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歯ぎしり、食いしばり、噛み締めは歯を酷使します/2016年9月

妊娠中、出産後の歯や顎の違和感は歯ぎしりかもしれません

朝、起きた時に歯や顎の違和感を感じたことはありませんか? もしかしたら、歯ぎしり(ブラキシズム)が原因かもしれません。

歯ぎしり(ブラキシズム)には3つの種類があります。

  1. グライディング...上下の歯を無意識にこすりあわせるもので一般的に言われる歯ぎしり
  2. クレンチング....かみしめやくいしばり
  3. タッピング.....連続的にカチカチと噛みあわせる

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これらの習癖は起きている時も寝ている時にも生じ、歯に強い持続圧が加わるため、歯の周りの組織を傷つけてしまうと言われています。

歯ぎしりによる症状

歯ぎしりは1種類だけ行う方もいれば、2〜3種類を同時に行う方もいます。歯ぎしりによって起こる症状は以下があります。

  • 知覚過敏...歯ぎしりにより、歯の根元に力が加わることで、歯が削れてしまい、冷たいものがしみる。
  • 歯周病....歯ぎしりにより、強い力が加わり揺らされることで、歯を支えている顎の骨を溶かす。
  • 痛み.....強い圧迫感により、歯や顎に痛みが生じる
  • 破折.....強い力により、ひびが入ったり、根元まで割れたりする

頻繁に歯ぎしりや噛みしめ、くいしばりをしていると、歯は酷使され続け、あちこちにしみる感じがしたり、ひび割れが進んで、ときには歯が割れてしまうことさえあります。お口の周りの筋肉や関節が破壊され続けなかなか治らないという結果になることもあります。

歯ぎしりに気づきましょう

歯ぎしりの原因は解明されていませんが、現在はストレスが原因という説が一般的です。歯ぎしりは無意識に行われるため、なかなか自覚できないものです。 まずは、ご家族の方に、就寝中、歯ぎしりをしているか確認してみましょう。ご自身では、お口を開けたときに舌の横側に奥歯の跡がつく(舌圧痕)があったり、頬粘膜に白い白線(咬頬線)があったら、もしかしたら歯ぎしり等をしているのかもしれません。

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歯ぎしりを防ぎましょう

本来、人間の上下の歯が接触するのは、食事のときと飲み込む時だけだということを覚えておいてください。

噛みしめや歯ぎしりの習慣をやめる最も効果的な方法は、唇を閉じて歯を離す感覚を覚えることです。

 

『唇を閉じて、上下の歯を離し、頬の筋肉の力を抜く』

 

これを日常生活の中で意識してみてください。1日の中で何度も練習が必要です。

歯ぎしりから歯を守る

歯ぎしりを予防するには、覚醒時に「常にそれを意識すること」が基本となります。夜に「歯ぎしり」や「くいしばり」を伴いながらの噛みしめを起こしているというケースでは、スプリントとよばれる意識のない時に歯を守る装置が有効です。

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これは歯科医院でつくれますので、ぜひ、かかりつけ歯科医院で相談してみてください。

Mama's profile/プロフィール

越川 はるか

越川 はるか 【歯科衛生士】

記事テーマ

無理なく楽しく歯のケアを!

お口の中が健康になると、体も健康になり、自然と笑顔が増えてきます。お子さんの歯を守れるのは、お母さん、お父さん、周りの保護者の方が重要です。楽しい毎日を過ごすために、皆さんのお口の健康管理のアドバイスをお伝えします。

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