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保育所に通われている息子さんの、保育所でのトラブルですね。3歳の男の子なら、誰でも通る道だと思われますが、急にそのようなご様子が見られるのでしょうか?
きっと、それまでは何の問題もなくやってこられたのでしょう。ママにしてみれば、「なぜ?」という感じですね。お家では、良いお兄ちゃんなのですね。そして、「良いお兄ちゃん」であるための条件が、お家では、きっとそろっていらっしゃるのだと思います。
しっかり頑張れる場、褒めてくださるご両親、自分を慕ってくれるかわいい妹さん。安心感の中で、息子さんはしっかりと、育ってこられたのだと思います。

ところが、4月から始まった保育所生活では、どうも自分の思うように事が運ばないように思われる。同年代の子どもたちが集まる世界は、結構シビアです。いつもいつも大人の目が行き届くとは限りませんし、自分の要望を、お友だちがいつも聞き入れてくれるとも限りません。
お友だちはむしろ何かにつけ、自分の邪魔をする相手でもあり、気を抜くと、自分の欲しいおもちゃを先取りされたり、したい遊びができなくなったりして、何かにつけ競争があって、強い者や要領の良い者が、自分の前に立つようになります。

そんなに大袈裟なことではなく、子どもの集団には当たり前に見られることで、こういうことを繰り返しながら、「集団にもまれ」強くなっていかれるのですが、そうなるまでには、たくさんの壁があって、葛藤があって、今、息子さんはきっと、そんな思い通りにならないことの治め方を、あれこれと思考錯誤なさっていらっしゃるのでしょう。
思い通りにならないお友だちは、息子さんにとっては「悪者」かもしれない。だから、何とか思い通りにしてみたいと思われるのでしょう。

「グーパンチ」をすれば、一時的に相手より優位に立つ事は何となくわかった。けれど、そうすると、大人にたしなめられる。どうも、暴力に訴えることは、良くない事らしい。いろんな過程を経て、ひとつひとつ学ばれます。試してみては、どうなるのか様子を見て、うまくいけば続けてみるし、うまくいかなければ、自分が叱られたり、悔しい思いをしたりする。
時には、そんな毎日を思い出して、保育所に行く事自体が不安になってお母さんに泣いて甘えてみたくもなるのでしょうね。「どうすれば、お友だちとうまくやっていけるのだろう?」今、息子さんは体験を持って学ばれていらっしゃるのだと思います。

暴力的に見える時期もありますが、常に「して良い事と悪い事」を大人が伝え続けることで、だんだんと、善悪の区別がつくようなります。そういう「ルール」を、身をもって学ばれるたびに、一皮むけるように、精神的に成長をなさっていかれると思いますよ。どうか、長い目で見守ってあげてください。
「良いお兄ちゃん」でいることは素晴らしい事ですし、そういう場面では、たくさん褒めてあげてくださいね。ただ、「良いお兄ちゃんでいなくてはならない」「い続けなければならない」と、周囲の大人が望む事は、息子さんへのプレッシャーになるかもしれませんね。

悪い事をしても、その姿をしっかり受け止め、失敗を責めるのではなく、「どうしたら良かったのか」を一緒にお話してくださるような、そんなお母様でいてくださいね。
もちろん、誰かに迷惑をかけたら、謝ることも教えてあげてください。
「良いお兄ちゃん」のプライドを傷つけることなく、自分でうまく、気持ちがコントロールできる日が来るまで応援してあげてくださいね!

先輩ママ：うっちゃん