学童期のイヤイヤのことならハッピーノート.com

育児・子育て支援サイト ハッピー・ノート.com
ハッピー・ノートドットコムとは RSSフィード メルマガ登録
  • ウェルカムベビーの結婚式場
  • ウェルカムベビーのお宿

歯科や耳鼻科で口を開けずに治療を拒否し、怒られて帰される

ほめ方しかり方 育児・しつけ 子育て応援隊のズバリ!アドバイス

歯科や耳鼻科で口を開けずに治療を拒否し、怒られて帰される

11歳男児です。幼稚園の頃から病院で口を開けるのを嫌がるようになり、年々ひどくなっていき、なんとか治療できていた虫歯も、3年通った歯科医院でも、小2で口を開けなくなったので「これでは診察できない」と言われ、帰されました。

先日かかりつけではない耳鼻科に行ったところ、やはり口を開けず、頭を抑えられたところ、体をのけぞらせて拒否し、先生の腕をつかんでしまい、怒られて帰ってきました。3年前に慢性の副鼻腔炎になってから、治療が終わっても臭いと痛みに敏感で、病院では「今度こそ痛いことをされるかも」と言って、本当に痛いのかさえ言いません。

普段は聞き分けがよく、勉強も頑張っており、同級生の代表になったりもしますが、病院では口は開けません。かかりつけの耳鼻科ではなんとか我慢しているようです。こわがりなところもあります。年々ひどくなっていくので心配です。このまま様子を見ていていいのか、病院に行く場合はどの科に行ったらいいのかわかりません。よろしくお願いいたします。

アドバイス お悩み・相談は、ミキハウス子育て総研のスタッフがよく読み、200名以上の子育て応援団(専門アドバイザー)の中から適切な方にアドバイスを依頼しました。

11歳という年齢で病院全般が嫌いとのこと、お子さんにとって良いことではありません。
この先大人になってから、体が出す危険サイン(痛みや熱、咳などの症状)を我慢して病院に行かないことが心配されます。
私は歯科医ですので、怖がりの子どもに会うのはもちろん、大人でも恐怖心が強くずっと歯の治療をしていなかった方にときどきお目にかかります。そのような場合、多くの歯を失い、「もう少し早く治療しておけばよかった…」の声をきくことが少なくありません。

お口は大切な内蔵器官への入り口なので、動物として反射的に守ろうとします。お口を無防備に開けることができるのは、相手を信頼する気持ちがあってこそ。
ですから、はじめはどなたも歯科の治療で恐怖心があるのは当然です。子どもが自分の考えをはっきりもって表現できる3歳ごろになると、恐怖心の強い場合は治療に抵抗します。
でも、その治療が自分に必要であること(良い方向に向かうこと)、少しの我慢はできること、そして頑張ったことでほめてもらい、自分が成長したと感じられることで、通常は少しずつ治療が可能になり笑顔で帰ることができます。

残念ながら、お子さんはどこかで医師や医院スタッフとの信頼関係が持てず、自分を守るためには治療を受けないことを選択したほうがいいと学んでしまったのでしょう。
例えば、歯や耳の治療は少なからず痛みや不愉快な感じがあります。それを「痛くないから」とか「見るだけだから」といった言葉で大人がごまかしながら治療してしまえば、お子さんは「嘘をつかれた」と感じて、その後の大人の言動は信用されません。
お子さんは無意味に恐怖心をもっているわけではありません。何に恐怖を感じるのか、どんなふうにしてくれるならがんばれそうか、お子さんの気持ちを受け止める必要があるように思われます。

かかりつけの耳鼻科では我慢できるとのことですから、そこには信じられる何かがあるのでしょう。
他の医院でも「大丈夫」と感じられるように、まずお勧めとしては健康でも(虫歯がなくても)通える歯科医院で医師との信頼関係を回復する練習をしてはいかがでしょうか?
ただし、そのようなお子さんへの心配りをしてくださる医院を選ぶ必要があります。歯のクリーニングのみでも時間をとってお話をしてくれること、本人の納得を待って処置をするよう配慮してくれることが大切です。

年齢的に考えて時間はかかるでしょうが、「大丈夫」と思える場所がたくさんになれば、お子さんの恐怖心が薄れるのではないかと思います。大切な体を自分で守れるように、見守りながら一緒に頑張ってあげてください。

