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何が必要?子どもの保険

FP福耳先生の家計見直し

(2006年 冬号 掲載)

ママ・パパにとって大切な子どもたち。これから人生という山や谷を乗り越えて立派になってほしいと、その思いもひとしおですよね。
そんな子どもたちのために、今考えておきたいのが保険。ただし、お子さまたちに本当に必要なのは元気なママ・パパです。
一家揃ってのライフプランをしっかり立ててから、お子さまたちの将来に役立つ保険を、一緒に考えていきましょう!

子どもにもリスクがいっぱい!

「子どものために何かしてあげたい!」

この気持ちはママ・パパ全員に共通するものですよね。そして、かわいい子どもに「何かが起こったらどうしよう!」と思うのも親心……。

そこで今回は子どもにまつわる保険のお話をしましょう。

では、子どもに関することで「お金がかかって、家計がピンチになる状態」ってどんなときでしょうか?

お子さまにお金がかかるとき
1.教育費がかかるとき(とくに高校や大学の受験・入学)
2.子どもが大きな病気にかかったとき
3.子どもが交通事故やスポーツ中に大ケガをしたとき
4.いたずらして、他人を傷つけたり、他人のものを壊してしまったとき など

こんなことがあると、一度にまとまったお金が必要になりますよね。そんなとき、あなたとお子さまを経済的に支えてくれる保険があります。

①教育費を貯める(「学資保険」・貯蓄性の高い「子ども保険」)

教育費、これはママ・パパにとって最大のテーマですよね。

子どもが成人するまでに亡くなる確率は相当低いです。逆にいえば、子どもが独立するまでは教育費などをママ・パパが出さなければならない確率がすごく高いのです。高確率で「子ども1人の教育費1000万〜1500万円の出費」があるわけですから、これは最大のリスクですよね!

そのリスクのために「学資保険」や「子ども保険」という商品があります。高校入学時や大学入学時などに満期保険金や入学お祝い金が受け取れる「貯蓄性の高い生命保険」です。もちろん保険ですから、契約者(=たいていはパパ)に万が一のことがあった場合は、その後の保険料は支払う必要がなくなり、満期保険金とお祝い金はそのまま受け取れます。

気をつけたい点としては、

①(総支払い保険料)=(毎月の保険料)×12ヶ月×(満期までの年数)と受け取れる満期保険金や入学お祝い金の合計を比較して、貯蓄性の効率をチェックしてください。

②18歳満期だと、場合によっては、大学入学後(たとえば、18歳で大学1年生の7月)に満期保険金が出ることになってしまうケースもあります。契約時期に気をつけるか、「17歳満期」の商品を設定している、ユーザーに良心的な会社を選んでください。

②子どもの病気による入院・手術(「医療保険」・「医療特約」)

これも気になる方が多いと思います。

ただ、冷静に考えてみると、子どもは長期入院を伴うような大病を患う確率が大人に比べればとても低いですよね。少子化対策や小児医療の制度もあります。

ですから、子どもの「医療保険・医療特約」は、「どのくらい必要か?」をしっかり考えて、かけ過ぎないように気をつけてください。

しかし考え方を変えて、「子どもの期間だけではなく、この子の一生分の保険を若くて元気なうちに契約しておこう」という作戦もあります。保険は確率で値段が決まる商品。年齢の若いほうが月々の保険料も安く、一生に払う保険料の合計も安いわけです。

たとえば、30歳の男性が「入院1日1万円(一生保障、更新による値上げなし)」の保険を契約すると大体各社ともに4000〜5000円/月くらいするのですが、3歳とか5歳とかで契約すると3000円/月を切る値段になります。これは安い!!

子どもが小さいうちから良い保険を安く買っておいて、成人したら契約者をお子さまに変えて譲ってあげる……という方法もあります。

③子どもが不慮の事故・交通事故に巻き込まれたとき(「傷害保険」・「家族障害保険」「自動車保険の人身障害保険(特約)」)

スポーツなどをしているときの事故や、交通事故を心配される方も多いですよね。「不慮の事故や交通事故で子どもが大ケガをしてしまったら……」そんなときに備えておきたいのであれば、不慮の事故でのケガに備える「傷害保険」「家族傷害保険」が良いかもしれません。

「自動車事故に絞ってカバーしたい」という場合は、自動車保険の特約に「人身傷害保険」が付いていると、歩行中や他人の車に同乗しているときの自動車事故もカバーしてくれます(他人の車を運転していたときは適用されません)。記名被保険者(=保険の名義の人)だけではなくその配偶者や同居の親族も補償してくれますので、チェックしてみてください。

また、家族でだれも自動車を運転する人がいなくて自動車保険の契約がない、という場合は「交通事故傷害保険」で備えることができます。

④いたずらして他人のものを壊してしまった(「個人賠償責任保険」)

日本も徐々にアメリカのように訴訟が身近になってきました。昔は、ちょっとした遊びやいたずらで他人のものを傷つけたり、落書きしたりしても「子どもがしたこと」と大らかに許してもらえたことが、現代はすぐに「賠償だ!子どものしたことは親の責任だ!」と言われかねないですよね。

そんな事故から金銭的に守ってくれるのが「個人賠償責任保険」です。この保険は、人様の命や身体を害してしまったり、他人のものに損害を与えてしまったときの損害賠償責任をカバーする保険です。

たとえば、台風で家の屋根瓦が飛び、お隣さんのガラスを割ってしまったとか、人にぶつかってケガをさせてしまったような場合も「個人賠償責任保険」がカバーしてくれますので、子どもに限らず家族全員をカバーしてくれるような契約をしてもいいと思います。

お子さまのみの観点でいえば、まだ、赤ちゃんのうちはあまり必要がないですね。大きくなってきて、かなり「やんちゃ盛り」になってきたら契約を考えると良いかもしれません。

優先順位を間違えないように!

子どもに関わる保険をいくつか見てきましたが、あくまでも、保険をかける優先順位は「一家の大黒柱のママ・パパが1番、子どもは2番目」です。

なぜかというと、子どもって家族の中で経済的な責任がすごく小さいのです。お給料を稼いでくるわけでもないですし、がんや心筋梗塞のような大病を患う可能性も非常に低い……。ところが、一家の大黒柱のパパが亡くなったり、病気で長期間ダウンすると「お給料は入ってこないし、日々の生活のための出費に加えて入院や手術などの療養費用はかかるし……」と大ダメージ!! そんなとき、保険がお金の面で助けてくれるわけです。

ですから、まずはママ・パパに万が一のことがあってもかわいいお子さまが安心して成長できるような、ライフプランに合った保険を契約してください。今まで保険をきちんと見直していない人は必ず見直しをして、無駄なところは減らし、不足部分を補うようにしてください。それができてから、子どもの保険を考えてあげましょう。

かわいいお子さまのために、上手にお金を使っていきたいですね。そのためにも、「うちの家族はどのように子どもを育てていきたいか?」「どんなリスクに備えておいたほうがいいか?」をしっかり考えて、その優先順位にしたがって保険を検討してみてはいかがでしょうか。

福耳先生

FP(ファイナンシャル・プランナー)。2級ファイナンシャル技能士(国家資格)。日本国内だけではなく香港・スイスの金融事情にも通じる国際派FP。「あなたが人生・いのちの主人公、お金は使うためのもの」がモットー。やさしい言葉でお金の本質を伝えます!

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