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子どもの愛が重たい時/2013年1月

2013年もよろしくお願いいたします

明けましておめでとうございます。昨年1年、当コラムをご愛顧いただきありがとうございます!

今年は月に1回の更新でみなさまにお目にかかります。

「ココロを育てる・聴き方、伝え方」を一緒に考えていきましょう! ご質問も大歓迎です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
家族の時間とじぶんの時間

年末年始、みなさんはどんなふうに過ごされましたか? ご家族で楽しい時間になったでしょうか?

構成人数がいつもより多かったり、普段会わない人も行き来してお疲れが出ている頃でしょうか。
家族の密度の濃い時間のあとには、じぶんの時間もきちんととってあげられるといいですね。今日はそんなお話を。
ママ好き!

我が家の小学4年生のniko、冬休みは起きるのもゆっくり、大好きな夜更かしもしながら、宿題はコンスタントに片づけてしっかり終わらせ、大好きな工作に没頭したりして余裕の日々を送っていました。

そうすると、とっても安定して、にこにこして、ユーモアも発揮して、みているこちらも楽しくなります。いつもは留守がちな大学生のおねえちゃんも在宅時間が長かったので家族そろう時間が多く、nikoはおおはしゃぎ。なぜか親のベッドで寝たがるほどの甘えっぷりを見せていました。
「ママ好き~。ママ好き~。大好き~。ママさいこ~う」
なんてほめ殺し?というくらいくっついてスリスリしてくるのです。苦笑するほどの愛情表現です。
まるで温泉に浸かってやれやれとしている大人と同じような感覚でしょうか、普段ストレスの中にいると出てこない、ポジティブな気持ちがまっすぐに出てくるんだな~と、感心しました。
姉のichikoのほうも、ベッドの枕元に座りあれこれと大学の話やアルバイト先の話などをします。20歳となると人を見る目、社会を見る目も独自の価値観ができてきます。未来を予想する話は、夢があります。彼女と話すのも、私にとってとても楽しい。
でも、私は横で眠るnikoもあったかくてついうとうと…
するとすかさず枕元のichikoが
「ママ~、寝ないで~、まだ話したい~」と起こします。
何度か起こされつつ、母として娘二人に愛されている幸せを感じながら眠りにつきました。
「好き」も「聞いて」もつらい時

翌日、前夜の幸福な時間のことをひとり思い出し笑いしている時に、ふと、もっと以前のことを思い出しました。

それは、ichikoが小さな頃にも、nikoがもっと小さな頃にもあった、「子どもたちの愛が重たかった時」のことです。
全身で「好き」と言われても、受け止めきれない、それどころか逃げ出したい気持ち。
愛が差し出されているのでなく、恐喝されているというか、私から何かが奪われるように感じる頃があったのです。際限なく吸い取られて、何も残っていないのに…。
「聞いて」と言われれば、「待って」「後で」「ちょっと静かにしてて」と黙らせて耳をふさぎたい、「聞いてるよ」と言いながら別のことを考えているような時。この状況は、今も忙しい時には陥ることはあります。
でも、今は、それが単に余裕がないせいで、一時的なものだと知っています。
本当につらかった時は「愛には応えなければならない」と信じ込んでいた頃なのです。
どちらの娘も別々に母子家庭の時期があったこともあり、「応えなければならない」上に、「私しか応える人がいない」責任感、そして「それなのに応えられない」罪悪感。
このプレッシャー、意外と現代の子育てでは、両親そろっている家庭でも感じてしまうのかもしれないですね。
パパは長時間労働で不在がち。応える大人は私だけ。痛ましい少年事件や社会問題、その責任を母に問う論調。愛には応えなければ、じゅうぶんに愛を注いでやらなければ、そうしないと…漠然とした不安や、見えない非難を浴びているような気分になってはいないでしょうか。
これが普段の状況で、ひとりで背負うプレッシャーが、人手の多い年末年始ならば解消するか?というと、こんどは別の問題が。
年末年始や夏休みなどのように、家族のタイミングや要望を常にはかりながら食事や出かける準備などをし続けるのは意外とストレスなものです。応える相手が多すぎて、自分自身のニーズにこたえる暇がないからです。
子どもの学校が始まると便秘が治るママの話はよく聞きます。排泄まで思うに任せないほど、家族にあわせようとしているのですね。
しかも、家族の時間に喜びもあればこそ、頑張ってしまうのです。自分が無理をしていると気づかないままに。
「好き」を嬉しく思えるまで

