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いい質問で子どもの本音を引き出してみましょう/

今年は何の秋にしますか?

朝夕が涼しくなり、すっかり秋の気配が濃くなってきました。

秋は楽しみがいっぱいです。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、行楽の秋というのもありますね。
今年は何の秋を楽しみますか?
 
私は、意識しないうちに食欲の秋を楽しんでいました。
お店に買い物に行くといろんな種類のぶどうが並んでいますし、柿も出始めました。秋を感じる前に胃袋で秋を堪能していた典型的な食欲タイプです(笑)。
 
楽しんだことは誰かに聞いて欲しくなりますよね。
私自身、食卓に秋のフルーツを出すときには「もうぶどうの出る時期なんだね。」「今年初物だね。」なんて、聞かれていないのに話しています。
聞かれなくてももちろん話すことはできるのですが、誰かが訊いてくれたり(ask)、聴いてくれると(listen)、もっと饒舌になります。
 
お子さんも「きいてきいて!」と今日あった楽しいことを話してくれたりしますよね。
そんな時、相づちを入れるように質問をしていくと、話がもっと広がりたくさんのことを聞くことができます。相づちを質問にすることで、お子さんには「話をしっかり聞いているよ」というメッセージを伝えることができ、お子さんの中に信頼感と安心感が育まれます。そして、たくさん話すことによってお子さんの表現力も向上していきます。
時間は長くなくて構いません。5分でも大丈夫。
 
試さないともったいない「質問」についてお話ししてみます。
質問によって答えが変わってきます

「訊き方が違うんだから当たり前でしょ?」と思われるかもしれません。

そうなんです。当たり前なんです。
でも、それを意識して質問していますか?と訊くと「う~ん。。。」と首をかしげてしまうかもしれません。
 
わかりやすいものでは「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」という質問があります。
クローズドクエスチョンとは「はい」か「いいえ」で答えられる質問のことです。
 
「もう宿題やった?」
「学校は楽しい?」
「秋が来たって気付いてた?」
 
こういう風に訊くと、答えは「はい」か「いいえ」になりますよね。
はいやいいえの後に話を続けてくれる場合もありますが、相手に話す気があまりない場合はそのまま会話が途切れてしまいます。
 
一方、オープンクエスチョンは答えが「はい」「いいえ」にならず、自由に考えて自由に答えられます。5W1Hを使うと簡単にオープンクエスチョンを作れます。
<参考>wikipediaより
  5W1H → Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ) How(どのように) 
 
さきほどの質問をちょっと作り変えてみますと、、
 
「今日はどんな宿題が出たの?」
「宿題はどんな順番でやるの?」
「学校で何をして遊んだの?」
「今日は誰と遊んだの?」
「何をした時が一番楽しかった?」
「どんな時に『秋が来たなぁ』って感じる?」
 
例えば、このようにできます。
この質問への答えを考えてみると、はい/いいえだけからずいぶん広がります。
こういう質問の『型』があると、質問作りが簡単になりますね!
悪い質問には注意が必要

質問は簡単に作れるのですが、、ちょっと注意も必要です。

そのキーワードは「Why(なぜ)」。
 
「なぜ、早く宿題をやっておかなかったの?」
「どうしてちゃんと片付けができないの?」
 
なぜ+否定系というのは、相手を責めてしまう「悪い質問」になります。
質問家マツダミヒロさんによると、「悪い質問」に答えていくと、不安や不満、嫉妬心が膨らんでいき、物事を冷静にとらえることができなくなり、ときには自分を追い込んでしまうことさえあるのだそうです。(「しつもん仕事術」松田充弘著 日経BP社より)
 
叱る時についこういう言い方になってしまうこともありますが、こんな怖い効果があると思うとおいそれと口にできなくなりますね。
 
 
それともうひとつ。
漠然としすぎる質問も答えづらいものです。
 
私の以前の会社の上司が、顔を合わせると口ぐせのように言う質問がありました。
 
「最近どぉ?」
 
上司としては、特定のことを聞くのではなく好きなことを話して欲しいという意図があったのかもしれませんが、会うたび「最近どぉ?」と言われるとちょっと困ったものでした。(外出が多くて毎日会う上司ではなかったのです)
会話の初めに話しづらい空気ができてしまうと、なかなか途中で変えられません。最初の質問は答えやすいものにして、徐々に広げていく方が答えやすいことが多いものです。
 
そんな時には先ほどご紹介したクローズドクエスチョンを使います。
はい/いいえで答えられる質問で肩慣らし(口慣らし?)をしてから、オープンクエスチョンに切り替えていけば、漠然としすぎず、かといって根掘り葉掘り尋問されている風でもなく質問を重ねていくことができます。
まとめ ~質問でお子さんの言葉をたくさん引き出しましょう!~

簡単に質問を作る方法とちょっとした注意点をご紹介しました。

食事の時、寝かし付けの時など、ゆっくりした時間が取れる時に、質問で豊かな会話を楽しんでくださいね。
 
お子さんはどんな秋を楽しんでいるでしょう?
よかったら、お子さんの答えをコメントで教えてくださいね。
 
最後に。
質問を活用して、今年の初めから息子と一緒に始めたブログがあります。きっかけは、息子の国語のテストを見たこと。文章で答える問いに対する息子の回答を読んでこれはいかん!と一念発起しました。
最初は書きたいテーマすら見つけられなかった息子に質問を重ねながら、ほぼ8ヵ月続けてきました。(夏休みはちょっとお休みしましたが)
「質問でこんなこともできる」というサンプルとしてよかったら読んでみてくださいね。

Information/お知らせ

息子に質問しながら書いているブログはこちらです↓

 

Mama's profile/プロフィール

よしだ るりこ

よしだ るりこ 【総合話し相手サービスさくらマルシェ代表】

記事テーマ

「声掛けひとつでこんなに変わる!もっと笑顔になるオーダーメイド子育て術」

「何回言ったらわかるの?!」「早くしなさい!」イライラしてつい小言を言っては後悔していませんか?子育てに正解はありません。でも、より子育てが楽しくなり、お子さんのやる気を引き出すコツはあります。お子さんのタイプの見極め方やほめ方、言葉がけの仕方などの子育てのコツを毎回ひとつずつご紹介していきます。ひとつでもしっかり効果は出てきますよ!

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