ミキハウス子育て総研がお届けする育児・子育て支援サイト【ハッピー・ノート.com】。 Q&A、リサーチ、専門家のコラムなど子育てファミリーの暮らしに役立つ情報満載!

育児・子育て支援サイト ハッピー・ノート.com
ハッピー・ノートドットコムとは RSSフィード メルマガ登録
  • ウェルカムベビーの結婚式場
  • ウェルカムベビーのお宿

皮膚に優しいお風呂の入り方・洗い方

皮ふ・スキンケア 子どもの病気 教えて!ドクター

(2005年 冬号 掲載)

昔の人の肌はきれい。
その理由は洗い過ぎないこと

「衛生的な環境で育った乳幼児の方がアレルギーになりやすい」という報告が、近ごろ注目されています。日本では70年代に乳幼児を取り巻く衛生環境が大きく改善され、その頃を契機にアレルギー体質になる割合も増えています。衛生環境の変化の代表的なものが「内湯」制度。家庭で毎日入浴するという習慣が当たり前になったのです。

しかし、入浴に関する誤った知識や方法が、現代日本人の肌をますます乾燥質にしているということも忘れてはなりません。

長時間の入浴が皮膚のバリア機能を低下させてしまう

私たちの皮膚の役割をひとことで言うと「バリア機能」。つまり、皮膚をおおっている皮脂膜、その下の角質層にある天然保湿因子(NMF)、セラミドの3つが、皮膚のうるおいを保ちながら、外部刺激から肌を守ってくれているわけです。ところが、これらの保湿成分が入浴によって角質層から溶け出してしまうため、入浴後の皮膚は過度の乾燥状態になってしまいます。

右下のグラフに見られるように、入浴後15分もすると、皮膚は入浴前の乾燥状態にすっかり戻ってしまいます。ですから、入浴後遅くとも15分以内には、うるおっている皮膚が乾燥しないようにクリームや乳液などでしっかり保湿ケアを行うことが大切です。

特に、赤ちゃんの肌は大人と違って未成熟で、生後2ヶ月以降は皮脂の量が急激に減ってしまうためとても乾燥しがちです。そこへ、大人と同じような入浴法や洗浄法を用いると皮膚にもよくありません。3歳までの生活環境がその後の子どもの体質に大きく影響するといわれていますから、この時期の過度の入浴や洗いすぎは避けたほうがよいでしょう。

[画像の拡大]

清潔=健康は思い違い。
皮膚にやさしい正しい洗浄方法とは?

ひとつ目は皮膚にやさしい弱酸性の洗浄剤を使うこと。二つ目は、十分に泡立てること、そして、肌に優しい道具を使い泡で包み込むようにやわらかく洗うことです。近ごろでは、天然素材を使った三層構造で泡立ちのよいタオルなども市販されていますので、それらを使ってやさしく洗うことをお勧めします。

これからの季節は特に空気が乾燥します。特に入浴後、暖房の効いた締め切った部屋に入ると皮膚の乾燥が一気に進みます。

この冬はご家庭でできる乾燥対策として、入浴時に①石鹸の量を少な目に、②入浴時間が長くならないように、③お風呂からあがったら15分以内にしっかり保湿ケア、の3つを心がけて実践してみましょう。それだけでもお肌がずいぶん違ってくるはずです。

 

服部瑛先生

1974年群馬大卒。78年同大大学院医学研究科卒。同大皮膚科講師、前橋赤十字病院皮膚科部長を経て、88年、高崎市にはっとり皮膚科医院を開業。第21回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会会頭。

服部瑛

この記事に投票しよう


この記事のみんなの評価

8

3

0

この記事にコメントしよう

コメントを見る


注目TOPICS

皮ふ・スキンケアの関連ドクターコラム

ココもみてね!ココもみてね!

役立つ“パパ”講座
  • ウェルカムベビーの結婚式場
  • ウェルカムベビーのお宿
Happy-Note
Happy-Note 2024特別増刊号
Happy-Note For マタニティ
Happy-Note For mum

注目トピックス

Weeklyゴーゴーリサーチ ★投票受付中★

今週の投票

どうする・どうした初節句のお祝い
抽選で5名様に『図書カード500円分』をプレゼント。
投票する
今週のプレゼント
ミキハウス子育て総研の認定評価事業
  • 「子育てにやさしい住まいと環境」子育て支援のマンションと住宅
  • 小学生に贈りたい住まいと環境
  • 「ウェルカム“子育て・シニア”共生住宅」シニアとの多世代共生型住宅
  • ウェルカムファミリーの子育てスマートホーム
  • 「ウェルカムファミリーの自治体」安心して移住できる地域を選定
  • 「ウェルカムベビーのお宿」赤ちゃん連れ安心!認定の宿泊施設
  • 「Child-friendly HOTEL for travelers」お子さま連れ訪日外国人にオススメの宿泊施設
  • 「ウェルカムファミリーのスキー場&スノーパーク」スノーデビューにおすすめの認定スキー場
  • 「ウェルカムファミリーの観光地」お子さま連れにおすすめの観光地
  • 「ウェルカムベビーの観光施設」お子さまと楽しくおでかけできる観光施設
  • 「ウェルカムベビーの結婚式場」赤ちゃん連れにも優しい会場で素敵な式を
  • 「ウェルカムベビーの神社」赤ちゃん連れにも安心の認定の神社
  • 「子どもを通わせたい保育園」保護者の支持の高い先駆的保育園を選定
Happy-Note編集部twitter
ハッピー・ノート編集部ブログ
ハッピー・ノート編集部フェイスブック

このページのトップへ

Copyright © 2011 Mikihouse child & family research and marketing institute inc. All rights reserved.