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溶連菌(ようれんきん)感染症には抗菌薬をしっかり飲んで

感染症 子どもの病気 教えて!ドクター

(2006年 冬号 掲載)

ようれんきんって?

「よーれんきんかんせんしょう?」、小児科を受診したお母さん達にお話しする時、ほとんどキョトンとされて「何ですか?よーれんきんって?」と質問を受けます。この病気は細菌(ばいきん)の伝染病(うつる病気)で、溶連菌(溶血性連鎖球菌)と言う細菌が咽頭(のど)などに感染して(すみついて)、色々な症状を溶連菌の毒素に対する免疫が無い方が起こします。

感染は飛沫(咳やくしゃみでつばや鼻水とともに菌が飛ぶ事)で広がります。潜伏期間は1日〜1週間くらい。好発年齢は2〜10歳くらいですが2歳未満の赤ちゃんは症状が軽くすみます。発生時期は年間を通して、また地域差もありますが、一応ピークは11月〜12月、1月〜3月、そして5〜6月(冬〜春、初夏)と言われています。

病院に行くの?

この病気は必ず病院に行き医師の診察を受けてください。

症状としては咽頭痛(のどの痛み)と咽頭発赤(のどの赤み)、発熱(38〜40度くらい)や手足の発疹等が見られます。稀に微熱や熱が出ない事もあります。その他の症状としてはイチゴ舌(舌がイチゴの様にポツポツとして赤くなる)、頭痛、腹痛や発症してから1週間くらいして手足の皮がむけたりします。また鼻水程度はありますが咳はしていない事がほとんどです。これを溶連菌感染症(溶連菌性咽頭炎)と言います。この病気は症状と咽頭の特有な発赤で疑い、のどを綿棒でこすり細菌を取る迅速検査(5〜10分程度)でほとんど直ぐに判ります。また血液検査や細菌培養検査で確実な診断をする事もあります。

抗菌薬は飲まなければならないの?

この病気に関しての治療は抗菌薬を10〜14日間しっかり飲んでいただく必要があります。症状が治まった(熱が下がった、のどが痛く無くなったなど)と言って抗菌薬を止めてはいけません。溶連菌は繁殖力が強く途中で薬を止めると再発する事があります。なお稀に免疫が出来にくく何回も罹る方もいらっしゃいます。ただ、ほとんどの方は抗菌薬を飲む事により溶連菌によるリウマチ熱や腎炎などの治りにくい病気の合併(2〜数%位の発生)を防ぐ事ができます。そして感染して1ヵ月のうちに腎炎の合併症を調べる目的で尿検査を行う事があります。

なお一般的に言われている「かぜ」は細菌よりも小さいウイルスなどによる感染が原因で、この場合には細菌感染症を伴わなければ抗菌薬は必要ありません。

お家ではどうするの?

お家でのケアとしては、のどが痛い時にしみる食べ物は避けましょう。熱が無く症状が落ち着いていれば入浴はかまいません。兄弟姉妹や両親に同じ様な症状の方がいれば感染している可能性があるので診察を受けてください。保育園や集団生活の参加は抗菌薬を飲み始めてから24時間以上経っていて症状が落ち着いていれば可能になります(この場合医師が書く書類が必要な場合があるのでかかりつけ医にご相談ください)。ただ、2日以上抗菌薬を飲んでも熱が下がらない時、のどの痛み等が強く水分も取れない時は、必ずもう一度診察を受けてください。

 

豊川達記先生

豊川小児科内科医院院長。専門は外来小児科、小児循環器、漢方治療。聖マリアンナ医科大学卒業後、同大学病院小児科、同大学病院横浜市西部病院周産期センター新生児部門、及び小児科の勤務を経て2000年に東京都町田市つくし野で豊川小児科内科医院を開業。通常診療においては小児の漢方治療も盛んに行いながら地域での障害児支援活動等に力を注いでいる。

豊川達記

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