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ママきいて!にどう応える?/2013年2月

いつでも対応しなきゃいけないの?

保育園や幼稚園、学校の保護者会では「子どもの話を聴いてますか?」とよく言われます。ママに話を聴いてもらえることは、子どもにとって、承認、受容を感じられて自己肯定感を育てます。

 

わかってはいるけど、でも!という気持ちが湧いてくる、そんなあなたのために今回のコラムをお届けします。
「まーまーみーてーみーてー」「ママーあのねあのね」としょっちゅう言われてキリがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
四六時中ママに注目していてほしい。自分が感じていることを同じに感じてほしい。でも、子どもと一緒にいる時間が長い方や、きょうだいがいたり、平日の家庭時間は常に時間に追われていると、すべての「ママ、きいて!」には対応しきれませんよね。
 
かといって「待って、あとでね」だけではその、ジココウテイカンとやらが育たないのでは…?と不安になります。
そこで、実際に子どもが「ママ、きいて!」という時に求めていることと、今は手が離せない時の対応についてお伝えします。
まず顔を見てみましょう!

話しかけられたら、何かやりかけていても、子どもの顔を一度しっかりと見てみましょう。お子さんは何を求めているのでしょう? それを判断してから、対応するのです。

 

子どもが親に話しかける時に求めているものは、以下の5つに大別されるのではないでしょうか。
(1)わからないことがあって尋ねようとしている → 求めているのは、明確な答や指示
(2)思いついたことをただ口にしようとしている → 表現を促すあいづち
(3)自分に起きた出来事について伝えようとしている → 整理や共感、必要ならばケア
(4)注目や関わりを欲しがっている → 見る、触れる、相手をする
(5)その他
 
このどれかだとしたら、どれだろう?と考えてみてください。
次に、矢印の右側にある、子どもが求めているものを、今与えることができるかどうか考えてみてください。
実際にそれぞれどうする?

(1) の場合、よく聞きもせず「あとでね!」としてしまっては、お子さんは困ったり、モヤモヤしたりしますね。

顔に「?」が浮かんでいて尋ねているんだな、とわかったら、「○○が知りたいの?」とか「どうしたらいいか教えて欲しいの?」と【内容を確認】します。

お子さんが頷いたら、【すぐに答の出るものなら伝えます】、時間がかかるものなら「あとで」ではなく【「いつ」対応できるかを伝えます】。
「夕飯作り終わったら調べてみるね」とか「夕飯の時に一緒に考えようか」という風に。待っている間の過ごし方について「それまでどうしてる?」と尋ねたり、「それまで絵本読んでいてくれる?」と提案したりするのも落ち着くかもしれません。
 
(2) の場合は、意外と何かをしながらでも、しっかり【あいづちやオウム返し】で対応してあげると、手をとめなくていいかもしれません。
子どもの内側で、何かが言葉になろうとしてる、その衝動を止めずに促すリズムをとるつもりで、「うんうん、あ、○○なんだね。そうか、そう思ったんだ」などこまめに合いの手を入れます。ひとしきり言葉になって、受けとめてもらえると満足するのではないでしょうか。
 
(3) 痛いとかつらいとかだったら、手を止めてケアを優先してあげるのが良いでしょう。
緊急の困りごとではなさそうなのに(2)の時のように【あいづちやオウム返し】で満足しないようなら、強い「伝えたさ」がある時です。
わかってほしいもどかしさがあるので、しっかり向き合って聴いて欲しいのです。【何がおきたかを整理して、要約し、気持ちを聴いてあげます】。
すぐにできない時には(1)と同じように、【いつ対応できるかを約束】します。「悔しかったから、ママに聴いてほしいんだね。ママもちゃんと聴いてあげたいから、ご飯を作り終わってから、座って聴くね」。それでも納得しないようなら、本当に今、聴いてほしいのでしょう。5分とか10分と決めて、聴いてみてください。
 
(4) の場合は、【いったん手を止めて、抱っこしてあげる】ほうが早いこともありますね。関わりが欲しいのですから、(2)のように何かをしながらのあいづちでは満足しません。
少し大きい子なら「ママと遊びたいんだね~、じゃあこのお洗濯一緒に干して干し終わったら、オセロしようか!」とか「ママがこっちお掃除してるあいだ、玄関の靴を並べてくれたらお仕事終わりだから、そのあとで抱っこしてお話しする?」などのように【今やるべきことを手伝ってもらってその後つきあうと約束する】のはどうでしょう。
 
ただ待たされるのではなく、ママはいっぱいお仕事があるから、それを終わらせれば遊べるとなれば、張り切ってお手伝いしてくれるし、自分が大事にされていないとは思いませんよね。むしろ、自分は役に立つこともできる存在だと感じる機会も作れます。
これはうちの10歳の娘によく使う方法です。洗濯干し競争や雑巾がけ競争などは家事を片づけるあいだもゲームで遊んでいるようなものなので、関わり欲が満たされるようです。そして実際に早く終わるので助かります!
 
(5) について、「こういう場合は?」というご質問があればコメントかメールをくださいね!
まとめと大事なこと

★お子さんが「ママきいて!」と言ってきた時には、まず手をとめて顔をみましょう。

★お子さんが求めているものを判断して、すぐに与えられそうなら対応し、今は無理ならいつ対応するか約束を。
★約束は必ず守ってあげてくださいね。約束が守られて、満足する経験を重ねれば、待つこともスムーズにできるようになります。
★(2)と(3)の場合は、お子さんの内側にある「衝動」を大切にして引き出します。コミュニケーション力とは、「伝えたさ」と「わかりたさ」の衝動と、それがまっとうされた時の満足感、幸福感によって育まれるのです。できれば、待たせずに5分だけでも聴いてあげたいものです。

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高橋 ライチ

高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】

記事テーマ

「ココロを育てる 聴き方・伝え方♪」

子どもたちには、幸せになって欲しい!ママたちの共通の願いですね。豊かなココロを育て、人とつながる「コミュニケーション力」を育み、社会へ送り出しましょう。ブライト・コミュニケーションを実践していくと、ママの人間関係もぐっとラクに楽しくなりますよ。

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