ハッピー・ノート.com

ママは怒っちゃいけないの?/2013年12月

ガミガミをやめたい!
12月。全国的にざわざわとする師走。子育て中の私たちにとっても、大忙しの季節ですね!
年賀状、サンタになったり帰省の準備をしたり。そして風邪やインフルエンザ、ウイルス性の胃腸炎など家族も自分も体調を崩しやすい季節でもあります。
そんな中で、いつもは笑って済ませられる子どもの失敗やわがままに、ついつい声を荒らげてしまうこともありますよね。
反省しても、忙しさはなくならない。累積した疲れがあればまたしてもやっちゃった…怒りんぼに変身してしまう。子どももかわいそうだし、何よりこんな自分はイヤなのに・・・。そんな声が世間話でもカウンセリングでもしょっちゅう聞こえてきます。
私のコラムの記事の中で、ここ3ヵ月で最もよく読まれたページは「ガミガミ言うのをやめるには?」という記事だそうです。
みんなやめたい、なのにみんな陥ってしまう共通の悩みが、ガミガミ・モードなのかもしれません。
ガミガミ言う代わりにどうするか?についてはその時の記事に書いたので、今回は、そもそも「母親は怒ってはいけないのか」というところを考えてみたいと思います。
怒りってなんのためにあるの?
そもそも怒りってなんでしょう? 喜怒哀楽の中で、怒りは、なんのためにあるのでしょう。
怒りは「戦うスイッチ」です。相手を攻撃して、身を守るためのもの。いわば安全装置なんですね。やるか・やられるかという時に、敵に向かっていくエネルギーを発動するためのものです。
直接攻撃するだけでなく、相手がひるんで逃げ出すことも身を守ることにつながりますから、自分を強そうに怖そうに見せる必要があります。だからコワ?い顔と声になっちゃうんですね。人を遠ざけたり、動きを封じるパフォーマンスを、怒っている時には自動的にやっています。
感情は止められない
自動的にやっている以上、それはカラダの自動反応であるくしゃみや咳のように、なかなか止められないものです。出てしまったものそのものを必要以上に反省しても、無駄なのです。
じゃあどうするのかというと、くしゃみや咳のように、「人にかけたら謝る」「出ちゃった自分をケアする」という二つのことをする必要があります。
くしゃみを人にかけてしまったら謝りますよね。大きな声が出たならびっくりさせてごめん、つばが飛んだら不快な想いをさせて失礼、もしウィルスが入ってたら伝染するから本当にごめんなさいって思いますよね。相手に説明するのもいいでしょう。「ゴメン、私、花粉症なの。今のはうつるくしゃみじゃないから安心して」
怒りをぶつけてしまった時も、同様に考えると、こんな感じ。「大きな声出してごめんね」「びっくりさせてごめんね」「怖がらせてごめんね」と相手への影響について謝ってみると、怒られたほうも少しほっとするかもしれません。
その後で自分の状態を話すとさらに安心してもらえるでしょうか。「年賀状を早く書かなきゃって焦ってイライラしてたの」「また寝るのが遅くなって、明日の朝起きられないんじゃないかと思って」「お腹すいてたから、早くご飯作りたかったの」などなど。
この子は敵?味方?
「自分の状態を話す」というのは、ベクトルを自分に向け直す効果があります。だいたい怒っている時は「相手が悪い」と思っています。なにしろ相手は攻撃すべき敵、自分を脅かす敵だと認識したのが怒りの元なんですから。
そこで、「この子は敵なのか?」「本当にこの子が悪いのか?」と自分に問うことも有効です。ここでハマリがちな落とし穴は「相手が悪くないとしたら自分が悪い」という考えですが、これは間違いです。相手を責める代わりに自分を責めると、自分の中に「でもさ」とか「どうせ」とかくすぶった恨みの感情を残してしまいます。
どっちが「悪い・良い」とか「間違い・正しい」という二元論の物差しを使っていると、敵は敵のままです。負けるか勝つかの違いがあるだけ。どっちかの言い分を通せばどっちがが我慢をする。そうだとしたら、譲りたくない!という気持ちになりますよね。
そもそも相手は敵ではないのです。味方なのです! ともに幸せな暮らしを作る、相棒なのです。
感情はどこからくるか
怒りは相手が運んできたものではなく、相手の言動を「きっかけ」に、自分の内側に湧き起こっている「自分の感情」なのです。だから、「自分のケア」というのが必要になります。 
くしゃみや咳が出たらどうしますか? 風邪かしら?→早く寝ようかな。ハウスダストのアレルギーかな?→掃除をしようかな。というように、原因に対するケアがありますよね。
怒ってしまった私に必要なケアは何か、考えてみてください。休息、協力、気分転換、仕事量の見直し、効率化・・・今、何が必要で、どんな方法ならそれを満たすことができそうですか?
解決の鍵は自分が持っている!
「子どものせいで」「あの人のせいで」と怒りの原因を他者だと捉えてしまうと、相手が変わらないと解決できないことになってしまいます。でも、自分の感情は自分の内側で起こっている問題で、自分自身がケアできるのだと思うと、とても自由な感じがしませんか。
自分が鍵を持っている。でも、自分だけがどうにかしなくちゃいけないわけではありません。子どもや夫、家族は「ともに幸せな暮らしを作る相棒」なのですから、理解や協力を要請しながら、ケアしていってくださいね。
ママは怒っちゃいけない、のではなく、怒ったまま人のせいにし続けない。怒ったまま、自分を責め続けない。というのが今回お伝えしたかったことです。湧きあがる感情が示してくれる、「ケアの必要性」に気づいてあげて下さいね。
そんな風にママが感情とつきあう姿を見ていたら、子どもたちも自分の内側に起こる、ネガティブな感情ともつきあっていけるようになるのではないでしょうか。
キレる子ども、いじめ、暴力…これらの解決に必要なのは子どもに我慢を教えることではありません。「感情を抑え込んで、たまると爆発すること」や、「相手が悪いからだと正当化すること」を、大人がやらなくなることです。
「解決の鍵は自分が持っていて、解決に向けたコミュニケーションを主体的にとっていくこと」を当たり前に見聞きし、そのサポートを受けていれば、子どもたちの問題は解消するし、その子たちが大人になって作る社会は変わっていくと、私は期待しています。

