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産後のカラダの不調をスッキリ!

温め効果で「血めぐり」のよい体に ママ・家事・家計 今すぐ役立つ あんしん子育て基礎知識

子育てママは毎日大忙し。元気でがんばらなくちゃいけないけど、最近どうも調子がよくなくて…というママも少なくないでしょう。
貧血、腰痛、肩こり、便秘…
これらの不調は、妊娠・出産がきっかけとなったり、子育て生活とも関係があったりするようです。その原因や解決方法を知って、カラダの不調をスッキリとさせましょう。
今回は、みなさんから寄せられたメールでのお悩みの中から、多かったものについて、福田千晶先生に対策を伺いました。

<お悩み1>お腹のお肉と腰痛

産後2ヶ月で体重は戻ったのですが、お腹だけやせないのはなぜ?」 「産前から腰痛もちでしたが、最近ますますひどい。育児の疲れ?」
妊娠中はお腹が大きくなって、筋肉が伸ばされてしまい、出産後、元に戻りにくいもの。だからといってあきらめるのではなく、少しずつ腹筋を鍛えていく努力が大切です。なぜなら、ゆるんだ腹筋は、腰痛にも大きく影響するから。たとえば疲れてハーッと力を抜くとき、最初に力を抜くのが腹筋。それまで背中とお腹で全身を支えていたのを、腹筋がイチ抜けすることで、一気に背中と腰への負荷がかかります。腹筋がさぼり始めることが、腰痛の一番のきっかけ。そして腰痛の解決策のひとつは、きちんと腹筋を動かすことができる体づくりです。

子育て中は赤ちゃんのお世話で前屈みになることが多く、赤ちゃんが成長するごとに負荷は大きくなるもの。腹筋を鍛えてウエストを細くし、腰痛対策になるピラティスを紹介しますので、時間を見つけてトライしてみてください。

<お悩み2>貧血

「産後、爪に縦のスジが入るようになってきました。何かのサイン?」
爪の縦スジの原因のひとつとして、貧血の可能性が考えられます。ほかにも、疲れやすい、まぶたの裏側のピンクの部分が白っぽくなる、顔色が悪いと言われるなどの症状があれば、貧血の可能性もあるので注意しましょう。

貧血は、美容と健康の両方の大敵。全身に酸素を運んでくれるヘモグロビンが不足し、肌の老化にもつながるので、日頃の食生活から見直すことが大切です。貧血にいいのは、鉄分を豊富に含む食材。特にレバーをはじめとする赤身のお肉と緑黄色野菜との組み合わせをたっぷりと摂りたいものです。症状が軽い場合は食生活の見直しを、ひどい場合は薬で治療を、その間をとって鉄分などのサプリメントを摂るのもいいでしょう。

妊娠中には健康に気をつけていても、産後は健診の機会が少ないため、異状があっても見逃しやすいもの。上記のような変化に気づいたら、早めに受診するのがおすすめです。

<お悩み3>肩こり

「産後、冷えや肩こりがひどくなった気が......」
血のめぐりが悪くなっていることが考えられます。酸素と栄養分は血液によって全身に運ばれ、筋肉はそれを使って動いているもの。また、その筋肉を使ったときに乳酸などの老廃物ができ、それはまた血液によって運び去られます。ところが血液循環が悪いと、運ばれる酸素や栄養分が足りなくて、老廃物はどんどんたまってしまいます。その老廃物のたまりが、凝りや痛みとして感じられるようになる、というわけです。

まずは、凝ってしまった部分をほぐすことが必要。蒸しタオルで温めたり、お風呂に入って軽くマッサージしたり、温熱効果で血めぐりを良くします。

そして、全身運動も大切です。全身の血のめぐりがよくなれば、肩にも酸素や栄養分がしっかりと届き、老廃物が取り除かれやすくなります。

子どもがある程度大きくなると、一緒に歩いたり、遊んだりと、さまざまな全身運動のチャンスがあると思いますので、それを上手に活かすのもおすすめ。まずは、凝ってしまった肩をほぐすストレッチを紹介しますので、トライしてみましょう。

<お悩み4>便秘

「妊娠中から便秘がち。産後もまったくよくなりません」
まず、女性の方が便秘になりやすいと言われるのは、腹筋が弱く、腸の外側からのマッサージが乏しいから。それも調の動きを悪くしている原因のひとつなんです。また、小さい子がいると、どうしても朝バタバタしてトイレに行くチャンスを逃してしまいがち。できるだけ決まったタイミングで、落ち着いてトイレに入れる時間を確保しましょう。

さらに、お腹の動きを悪くする「冷え」も便秘の一因。冷えない服装を心がけ、体の中心部をしっかりガードすることが大切です。外出時には、蒸気温熱シートなど温熱グッズを使うと、血めぐりにより身体のスミズミに温かさが行き渡ります。

それと、食生活も大切です。便秘の改善のためには食物繊維を積極的に摂るのがいいと言われますが、食材だけでなく、実は食べるときの温度も重要なポイント。野菜ジュースやサラダ、サンドイッチなどだけでなく、何か1品、温かいものを摂りたいもの。少しとろみのある温かいスープを飲むと、胃の中で保温効果が続き、冷えを防ぐことができます。

なお、妊娠中に痔になったことが原因で便秘になってしまう人もいるでしょう。その場合は、ひどくならないうちに早めに受診するのがおすすめです。
●まとめ

妊娠・出産をきっかけにカラダもライフスタイルも大きく変わります。特に小さい子がいると、食生活も子どもに合わせたものになりがち。大人と子どもは必要な栄養分も違うので、自分の健康を考えた食事も積極的に摂りましょう。また、十分に睡眠をとることも大事。子どものお昼寝タイムには一緒にお昼寝をするなどして、疲れをためない生活を心がけたいものですね。

解説・指導 福田 千晶 先生
医学博士。血めぐり研究会主任研究会員。健康科学アドバイザー。1988年、慶応義塾大学医学部卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務。1996年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして講演と執筆、テレビ・ラジオ番組を中心に活動。著書に『心も体もきれいになる!その場で「あたため」ストレッチ』(講談社+α文庫)など。

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