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マイコプラズマ感染症とはどういう病気?熱と咳が続いている(2歳)

感染症 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス

マイコプラズマ感染症とはどういう病気?熱と咳が続いている(2歳)

6日前から熱と下痢と咳が続いています。今日は熱はなかったのですが、小児科に行ってレントゲンを撮ってもらいました。肺炎にはなっていなかったのですがマイコプラズマ感染症かもしれないと言われ、熱がまた出るようだったら明日採血して調べましょうと言われました。調子がいいようだったら、あさって採血しましょうと言われました。

熱が出ないようだったら採血しなくても大丈夫なのでしょうか?それとも熱が下がっても咳や下痢が続くようだったら、採血した方がいいのでしょうか?マイコプラズマ感染症とはどういう病気なのでしょうか?

アドバイス お悩み・相談は、ミキハウス子育て総研のスタッフがよく読み、200名以上の子育て応援団(専門アドバイザー)の中から適切な方にアドバイスを依頼しました。

マイコプラズマはウイルスと細菌の中間に位置する病原体で、気管支炎、肺炎を起こしやすいのですが、症状としては、発熱が続き、咳があとから増えてくるため、気づくのが遅れることが多いのです。
特に、一般のかぜなどにもっとも使われる抗生物質が効かないという性格のため、病状が進んでしまう傾向があります。

しかし、この疾患を疑って、検査をし、確定できれば、マクロライド系、テトラサイクリン系抗生物質がよく効きますので、それほど恐れる必要はありません。
もし、そのように治療方針を変え、熱が下がる傾向がでてくれば、採血しなくてもいいかもしれません。

以前は、4年ごとに大きな流行があるといわれていましたが、最近は年中だらだらとみられますから、熱の下がりが悪く、咳が増えてきたらこの疾患を思い起こす必要があります。

医師 小児科:桑折 紀昭
2002年11月13日

マイコプラズマは、マイコプラズマ・ニューモニアエMycoplasmapneumoniaeという名前の病原体で、通常の細菌とウイルスの中間の大きさと性質を持っています。ウイルスと異なり、人工の無細胞培地で増殖できる最小の病原微生物です。
普通の細菌と異なり、細胞壁を持たず、3層の限界膜をもっており、ペニシリン系やセフェム系などの抗生剤が無効で、マクロライド系やテトラサイクリン系の抗生剤が有効です。

マイコプラズマの感染症は、典型的には肺炎を生じますが、咽頭・気管支・肺などに感染し炎症を生じます。特徴は、長引く激しい咳です。しばしば肝機能障害を合併します。気管支喘息の発症および悪化要因としても重要です。
感染力が強く、流行・集団内感染・家庭内感染を生じます。ワクチンはありません。

診断には、咽頭を綿棒で拭って培養検査を行なう方法もありますが、検出率が低いため、実際には、採血して、マイコプラズマ抗体を検査します。
PA(粒子凝集反応)法で320倍以上、または、CF(補体結合反応)法で64倍以上を認めれば1回の検査で診断できます。が、それ以外の場合は、急性期と回復期(発病初期と2-3週後)のペア血清を同時に測定し、4倍以上の抗体価の上昇を認めれば、診断できます。
マイコプラズマ以外に、クラミジア・ニューモニアエやRSウイルスも類似の症状を生じます。

医師 内科:宮下 和也
2002年11月13日

アドバイザー紹介

桑折 紀昭
医師 小児科

1983年より愛媛県宇和島市で小児科クリニックを開業、99年から病院ヘ行くほどではないけれど心配なこと、病院で聞きにくいこと、聞けなかったこと、聞いたけれどよくわからなかったこと、などの質問に答えるHPを開設、2001年からは病児保育施設にも力を注いでいる。

宮下 和也
医師 内科

内科医。内分泌代謝・アレルギー・感染症が専門。親子の健康を守るため親切・丁寧な診療を心がけている。インターネット医科大学教授(甲状腺科および感染症内科)を併任。

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