ハッピー・ノート.com

競争の激しい既存市場を「レッド・オーシャン（赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域）」とし、競争のない未開拓市場である「ブルー・オーシャン（青い海、競合相手のいない領域）」を切り拓くべきだと説く

 （ウィキペディア　ブルー・オーシャン戦略より）

このブルーオーシャンについて、先日開催したジェネリーノ特別講座で、話題になりました。

ジェネリーノのブランディングスクールに来てくださる専門職の女性たちは、お料理やお花、アロマ、マナーなど、どちらかというと、レッドオーシャンな方々が多く、今や生徒より先生の方が多いのではないか？とさえ言われる業界で頑張っている皆様が多いです。

また、現代は資格を取得すればいつでも自宅で開業ができる時代です。

競合は、あとからあとから、どんどん現れます。

そんな時は、どうしたらよいのでしょう？

以前もハッピー・ノート.comで書かせて頂きましたが、やはり、「あなたでなければ出来ないこと」が何か？をもう一度見つめなおすことが必要になります。そしてできれば、オリジナルを考え、ブルーオーシャンの市場を開拓していくことが大切になります。

最近感じることがあります。「はたから見ると同じにみえるけど、本人だけは他の人とは違うと思っている」

つまり、一般的にはわからないということです。

でも、否定をしているわけではありません。

その専門家や見る人が見ればわかる。というのも一つの戦略です。その業界の人に認められれば良いというのならば、やはりそこはこだわり抜いて、その業界の人に認められることだけを、逆に自分の強みにする。ということも大事だと思います。

でももし、広く一般の人に理解してほしいなら「あきらかにわかりやすく、他と違う」と思わせる何かが、必要だと思っています。

新たな市場ではあるけれど、多くの人から見てわかりやすい。それが、ビジネスにつながるヒントである気がします。

私は、「広く一般の人に、楽しいと思われるオンリーワンの遊びを作る」という命題を、８年くらいいたエンターテイメント会社の企画部門でよく与えられていました。

私が持っていく企画、持っていく企画はすべて否定。

「何が面白いの？」「どこが他と違うの？オンリーワンなの？」と、ほとんどイジメといっていいほど、否定され続けてきました。

今思い出すと笑ってしまいますが、言い訳のように汗をかきながら、あーでもないこーでもないと否定された人に対して、くどくど説明をしたものです。最後は悔しくて泣いてしまいます。泣くと怒られて、さらにトイレに駆け込んで泣く。上司の前の机をひっくり返してやる～～と心の中で何回思ったことでしょう・・

そして「私の感性なんか、あの人にわかるわけがない」「あの人は私が嫌いだからわかろうとしないんだ」などと、戦場から降りてしまいそうになる・・・同僚が助けてくれて、話を聞いてくれる。また勇気を出す。そんな繰り返しでした。

それでも戦い続けたのは、「むかつく」から「見返してやる」という気持ちのみ。まるでボクサーのような反骨精神。

今ならわかります。

「私にもわからないことが、お客様にわかるわけがない」

その一言に尽きるだけなんです。

ブルーオーシャンを目指すためにすぐに考えられることは、自分がしてきたこと、経験してきたこと、好きなこと、など自分が他の人に比べて何が違うのか？を今一度考える。そのうえで、今していることを結び付けてみる。という作業です。

例えば、独身時代服飾デザイナーを経験していて、主婦になってからは自分の子どもの洋服を作るのが大好きで、幼少のころから自分の服をアレンジしたりカラーなどに興味があり、いろんな友だちのお洋服のコーディネートを手伝うのが好きだったという方で（架空の話です）今はお菓子の勉強をされ、自宅でサロンを開いている。ということであれば、強みは服飾デザインができるということになるので、「ファッション＆お菓子デザイナー」という肩書きを持ち、お菓子とファッションを組み合わせて、「ファッションのＴＰＯに合わせたお菓子やおもてなし」「誰でもできる簡単なテーブル小物を布などで作り、ティータイムを演出する」など、新しいお菓子テーブルコーディネーターとして活躍する。

そのうちに、お菓子のような子どものファッションを作ったり、お菓子のイメージで親子のコーディネートをしたり、ママであることと、お菓子とファッションをどんどん自分自身の中でコラボさせていくなど、いろんな可能性を秘めて、人がわくわくするようなことを考えていくことができますよね。

この場合、お菓子とファッションという世界観を持つ人は、そんなにいないので、ブルーオーシャンということになります。また、市場も若い女性たちも取り込むことができたり、ファッションの現場に持ち込むこともできるなど、幅が広がります。

如何でしょうか？

自分が出来ること、ビジネスになりうること、自分だけが開拓した市場、世界観、是非色々考えてみてくださいね。