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ほめことばは笑顔にのせて

ママのためのぷち心理学

(2014年 春号 掲載)

「子どもをほめて育てることはとても大切」というのは、今ではすっかりママたちの共通理解になっているようです。「うちの子が何かいいことをしたら、必ずほめるようにしています」と言う声をよく聞きます。

ただ、ここでちょっと気をつけたいことがあります。それは、ことばだけでほめてはいないか、ということです。たとえば、お絵かきした画用紙を「ママ、見て見て」 と誇らしげに持ってきたわが子に対して、たぶんママは「まあ、上手にかけてるわね」などとほめてあげるでしょう。でも、そのとき、ママは食事の支度をしていたり、 お掃除中だったり、あるいはまた、スマホなどを操作している最中ということもあるはずです。そんなときには、絵をちらっと見て「上手ね」とことばをかけるだけになっていないでしょうか。

心理学者のメーラビアンは、私たちのコミュニケーションが、ことばそのもの(言語)と声の調子や表情など(非言語)から成り立っており、非言語情報が実はとても重要な意味を持つことを明らかにしました。とりわけ、送り手の気持ちを伝えるコミュニケーションの場合には、ことばの内容よりも、どんな表情や身振りで話すか、どんな声の調子で話すか、の方が受け手に大きな影響を与えると言います。影響力の大きさは、表情、声、話す内容の順になるとのことです。

大人ですら、そうなのですから、まだことばの意味が十分に理解できない幼い子どもであればなおのこと、ママの表情や声などを大きな手がかりとするはずです。そこで、ほめるときには、子どもとしっかり目を合わせ、にこにこした笑顔と優しい声で、手をぱちぱちとたたいたり体に触れながらほめてあげたいものです。そうすれば、ママの気持ちがさらによく伝わるでしょう。

もちろん、忙しいママは、用事から手を離せないこともあるはずです。そんなときにも、幼い子どもの心は「待ったなし」。ほんの一瞬でもいいですから、目を合わせてにっこりしながら、ほめてあげましょう。

幼い頃にママが感情豊かにほめてくれたときの表情や声などは、ママに認められた嬉しさとともに、子どもたちが大きくなってからも、長く心に残るものなのです。

 

三宮真智子先生

大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。“どうすれば本当に賢くなれるか”というテーマで、コミュニケーションと思考の関連についての研究に取り組んでいる。一般向けの著書として、『メタ認知:あなたの頭はもっとよくなる』(中公新書ラクレ)などがある。専門は、認知心理学、教育心理学。

三宮真智子

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