Information/お知らせ

未就学児の子育て中の母のための、20分のSkypeタイム

リスニング・ママ プロジェクト

http://ameblo.jp/lychee-tangerine/entry-11554503630.html

イライラしたら、家族以外の人に話してみませんか?

ただいま毎週月曜9時~13時おためし実施中!窓をあけて換気をするような気軽さでご利用ください。

http://ameblo.jp/lychee-tangerine/entry-11576261078.html

 

ココロの声を聴く、聴き方。

ブライト・リスニングの体験会を行っています。

詳しくはHPからどうぞ!

http://www.tangerine-labo.com/

 

ブライト・コミュニケーションの実践をブログにも書いています。

連れ子2人と夫とのドタバタ再婚生活や日々のごはんなどもつづっています。のぞいてみてくださいね!

ブログ

http://ameblo.jp/lychee-tangerine/

 

成長を続ける女性のためのコミュニティ【こぶたラボ】では

子連れで参加できる企画をいろいろ開催しています。

合言葉は、人生をおいしく・楽しく・美しく♪

http://www.kobuta-labo.com/

Mama's profile/プロフィール

高橋 ライチ

高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】

記事テーマ

「ココロを育てる 聴き方・伝え方♪」

子どもたちには、幸せになって欲しい!ママたちの共通の願いですね。豊かなココロを育て、人とつながる「コミュニケーション力」を育み、社会へ送り出しましょう。ブライト・コミュニケーションを実践していくと、ママの人間関係もぐっとラクに楽しくなりますよ。

Vote/この記事に投票しよう

Evaluation/この記事のみんなの評価

lightbulb_outline

なるほどそうか!役に立った

0

favorite_border

わかる!わかる!共感した

0

feedback

この記事へのコメント

0

Comment/この記事にコメントしよう

Archives/高橋 ライチさんの記事一覧

最新記事

記事一覧を見る

注目トピックス

トピックス一覧を見る

Weeklyゴーゴーリサーチ