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【ママのための自分育てコミュニケーション講座3回目】「自分のインナーチャイルドの気持ちに気づくことが子育てに役立つ」/2017年2月

【セラピー事例】モラハラの父が許せない

前回はインナーチャイルドセルフケアの方法をお伝えしました。

今回は実際のインナーチャイルドセラピーについて、クライアントの事例で具体的にお話ししましょう。

 

セラピー前のご相談者は

「父親が亭主関白で母はいつも黙ってそれに従っていました。

暴力もありましたし、私もたたかれました。

怖かったので、父に反抗することなく私は良い子でいなければと思いました。

 

最近、モラハラという言葉がありますが、まさにそういう父でした。

今それに気づき、私は母と私にしてきたことがよみがえって父が許せなくて。

 

今では両親も年をとり、父も大人しくなって、ごく普通の夫婦関係なのですが、

私は母がかわいそうで、父に仕返しをしてやりたい気持ちなんです。

 

職場の男性も横柄で女性を見下していて、

男性はみんなそうなんだと思ってしまいます」

 

というご相談でインナーチャイルドセラピーを受けられました。

インナーチャイルドは優しいお父さんが好きだった

セラピーで小さい頃の記憶に戻り、そこは、ご両親が部屋でけんかをしているシーンでした。

その時の小さな子ども(ご相談者のインナーチャイルド)は一人ぼっち.jpg

両親がけんかをしているのにいたたまれず、自分の部屋に閉じこもってしまいました。

 

小さい彼女の気持ちは「私は何もできない。嫌だから部屋で寝てる」

と黙り込んでいました。

 

その後、インナーチャイルドにいくつか質問しましたが、

「何も言いたくない」とのこと。

 

そうしているうちに涙が溢れて

「お父さん大好きなのに」という言葉。

 

その時クライアントは

「父は怒り出すと怖いけれど、普通の時はとても自分をかわいがってくれ、

小さい頃の自分は本当は父親が大好きだったこと、

逆に母は父の言いなりで何も主張できなかった人だったことが

自分にとってはいやだったこと」

を感じたそうです。

理解することで凍り付いていた感情が溶け、父への見方が変わった

この方の場合は、過去の強烈な記憶(トラウマ)が何度も頭の中で再生されてしまい

「ひどい父親と被害者の母」という記憶が焼き付いていました。

 

ハートの氷.jpg

しかし潜在意識のインナーチャイルドは、それだけではない

「日常生活の優しい父親を好き」という気持ちも記憶していて、

怖いお父さんと優しいお父さんに混乱し、悲しい気持ちでいたのです。

 

このように現在の自分の顕在意識とは、全く反対の気持ちが潜在意識に隠れていました。

 

ご相談者はインナーチャイルドの気持ちを感じ、理解することで凍り付いていた感情が溶け感情の解放が起こります。

 

「あんなに父のことが大好きだったことを忘れていました。

その気持ちを大切にします」

とお父さんへの見方が変わったそうです。

どんな状況でも親を100%受け入れようとします

このように純粋な子どもの気持ちは、どんな状況でも親を100%受け入れようとします。

 

親はしつけや子どもの為にと強く叱ったりしますが、

子どもはそれが理解できず(子どもですから当然ですね)

 

「自分は悪い子、できない子」だと記憶してしまうことがあります。

 

セラピーにいらっしゃる方の多くは、その言葉が大人になっても

脳裏に焼き付いて離れないとおっしゃいます。

 

そして、子どもが一番悲しいのは両親のけんかを見ることでしょう。

 

感受性の強いお子さんは両親のけんかは自分のせいだと感じて

「もっと良い子にならなくては!」

と必要以上にプレッシャーを感じるかもしれません。

(ご注意:皆同じではありません。子どもの性格、家庭環境、兄弟の有無、祖父母など様々な要因が違うのであくまでも一例です)

 

お読みになっている方は、ご自身の子どもの時の気持ちと親の立場の気持ち両方を感じられているかもしれませんね。

インナーチャイルドセラピストからのアドバイス

あなたがお子さんに対して気をつけられること二人遊び.jpg

 

1、夫婦の言い争いは子どものいないところで

 

2、お子さんを叱るときは、声で威圧しない。目線の高さを同じか低くして、まずお子さんの言い分を聴いてあげる

 

3、叱った後は気分を切り替える。引きずらない。(できれば抱きしめて安心させてあげる)

 

4、自分の感情がコントロールできないときは、子どもとは違う部屋に行って感情を整えてから子どもに接する

 

5、誰かに相談するか、話を聴いてもらう

(自分のインナーチャイルドが子どもに嫉妬しているのかもしれません)

 

6、無理して我慢しすぎない

 

7、子どもを一人の人間として尊重し、上下関係ではない関係性を築く

 

8、夫婦で子育てに関して共通の認識を持つ

 

いかがでしょうか? 私がセラピーで接している方々は、少数派だと思います。

 

知っていただきたいのは、大人にとっては些細な、小さなことでも純粋な子どもの気持ちはそれを記憶して、

それをベースに人間関係を構築し、大人になっても潜在意識の中で再生され続けることです。

 

事例のご相談者も

職場の男性も横柄で女性を見下していて、男性はみんなそうなんだと思っています」

 

とおっしゃっていたように「男性はみんな女性を見下している」という価値観が出来上がっていました。

 

もしあなたご自身に辛い経験がおありになるなら、

子育ての中でお子さんが気づかせてくれることがたくさんあります。 

子育て期に十分に愛情を与え受け取り、修正することができます

Information/お知らせ

・ブログ http://ameblo.jp/hipuno-navi/

・日本親子コミュニケーション研究所  https://www.facebook.com/oyakocommu/

Mama's profile/プロフィール

藤原 万梨子

藤原 万梨子 【親子コミュニケーションカウンセラー】

記事テーマ

ママのための自分育てコミュニケーション講座「自分を癒しながら、より輝く女性に」

『毎日忙しい、大変だけど、楽しい!』のはずが、本当は子育てが辛いという方は、もしかしたらご自分の内側のインナーチャイルド(小さい頃の自分)があなたに何かを伝えているのかも?「子育ては自分育て」お子さんがあなたのインナーチャイルドの鏡となり、本当のあなたの心の声に気づかせてくれるのです。悩みはあなたがより豊かに輝く為の気づきの入口です。

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