医師 歯科:岡本 千春
2011年9月30日

11歳の坊やが歯科や耳鼻科受診でお口を開けるのを嫌がるのでお困りなのですね。坊やは、においや痛みに敏感で、それも年々ひどくなっていくようなので心配していらっしゃるのですね。
坊やは、もともと感受性の強いお子さんなのだろうと思います。頭の中から、痛かった、恐かったという過去の記憶がなかなか消えていかないのかもしれません。

受診に付き添う親としては、「この子の虫歯(副鼻腔炎)を治してあげたい」「おとなしく治療を受けてよ」というのが素直なお気持ちだろうと思います。でも、お子さんのほうは、「痛い」「恐い」という観念に襲われたとしたら必死なのでしょう。
この場合、親の気持ちを一方的に押し付けるのではなく、ひとまず、「この前は痛かったの?」とか「恐いんだね」などとお子さんの気持ちに寄り添うような言葉をかけてあげるのがいいのではないかと思います。
お子さんにしてみれば、自分の感情が他の誰からも認めてもらえないのは、このうえない苦痛でしょうから。じゅうぶんにお子さんの感情を認めたうえで、なんとか我慢して治療に協力するよう説得されてみてはいかがでしょうか。

なお、坊やのような「こわがりさん」が診断名をもらいたくて受診されるなら、小児神経科、小児精神科あたりではないかと思います。
坊やに、もしも何か診断名がついたとしても、それは、あくまでも坊やの日常生活を快適にするため便利に使うべきものであって、重視しすぎないことが肝要だと思います。このときの診断名は、あくまでも「個人の身体と精神の医学的特徴を言い表したもの」で、診断名を言い換えれば、ただの「こわがりさん」だからです。
受診されれば、そのような「こわがりさん」への対応が上手な歯科医院を教えてもらえるかもしれませんね。

臨床心理士:もとアリジゴク
2011年9月30日

診察時の息子さんの態度は、11歳という年齢を考えると親として不安な気持ちを持ってしまうかもしれません。
お子さんの様子から、「治療の際、かなり怖い思いをしたのではないか」と私は感じました。情報が足りないので断定できませんが、もしそうならば、まずは怖い思いをした息子さんの気持ちに共感してあげる必要があります。
つらい治療を頑張って受けていることを認めてもらうことで、治療が自分にとって重要かどうかを考える余裕が生まれるのではないでしょうか。

「口を開けたくないのはなぜ?」と問いかけ、本人の口から出てきた言葉を否定せず、丸ごと受けとめてあげましょう。
そして返事をもらったら、頑張っていることを褒めてあげましょう。必ず本人の返事があるまで待ってあげてください。せかさずに、ひたすら待ちます。
子どもが自分で説明をすることがとても大きな鍵です。その上で本人が納得するかたちで治療を受ける方法を、親子で考えてみたらどうでしょう。試してみてください。

心理カウンセラー:番長
2011年10月 3日

アドバイザー紹介

岡本 千春
医師 歯科

歯科医。専門は矯正歯科。「おもしろいと思うことをする」がモットー。現在ヘルスカウンセリングを勉強中。

番長
専門資格 心理カウンセラー

3人の子どもを育てながら「子どもの自立」をテーマに、教育の技術、カウンセリング、米国のセルフマネジメントなどを学んだのち、上級ケアストレスカウンセラーの資格を取得しました。現在、自立した親子関係構築(Family building)の支援や人事コンサルタントとして、一般個人と企業のサポートに携わっています。みなさん!自立に必要なものはなんだと思いますか?それは夢(ゴール)なのです。

この記事に投票しよう


この記事のみんなの評価

2

2

0

この記事にコメントしよう

コメントを見る


注目TOPICS

あなたのお悩みを、アドバイザーに相談してみませんか。

ミキハウス子育て総研のスタッフが、あなたのお悩み・相談をよく読み200名以上の子育て応援団の中から適切な数名の方にアドバイスを依頼します。※子育て応援団とは、医師・保育士・栄養士その他の有資格者や先輩ママで構成された専門アドバイザーです。
  • お悩み相談はこちら
  • アドバイザー一覧へ

ココもみてね!ココもみてね!

