠。そのままでは将来開咬を招きかねないので要注意です。

お子さんが無理なく指しゃぶりをやめるには、どんな問題がおきているか理解し、やめる自覚を持てる3歳過ぎからのトレーニングが適当です。ひどい開咬でない限り、それまでは急がずに見守ってください。

なお、小学生まで指しゃぶりが続くと歯槽骨の発育に影響します。遅くとも前歯の生え変わる6歳頃には完全になくなっていることが望ましいでしょう。

上手なやめかたのコツ

指しゃぶりによる問題をしっかり気づかせ、自分でどうするか決めさせる!

歯並びの悪さがあれば歯科医師に指摘してもらい、指のタコや爪の変形があれば「困ったね」、「心配だね」と一緒に悩む姿勢で見つめましょう。

幼稚園生なら「他のお友だちはしてないよ、赤ちゃんだけなのかな?」と気づかせるのが効果的です。

このとき「やめなさい」と強制せず、「どうしようか?」と相談し、お子さんと一緒に決め事を考え出すことがポイントです。

指しゃぶりしていないことをほめ続ける作戦!

人は誰でも「ダメ」といわれると気持ちが落ちこみ、やる気がなくなるものです。

たとえあまり減っていなくても、ある時間(食事中など)はしなかったね、えらいねとがんばりをほめ続ける、タコや爪の変形が治ってきたことを一緒に喜ぶ、その繰り返しで指しゃぶりはきっとなくなります。

ご両親はもちろん祖父母、幼稚園の先生など、お子さんを取り巻く様々な人々に協力してもらいましょう。

トレーニングのお助けグッズとしては、カレンダーにシールを貼るのがおすすめです。ハミガキをがんばったら1枚、そして指しゃぶりしなかった(見なかった)らもう1枚のシールを貼るようにすると楽しく取り組めます。

本人さえ納得してやめようとするなら、指しゃぶり防止用の指サックやマニュキュアなどをお使いになってもよいと考えます。

指しゃぶりのとらえかた

3歳過ぎのお子さんで、「赤ちゃんが生まれてから、指しゃぶりの時間が増えて困っています」とお聞きすることがあります。

3歳といえば、まだママに甘えたい、独り占めしたい時期です。けれど赤ちゃんからは奪えず、満ち足りない思いを指しゃぶりで必死に耐えているのでは!?

もしそうなら、小さなお子さんがなんとけなげなことでしょう。「寂しいのに我慢してるんだ」ととらえ、「がんばってくれてありがとう」と抱きしめてあげてください。

お子さんが無意識にする動作には必ず意味があるはず。指しゃぶりも、お子さんが発信する大切なサインかもしれません。焦らず、無理強いせず、じっくり見つめてみましょう。

岡本千春先生

鹿児島大学大学院終了、歯学博士。日本矯正歯科学会認定医。同大学歯科矯正学講座で勤務後、平成12年に鹿児島市で夫と「おかもと歯科医院」を開設。主に矯正と小児歯科治療を担当する。

岡本千春

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