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子育てのしやすさで考える周辺環境/2012年7月

後で変えられないから慎重に選びましょう

子育て中のファミリーにとって、住まい選びと同じくらい大切なのが「周辺環境」といわれています。その理由は、周りの環境は住んでしまうと簡単には変えられないから。家の中なら、リフォームして間取りや設備を変更できますが、環境は自分たちだけでは変えようがないのです。マイホームを考える場合は、大人の利便性だけでなく、子どもにとっても安全で快適に暮らせる周辺環境かどうか配慮したいものです。

周辺環境を選ぶポイントは安全と利便性

一番重視したいのは、子育てがしやすく安心して暮らせるかどうか。小さな子どもを育てるうえでは、できるだけ閑静な住宅地を選びたいですね。最寄駅や教育機関をはじめ公園、買い物施設など、普段生活する上で欠かせない場所は、なるべく近いほうが日常生活はスムーズです。

 

次に周辺道路の交通量は多すぎないかをチェック。そして歩道や自転車道の様子を見て、子どもが安心して歩けそうか、ベビーカーや三輪車も利用しやすいかを確認します。道路の交通量もチェックしておきたいですね。

 

 

上記の施設や道路などは、なかなか街の地図だけでは実態が分からないもの。例として、地図上では公園が数カ所あり、遊び場所には不自由しなさそうなところが、実はそのうちの何カ所かは子どもがあまり遊ばず、地域の若者が使用していた、なんてことも。

 

一方、大きな公園は駅前に1ヵ所という街。平日の午後や休日には子どもたちの笑い声が響きます。ジョギングやウォーキングをしている人もいて、とてもにぎやか。この街では、公園が地域住民の集う場所として機能しているといえます。データだけでは、実際の暮らしがなかなかイメージできないので、自分たちの目を信じ、行動したいですね。

住む自治体で生活費も変わってきます

どの自治体に住むかで、生活費も異なってきます。子どもは小さいうちはよく病気にかかるものですが、一定年齢まで自治体が医療費を補助してくれる「乳幼児医療費助成制度」があれば、負担が少なくてすみます(所得制限がある場合も)。

 

また、認可保育園の保育料や私立幼稚園の保育料補助(所得制限がある場合も)、小学生になれば学童保育の費用や時間も自治体によって異なり、それぞれ負担する金額も変わってくるのです。

 

住宅取得に際して、たとえば東京都千代田区では新婚世帯や子育て世帯向けの住宅助成制度があったり、大阪市には子育て世帯の住宅取得に最大約50万円の利子補給を行う制度が用意されています。このように住む街によって受けられるサービスも異なりますので、子育てのしやすい街であるとともに、生活のしやすさ、子どもが安心して暮らせるかなども考慮して、よりよい環境を選んでくださいね。

Mama's profile/プロフィール

武田 由紀江

武田 由紀江 【住宅ライター】

記事テーマ

子育て世代の住まい選び

子どもの誕生や就学を機に、マイホーム取得を考える方が多いようです。「自分たちにはどんな住まいがいいのか」「子どもと仲良く暮らせる間取りは」など、事前に考えることはいっぱい。初めてのマイホームを賢く、楽しく取得するために、知っておきたい基礎知識や住まい選びのポイントなどについて連載していきます。

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