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ほめ言葉は○○によって変えてみる ~ほめルール その②~/2012年12月

どんなほめ言葉がうれしいですか?

いよいよ年末が近づいてきました。

年末と言えば、そう、大掃除!
片付けがニガテな私にはツライ季節ですが、今年は片付け上手な方にアドバイスをいただいて、例年より早めにすこーしずつ片付けをしています。
なので、例年よりはよくなりそうかな、と期待しています。(家族にはまだまだ!と言われそうですが)
 
さて、ここでひとつ質問です。
もし面倒な片付けに取り組んだ時にほめられるとしたら、次のうちどの言い回しが一番うれしいですか?
 
 A.わー、前よりずいぶん片付いたね!
 
 B.すご~い!片付け名人だね!
 
 C.こんな片付けの工夫もあるんだね!
 
私の場合、
Aだと「そうかな~(にやり)」と少しうれしい。
Bだと「ありえない!おだててもっとやらせようとしてる!!」と感じます。(ほんとに片付けがニガテなんです。)
Cだと「ニガテだから、こんな風に自分なりのやり方でやらないと進まないのよ~」と言いつつ内心すごく嬉しくなりそう。
という訳でCが一番うれしいほめ言葉です。
 
ただ、読む方によってどれが一番うれしいかは異なっていると思います。
お子さんがお片付けできた時、ぜひ上のように声掛けしてみてください。少し反応が違っていると思います。
 
 
というのも、実は、ほめられてうれしい言葉って、人によって違うんです。
タイプによるほめ言葉の違い

教育コーチである江藤真規さんの著書「“ほめすぎる”くらいほめると本当に子どもは変わる!」(株式会社PHP研究所 出版)の中の言葉をお借りすると

上のA、B、Cはそれぞれ
 
 A:頑張り屋さんタイプ
 B:一等賞ねらいタイプ
 C:自分らしさ追求タイプ
 
となります。
 
もちろんどれかひとつだけに当てはまるという訳ではありませんし、ほめられる事柄によっても多少異なりますが、大枠ではこんな分類ができます。
 
それぞれのタイプについてもう少し詳しく説明すると、
 
 A:コツコツがんばることが得意で、がんばる過程を見ててもらうと安心する
 B:一番になることや競争が大好きな負けず嫌い
 C:自分なりのこだわりを持っていてすこーしガンコ者
 
です。
こう見てくると、好きなほめ言葉も違うだろうとイメージしていただけるのではないでしょうか。
タイプに合わせてほめ言葉を変えてみると?

ほめる時、つい自分が言われてうれしい言葉を使ってしまいがちです。

もちろんほめられれば相手は嫌な気はしません。
でも、そこでもう一歩踏み込んで、相手のタイプに合わせてほめ言葉を変えてみると、相手はよりうれしくなりますし、もっとがんばろうというモチベーションがアップしたり、自己肯定感が高まるなど、ほめ言葉の効果がもっと上がります。
 
我が家の場合ですが、先ほどお話しした通り私はCの自分らしさ追求タイプで、息子がBの一等賞ねらいタイプです。
ほめ言葉のタイプがあることを知らない頃、私はなんでも一番!一番!という息子にどう接したらいいのか戸惑っていました。
「そんなに誰かと競争ばかりしていなくても、自分は自分、オンリーワンの道を目指せばいいじゃない」と思っていたのです。
 
なので、一番になるとはしゃぎ、一番になれないものには見向きもしない息子のことを、ほめるよりまずたしなめていました。
 
「一番になれなかった子はどう思うのかな?」
「一番っていっても、あなたが一番長くやってるんだから、そんなに自慢することないんじゃない?」
「一番になれなかったからってへそを曲げるのはおかしいよね」
 
今思えば、一等賞ねらいタイプの息子にしてみれば、人の気持ちを踏みにじるつもりもなければ自慢したつもりもありませんでした。
また、一番になれないものとの付き合い方もわかっていないだけだったのですが、息子との接し方に戸惑っていた私は息子の気持ちをうまく動かしてあげられず、よりへそを曲げる方向に持って行っていました。
 
子どもは素直なので、自分のほめてほしいことを、ほめて欲しい方向から伝えてきます。
親子でうれしいほめ言葉が違う場合、それは一瞬受け止めづらいかもしれませんが、
 
「あ、ほめ言葉のタイプが違うんだな!」
 
と思って一度は受け止め、子どものうれしい言葉でほめてあげましょう。
もし伝えたいことがあれば、その後で伝えてもちっとも遅くありません。むしろ、気持ちを受け止めてもらった後の方が、子どもは耳の痛い言葉にもきちんと向き合ってくれますよ!
まとめ 〜ほめルールその② ほめ言葉はタイプによって変えてみる〜

ほめ言葉のタイプを考えてみると、ほめ言葉のバリエーションも増えていきます。

ぜひ、お母さんとお子さんのタイプをチェックして、タイプに合わせたほめ言葉を使ってみてくださいね。
さきほどご紹介した江藤真規さんの著書「“ほめすぎる”くらいほめると本当に子どもは変わる!」の中にはタイプチェックやほめ言葉のバリエーションがたくさん掲載されているのでおススメですよ。

Information/お知らせ

◇お知らせ①◇

上でご紹介している「“ほめすぎる”くらいほめると本当に子どもは変わる!」の著者江藤真規さんより、ほめ方タイプをより詳しくチェックするワークシートをいただきました。
こちらのシートを使って、ご自分のほめ方タイプをぜひチェックしてみてくださいね!

 

◇お知らせ②◇

12/14(金)10:30-12:30、用賀にて「将棋で子育てのスキルアップ講座@ほめcafe」を開催します。
将棋を通してお子さんとの絆を深めつつ、教育にも役立てるコツをお伝えします。”ほめcafe”の名前の通り、ほめることについてもお話ししますよ! 詳しくはこちらをご覧ください。

Mama's profile/プロフィール

よしだ るりこ

よしだ るりこ 【総合話し相手サービスさくらマルシェ代表】

記事テーマ

「声掛けひとつでこんなに変わる!もっと笑顔になるオーダーメイド子育て術」

「何回言ったらわかるの?!」「早くしなさい!」イライラしてつい小言を言っては後悔していませんか?子育てに正解はありません。でも、より子育てが楽しくなり、お子さんのやる気を引き出すコツはあります。お子さんのタイプの見極め方やほめ方、言葉がけの仕方などの子育てのコツを毎回ひとつずつご紹介していきます。ひとつでもしっかり効果は出てきますよ!

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