私のおすすめは、休みの間もしっかりとじぶん時間を確保することですが、家族の事情や、ママ自身も休みの間くらいは家族サービスしたい人もいるでしょうから、せめて休み明けにしっかりと回復のためのじぶん時間をとってくださいね!

大好きな音楽を聴いたり、マンガを読みふけったり、目的のない散歩をしたり、じぶんのペース&タイミングで行動できる時間を作ってみてください。「子どもも連れてくれば良かったな」と出先で思うかもしれません。その時は、申し訳なく思うのでなく、「次は、一緒に来よう。いつがいいかな?」と未来の楽しみな予定として考えるのですよ。埋め合わせではありません!
やってもやっても、まだ足りないとしたら、ずいぶん我慢がたまっているのかもしれません。
充分だという目安は、子どもから「ママ好き!」と言われたときにじんわり心から嬉しい幸せな気持ちが湧いてくるまで、です。
当たり前といえば当たり前の「好き」と言われたら嬉しい気持ち。これがない時には危険信号だと覚えていてくださいね。
ピンとこない人にも

今日のお話は、なんだかピンとこない人もいると思います。でもそういう人にも知っていて欲しいのです。子どもの愛が重たくない人は、きっとじょうずに自分のペースを作れているのです。家族と過ごしながらも自分のリクエストを伝えたり、息抜きもうまくできているから、そこまでストレスをため込むことがないのです。

この不理解がまた、できない人を追い詰めたりするんですよね…。だからどうか、身近な人が苦しそうな時には「じぶん時間」をおすすめしてみてくださいね! じょうずに息抜きやリクエストができない人もいる、のです。
ピンとこないどころか、「私のことだ!」とばっちり当てはまる人は、まずがじぶん時間をしっかり味わって元気になってくださいね。
そして、本当にお伝えしたいことは。自分のココロの声も聴き、伝えていくことがだんだんとできるようになれば、それほど消耗する必要がなくなり、家族みんながハッピーになります。根本解決には、コミュニケーションをぜひ見直してみてくださいね。このコラムでも、1年かけてお伝えしていきますので、お楽しみに!
2013年をさらにハッピーな年にしていきましょう!

Information/お知らせ

ココロの声を聴く、聴き方。

ブライト・リスニングの体験会を行っています。
「ママ聞いて!」のリクエストがラクに応えられる方法があります。
また、人に合わせすぎて自分のココロがわからなくなりがちな人には特におすすめです。
初回無料のリスニング(聴いてもらう)セッションも受付中。
 
詳しくはHPからどうぞ!
 
ブライト・コミュニケーションの実践をブログにも書いています。
連れ子2人と夫とのドタバタ再婚生活や日々のごはんなどもつづっています。のぞいてみてくださいね!
ブログ
 
成長を続ける女性のためのコミュニティ【こぶたラボ】では
子連れで参加できる企画をいろいろ開催しています。
合言葉は、人生をおいしく・楽しく・美しく♪

Mama's profile/プロフィール

高橋 ライチ

高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】

記事テーマ

「ココロを育てる 聴き方・伝え方♪」

子どもたちには、幸せになって欲しい!ママたちの共通の願いですね。豊かなココロを育て、人とつながる「コミュニケーション力」を育み、社会へ送り出しましょう。ブライト・コミュニケーションを実践していくと、ママの人間関係もぐっとラクに楽しくなりますよ。

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