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お子さんを食物アレルギーにしないために

アレルギー 子どもの病気 教えて!ドクター

(2016年 秋号 掲載)

食物アレルギーとIgE抗体

食物アレルギーとは、特定の食品(アレルゲンと呼びます)を食べてから通常2時間以内に、主に皮膚にじんましんなどの症状を生じるアレルギーです。約99%の食物アレルギーはIgE抗体によって引き起こされます。そのため、食物アレルギーを発症させないためには、このIgE抗体を作らせない様にすることが重要です。

食物アレルギーは赤ちゃんの病気

日本の食物アレルギー患者のほとんどは1歳以下の赤ちゃんです。その理由として、以前は次のように考えられていました。妊娠中にお母さんが食べた食物が胎盤を通過したり、授乳中に食べた食品が母乳に出たり、離乳食などに含まれる微量の食品が赤ちゃんの口から入ること、そして、赤ちゃんは消化が不十分で、大きな分子(異物)がそのまま血中に入るために、赤ちゃんが食物抗原に対するIgE抗体を作って食物アレルギーになりやすいのではないか。

そのため、2008年以前には、アメリカ合衆国や英国では妊娠授乳中のピーナツの摂取を控える、あるいは離乳食でのピーナツ製品の摂取を控えることが推奨されていました。

妊娠中や授乳中の卵や牛乳を控えてもアレルギーは予防できない

しかし、その後の研究から、お子さんを食物アレルギーにしないことを目的として妊娠中や授乳中のお母さんが特定の食品の摂取を控えても、お子さんの食物アレルギーを減らすことはできないことが明らかとなってきました。ですので、現在は卵や牛乳を控えることは推奨されていません。

離乳食での卵や牛乳の開始を遅くすると、かえって食物アレルギーになりやすくなる

最近の研究から、離乳食での特定の食品(ピーナツや卵など)を食べ始める時期を遅くすると、かえって食物アレルギーになりやすくなる可能性が示されています。しかし、生後いつ頃から、どのくらいの卵を含む食品を食べるのが良いのかは、今後の検討が必要です。

口から食べた食品にはIgE抗体は作りにくい

すべての哺乳類は他の動物や植物のタンパク質を食べて生活しています。もし口から食べた食品に皆がIgE抗体を作ってアレルギーになってしまったら、その動物は絶滅してしまうかもしれません。そうならないために、哺乳類は口から食べた食品(異物)にはIgE抗体を作らないようにする仕組み(経口免疫寛容と呼びます)を持っています。この仕組みが赤ちゃんの時から既に働いているため、離乳食で卵を食べ始めるのを遅くする必要はないというのが、最新の研究成果を元にした指導方針になっていくと考えられます。

食物に対するIgE抗体を作るきっかけ

2008年に英国から大変に興味深い研究成果が報告されました。ピーナツを搾って作られたピーナツオイルを全身に塗っている赤ちゃんは、それ以外のオイルを塗っている赤ちゃんより数倍ピーナツアレルギーになりやすい、というものです。このことは、食物アレルギーのきっかけが、皮膚に付いた食べ物ではないか、ということを想像させるものです。実際に日本では加水分解小麦タンパクを含んだ石けんの使用によって、小麦アレルギーになった女性が約2000人いることが報告され社会問題となりました。

湿疹に食べ物が付くことが、IgE抗体を作らせる

その後の研究から、赤ちゃんが湿疹やアトピー性皮膚炎になると、皮膚炎が重症であるほど、食物アレルギーになる確率が高くなることが複数の研究から明らかになってきました。つまり、食物アレルギーを予防するには、湿疹にならないこと、あるいは湿疹ができたら早く治すことが最も重要であると考えられます。

アトピー性皮膚炎の予防は

皮膚のバリア機能が低下して、皮膚の水分が失われることがアトピー性皮膚炎の原因の一つと考えられています。そして、新生児期から全身に保湿剤を塗ることでアトピー性皮膚炎の発症を約30%減らすことができると報告されています。

お子さんを食物アレルギーにしないために

以上から、食物アレルギーの発症予防は、
①アトピー性皮膚炎の予防。具体的には、皮膚の乾燥を防ぐこと。もし湿疹が始まったら適切な治療を行って、早く治すこと。
②妊娠中や授乳中の食物制限は行わない。離乳食での卵や乳製品も、生後4ヶ月頃から少しずつ始めること。

但し、既に湿疹やアトピー性皮膚炎のある場合には主治医によく相談をしてください。

 

松本健治先生

国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー・感染研究部 部長。高知医科大学医学部卒。ジョンズホプキンス大学留学などを経て、現職。日本アレルギー学会認定指導医、日本小児科学会認定医。医学博士。

松本健治

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