  • ウェルカムベビーの結婚式場
  • ウェルカムベビーのお宿
Happy-Note
Happy-Note 2024特別増刊号
Happy-Note For マタニティ
Happy-Note For mum

注目トピックス

お世話しやすく乗り降りラク! 快適・便利が詰まった子育てファミリーのための軽スーパーハイトワゴン
お世話しやすく乗り降りラク! 快適・便利が詰まった子育てファミリーのための軽スーパーハイトワゴン
キユーピーが普段の食卓からサステナブルな未来を考える おいしい「プラントベースフード」という選択肢
キユーピーが普段の食卓からサステナブルな未来を考える おいしい「プラントベースフード」という選択肢
これってゆがみ?赤ちゃんの
これってゆがみ?赤ちゃんの"頭のかたち"が気になったら、専門クリニックに早めの相談を
ママ・パパの願いを叶えた話題の新・認定こども園 明石台こども園は誰でも、いつでも、どこからでも入園できます
ママ・パパの願いを叶えた話題の新・認定こども園 明石台こども園は誰でも、いつでも、どこからでも入園できます
子育てしながら将来の「なりたい自分」のために<br>目的別に、マイペースで学べる通信制大学『放送大学』
子育てしながら将来の「なりたい自分」のために
目的別に、マイペースで学べる通信制大学『放送大学』
"超音波部分洗浄機能"の付いた全自動洗濯機「Prette plus(プレッテプラス)」が当たる!キャンペーン実施中!
"超音波部分洗浄機能"の付いた全自動洗濯機「Prette plus(プレッテプラス)」が当たる!キャンペーン実施中!
ミキハウス子育て総研による『地方への移住促進プロジェクト』
ミキハウス子育て総研による『地方への移住促進プロジェクト』
毎日が楽しくなるアプリ「HESTA LIFE」<br>合計 1,000ポイントがもらえる特別キャンペーン実施中!
毎日が楽しくなるアプリ「HESTA LIFE」
合計 1,000ポイントがもらえる特別キャンペーン実施中!
月々1,200円でお子さまの万一に備えられます!「こくみん共済 こども保障タイプ」なら満期金付きタイプの加入で、教育資金の準備も
月々1,200円でお子さまの万一に備えられます!「こくみん共済 こども保障タイプ」なら満期金付きタイプの加入で、教育資金の準備も
【リトミック研究センター】正しい理論や知識に基づく「音楽遊び」で お子さまのさまざまな能力を引き出そう
【リトミック研究センター】正しい理論や知識に基づく「音楽遊び」で お子さまのさまざまな能力を引き出そう
お子さまの肌にもやさしくて、体の芯から温まる入浴剤<br>「ホットタブ」で毎日15分の
お子さまの肌にもやさしくて、体の芯から温まる入浴剤
「ホットタブ」で毎日15分の"重炭酸温浴"
家が子育てのパートナー<br>家事も、心も、健康も住まいがサポート!【HESTAホーム】
家が子育てのパートナー
家事も、心も、健康も住まいがサポート!【HESTAホーム】

Weeklyゴーゴーリサーチ ★投票受付中★

今週の投票

お花見しませんか!?
抽選で5名様に『図書カード500円分』をプレゼント。
投票する
今週のプレゼント
ミキハウス子育て総研の認定評価事業
  • 「子育てにやさしい住まいと環境」子育て支援のマンションと住宅
  • 小学生に贈りたい住まいと環境
  • 「ウェルカム“子育て・シニア”共生住宅」シニアとの多世代共生型住宅
  • ウェルカムファミリーの子育てスマートホーム
  • 「ウェルカムファミリーの自治体」安心して移住できる地域を選定
  • 「ウェルカムベビーのお宿」赤ちゃん連れ安心!認定の宿泊施設
  • 「Child-friendly HOTEL for travelers」お子さま連れ訪日外国人にオススメの宿泊施設
  • 「ウェルカムファミリーのスキー場&スノーパーク」スノーデビューにおすすめの認定スキー場
  • 「ウェルカムファミリーの観光地」お子さま連れにおすすめの観光地
  • 「ウェルカムベビーの観光施設」お子さまと楽しくおでかけできる観光施設
  • 「ウェルカムベビーの結婚式場」赤ちゃん連れにも優しい会場で素敵な式を
  • 「ウェルカムベビーの神社」赤ちゃん連れにも安心の認定の神社
  • 「子どもを通わせたい保育園」保護者の支持の高い先駆的保育園を選定
Happy-Note編集部twitter
ハッピー・ノート編集部ブログ
ハッピー・ノート編集部フェイスブック

このページのトップへ

Copyright © 2011 Mikihouse child & family research and marketing institute inc. All rights reserved.