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やけど・ケガの応急処置

事故・ケガ 子どもの病気 教えて!ドクター

(2008年 冬号 掲載)

やけどは予防が第一

冬になると暖房器具を使う機会が増え、やけども多くなります。ストーブも危険ですが、使いかけのアイロン、炊飯器の蒸気、みそ汁やお茶など、やけど の原因となりやすいものはたくさんありますので、まずは予防が第一です。

すぐに冷たい水で冷やす

やけどをしてしまったら、原因が何であれ、また部位がどこであれ、とにかくすぐに冷たい水で冷やします。痛みが和らぐまで冷やすことが大切で、目安は20分です。やけどをすると皮膚の組織が壊れますが、放っておくと組織のダ メージはどんどん深くまで及んでいきます。これを防ぐためにできるだけ冷やすことが必要なのです。

手・足のやけどの場合は水道の水を流しながら冷やします。顔・頭・お腹のやけどは水をかけにくい場所なので、氷水に浸したタオルやガーゼなどを当て、頻繁に交換しながら冷やします。範囲の広いやけどではすぐ風呂場に連れて行き、衣服の上からシャワーなどで水をかけます。冷やしながら衣服を脱がせますが、衣服が皮膚に貼り付いて脱がせにくいようなら、無理に脱がす必要はありません。

軟膏を塗っても良いの?

油(チンクなど)や市販の軟膏などは塗らないでください。やけどのあとに水ぶくれができることがありますが、これを破ると細菌が感染する危険が増えますので、できるだけ破らないようにします。やけどの重症度はやけどの広さと皮膚の炎症の深さで決まります。子どもの皮膚は薄いので、軽そうに見えても深いやけどになっていることがあります。また、広範囲のやけどは時間が少し経ってから全身状態が悪化することがありますので、必ず病院で診察を受ける ようにしてください。

すり傷は消毒せずに水で洗う

冬休みには帰省や家族旅行でケガをする機会も増えます。突然のケガに対する応急処置も覚えておきましょう。すり傷では水道水で汚れをよく洗い流すことが第一です。今までは消毒が大切と考えられてきましたが、消毒薬は皮膚を修復しようとする新しい細胞を取り除いてしまうので、あまり消毒しないほうがよいという考え方が広まってきています。皮膚の自然治癒力を応援する、 新しい素材のパッド(J社のキズパワーパッドなど)も販されています。しかし、広範囲のケガや、細菌が感染して膿を持っているような場合は必ず診察を受けてください。

切り傷・刺し傷の場合

切り傷の場合はきれいなガーゼをあて、数分間強く圧迫し続けます。出血が多く止血できない場合は、傷口の圧迫とともに傷口より心臓に近い動脈を押さえ、すぐに診察を受けます。小さな切り傷なら自然に治りますが、大きく深いものは縫合やテープによる固定が必要です。

刺し傷の場合は傷口に入った汚れをしぼり出すように取り出し、とげなどは消毒した針で抜くのがよいでしょう。古いクギなどを踏んでできた深い傷では、破傷風にかかる危険があるので、破傷風トキソイドの注射をすることもありま す。放っておかず診察を受けてください。

 

横田俊一郎先生

平成5年に父の跡を継ぎ小田原に横田小児科医院を開業。ありふれた病気や子どもたちの健全な発育をテーマに、地域に根差した医療活動を行っている。日本外来小児科学会の総務担当理事。日本小児科学会専門医。
HPはhttp://www.ycc.or.jp/

横田俊一郎

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