ハッピー・ノート.com

油断大敵!抱っこひもからの落下事故/2014年9月

平成21年以降、116件の事故

8月初めにニュースにもなったので、ご存知の方も多いかと思います。平成21年以降、抱っこひもから落下する事故が116件あったことが、東京都の調査でわかりました。

 

一番多かったのは、着脱時。(抱っこ→おんぶへの変更を含む)次に多かったのは、前かがみになった時の落下。

 

今のところ死亡事故の報告はありませんが、入院を要する重傷ケースがあります。痛くてつらいことです。そして、ママの心も痛むはずです。これらの事故を防ぐためにどうしたらいいのか、お伝えしていきますね。

立ったままの着脱は危険!

抱っこひもに赤ちゃんを装着する時。そして、抱っこからおんぶに変更する時。共通してお気を付け頂きたいことがあります。それは「できる限り、座って装着・変更すること」です。

装着.jpgのサムネール画像

 

ついつい、立ったまま赤ちゃんを抱っこ紐の中に入れたり、おんぶされることが多いです。焦っている時は、余裕もなくなります。でも...一度、赤ちゃんの目線になって考えてみましょう。みなさんにとっては普通の高さ。でも赤ちゃんにとっては、とってもとっても高い位置。おうちの2階・3階ぐらいの高さの感覚かもしれません。大人だったら、「痛い~!」ぐらいで済むかもしれません。でも、赤ちゃんにとっては...?!

 

その時の状況によって、できないこともあるかもしれません。でも、安全の為、できるだけ座るか、それに近い位置で装着。まずは、これだけで、事故はかなり防止できます。

抱っこひもを調整しても、起こりうる事故

前かがみになった時の事故は、地面や低いところにあるものを取ろうとして発生しています。

 

【4ヵ月の男児の例】

親が、地面に置いてあったカバンから財布を取ろうとして、前かがみの姿勢に。右わきからコンクリートの地面に落下。くも膜下出血により入院。

 

日本小児科学会が昨年行った実験によると、抱っこひもをどう調節しても、前かがみになると親と赤ちゃんの間にスキマができることが分かりました。つまり、どんな抱っこひもでも起こりうる事故なのです。今後、製品の改善も必要とされてくるのかもしれません。「前かがみになる時は、片手でも赤ちゃんを支える」事故の可能性を低くするために、今できることです。

 

せっかくこの世に生まれてきてくれた、かけがえのない小さな命。ちょっとの意識で守ることができます。悲しい事故が、減ってくれることを祈ります。

Information/お知らせ

産後ママの皆さん。

正しく安全な抱っこを、育児にとりいれてみませんか?

ママ達の役にたちたい!ベビー系教室の先生のプラス資格としてもおすすめです。

だっこポスチャリングマスターコース

Mama's profile/プロフィール

東山 弥生

東山 弥生 【ベビーダンス・抱っこ姿勢「やさしいはな」主宰】

記事テーマ

「つらい」を「楽しい」に! 楽々抱っこやハグで愛を深めよう

赤ちゃんを育てるうえで欠かせない「抱っこ」「タッチ」などのふれあい。 でも、時として、ママのカラダや心に負担をかけることも…。 大人になってもスキンシップは必要。 その入り口であるこの時期を、親子でもっと長く楽しめるには、どうしたらよいか。 ベビーダンスや抱っこ姿勢の講師として、そして2児の母の目線から、お伝えします。

Vote/この記事に投票しよう

Evaluation/この記事のみんなの評価

lightbulb_outline

なるほどそうか!役に立った

0

favorite_border

わかる!わかる!共感した

0

feedback

この記事へのコメント

0

Comment/この記事にコメントしよう

Archives/東山 弥生さんの記事一覧

最新記事

記事一覧を見る

注目トピックス

トピックス一覧を見る

Weeklyゴーゴーリサーチ