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こどもの日の色彩とその由来/2012年4月

端午の節句の由来

五月五日は端午の節句。子どもの日ですね。五月人形や鯉のぼりを飾られるお家も多いのではないでしょうか。端午の節句の由来とその色にまつわるお話です。お子様に、五月人形を飾るときや、鯉のぼりを見たときにお話をしてあげて下さいね。 

端午の節句の始まり

端午の節句の「端」は、「初め」と言う意味があり、端午は、月の初めの午の日と言う意味があるのですが、「午」が「五」につながる事から、次第に、端午の節句が五月五日と定着したという説や、三月三日のひな祭りと同じように、中国の月と日に同じ奇数が重なる日を特別な日と考える「重日思想」の考え方から五月五日が端午の節句となったという説が有ります。 

五月五日は古来日本では女性の節句

もともと、古来の日本では五月五日は女性の節句だったようです。五月は早苗月。つまり、田植えを行う頃にあたり、この日に田んぼの神さまを迎えて豊穣を祈るため、田植えを行う女性だけで、屋根に菖蒲や蓬を葺いた小屋に一晩こもって、穢れを祓い、身を清めた農業の予祝行事が行われていました。 

兜と鯉のぼりの由来

女性だけで行われていた、農業の予祝行事が、男子のお節句へと変ったのは、鎌倉時代頃です。菖蒲が「尚武(武を尊むこと)」に通じることから、戦の際、武士が勝利の願掛けの為に兜に菖蒲を刺して戦場に赴くことも有り、室町時代には兜人形が作られ、江戸時代には鯉のぼりが登場し、徐々に、男児の健やかな成長を願うお祝いの日となってきたのです。

兜人形や鯉のぼりは、男の子の出世を願うものであり、鯉のぼりの矢車のカラカラと回る音が厄をよけると考えられていました。 

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鯉のぼりの吹流し

童謡に「屋根より高い鯉のぼり~♪」と、歌われていますが、鯉のぼりの一番上についている吹流しの色を良くご覧になった事はありますか? 吹流しは「青・白・赤・黒・黄」の五色なのですが、この五色は儒教の基本的な五つの徳目「五常(仁・義・礼・智・信)」をあらわしていて厄よけの意味もあるとされています。 

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Mama's profile/プロフィール

川島 彩子

川島 彩子 【カラーコーディネーター】

記事テーマ

「母」「妻」「女性」として輝くための色彩活用術

私が行うセミナーでの人気メニューは、 ①「ファッションの色彩」自分に似合う色・ファッション ②「インテリアの色彩」カラーセラピー・整理収納 ③「子供の成長に合わせた色の選び方」 と、なっています。
私自身の育児の時に感じた思いを活かし「母」「妻」「女性」として『私らしく輝いている』為の色彩活用術をお届けします!

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