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書くことで心を癒す

ママのためのぷち心理学

(2012年 冬号 掲載)

生きていれば、つらいことや嫌なことで心が傷つくこともあるものです。大切な人を亡くしたり、人間関係が修復不可能な形で壊れてしまったり…。それは、子育て中のママであっても同じこと。心の傷をかかえたままでは育児にも家事にも、あるいは仕事にも身が入らず、ますます気分は落ち込む一方でしょう。抜け出そうと思っても抜け出せない。つらい状況ですね。

こんなとき、誰かに話して気持ちを楽にしたいものですが、心の傷が深いほど、うまくまとまらない話を繰り返し聞いてもらうことになりかねません。これは、聞き手にかなりの忍耐力を求めることになり、なかなか難しい場合もあるでしょう。また、内容によっては、あまり人に話したくないこともあるかもしれません。では、どうすればいいのでしょう?

心理学者のペネベイカーたちは、書くことを勧めます。彼らの研究によれば、心に傷を持つ人も、一日15分から30分程度、1~5日間くらい、原因となった嫌な出来事やそれに対する自分の気持ちを書き綴ることで、心がとても楽になったとのことです。しかも、この効果は、性別や年齢、出来事の内容を問わず、どんな場合にも見出されました。ここで大切なポイントは、自分の気持ちを飾らず、ありのまま書き出すこと、そして、書き始めたら一定の時間、書き続けることです。そうすれば、心が再び健康な状態に回復していくとのことです。

書くことは心を落ち着かせます。また、書くことで冷静さを取り戻しやすくなります。さらに、書いた文章を読み返すことで、自分の心と向き合い、客観的に自分を見つめ直すことができやすくなります。日記を書く習慣のある人は、すでにご存じかもしれませんが、誰に見せるわけでなくても、文章を書くということには大きな力があるのです。

もちろん、それほど深刻なことでなくても、かまいません。「いろいろなことがうまくいかなくて、気が重い」「落ち込んだ」「悔しい」といったことでも、書くことで心は癒され、再び元気になれることが少なくありません。

「書くことはちょっと苦手」という人も、ストレスを感じたときなど、お気に入りのノートに出来事や気持ちを書いてみるといいかもしれませんね。

 

三宮真智子先生

大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。“どうすれば本当に賢くなれるか”というテーマで、コミュニケーションと思考の関連についての研究に取り組んでいる。一般向けの著書として、『メタ認知:あなたの頭はもっとよくなる』(中公新書ラクレ)などがある。専門は、認知心理学、教育心理学。

三宮真智子

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