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トールペイントのこと2/2012年9月

ヨーロッパのペインティング

少しずつですが、朝晩が涼しくなってきましたね。体調をくずされていませんか?

夏の疲れがでませんように、(秋はお子さんと一緒にどんなプチ作品を作ろうかな。。。)と、考えながら、ゆっくり過ごして下さいね。

 

さて、前回のお話の中でも少しふれましたが、トールペイントには大きくわけて、アメリカンとヨーロピアンの2種類があります。ヨーロピアンペインティングは、その国々によって独特の発展を続け、個性的な雰囲気を持っています。今回は、その中でも特徴的で、是非お話ししたいロシアとノルウェーのペインティングについて書きますね。

ロシアのペインティング「ジョストボ」

DSC_0067.JPG「ジョストボ」って聞いた事がありますか? モスクワ近郊にあるジョストボ村が発祥の地で、17世紀に中国からヨーロッパへ伝わったペインティングです。アジアの血をひいているせいか、どこか漆や蒔絵のような美しさに共感する部分があります。黒のベースに、まず白で全てのモチーフを塗り、上から何回も何回も色を重ねて行くのが特徴です。また、仕上げのニスは鏡面仕上げのように、ピカピカにします。伝統工芸として、職人さんも描いています。極寒の地ロシアで、お花を活けるかわりに描いたとされ、そのためとても華やかな鮮やかな色を使うのが特徴です。

ノルウェーのペインティング「ローズマリング」

DSC_0070.JPG

 

17世紀にノルウェーでうまれ、アメリカで育ったペインティングです。本来はオイル絵具で描いていましたが、アメリカではより簡単にアクリル絵の具で描かれるようになり、現在はそれが主流になっています。そのため、より身近で、親しみ易く描き易くなりました。

 

ノルウェーのカントリーコテージでは、室内ドアや家具などにも多く描かれています。「ローズ」は広い意味でお花やアカンサスの葉っぱをスクロール模様として表現し、「マリング」は絵付け(ペイント)の意味で使われています。ノルウェーのなかでも、それぞれの地方によって個別に発展し、ログランド、テレマーク、バルドレス、ハーレンダール、ウース、グッブランスダールの6つのスタイルに分けられています。

ヨーロッピアンペインティング、他には。。。

ドイツのバウエルンマーレライ、フランスのパンチュールペイザンヌ、オランダのアッセンデルフトやヒンダローペンなどなど。。。

それぞれの国で伝統工芸品として発展し、博物館で大切に守られている作品も数多くあります。みなさんもヨーロッパを訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでみて下さいね。

次回は、トールペイントの様々な道具の使いかたについてお話しします。楽しみにしていて下さいね。

Mama's profile/プロフィール

野村 真理子

野村 真理子 【トールペイント講師】

記事テーマ

子供と楽しむトールペイント

トールペイントは塗り絵のように色を重ねて楽しむクラフトです。木はもちろん、ガラスやあき缶、アクリル板のような身近かな物にも簡単に描く事ができます。トールの技法を取り入れながら、シールやリボン、キラキラデコ等を使って子供でも簡単にできる作品を厳選して掲載致します。親子で楽しんで下さいね。

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