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ごえん食堂(和歌山市)

“おいしい”を通じて、いろんな“ごえん”がつながる場所

2023年5月、地域のお寺を借りてスタートした「ごえん食堂」。最初はおにぎりと豚汁を振る舞うことから始めましたが、どんどん参加人数が増え、現在は「紀の国住宅河南コミュニティセンター」の1階和室を会場とし、毎月第3木曜に開催しています。参加費用は大人300円、高校生以下は無料。その時々の季節を感じるメニューが人気です。参加者は事前登録システムで名前と人数を登録しますが、当日の登録も可能なので気軽に参加できます。和室とは別におもちゃで遊んだり、ドリルで勉強したりできる部屋があり、食事の後はそれぞれのご家族やお子さまたちが交流を楽しんでいます。

和歌山県のこども食堂

ごえん食堂の特徴1

自然につながるボランティアの輪

調理に携わるボランティアのみなさん。おそろいのTシャツとオレンジのエプロンが賑やかな雰囲気。エプロンにはそれぞれの名前が刺繍してあり、ボランティアさんもこの時間を楽しんでいる様子が伝わります。
自然に役割分担されて、テキパキと作業が進みます。地域のお店から肉や野菜などの食材を寄付としてたくさんいただくそうです。
食事の準備ができるまでの間は、保育士経験のあるボランティアさんがこどもたちに絵本を読み聞かせ。回数を重ねるに連れ、こうしたボランティアの輪が自然に広がっています。

ごえん食堂の特徴2

大人も楽しめる季節のメニューが人気

食事はバイキング形式で食器は参加者の方が持参します。きのこを使った秋のメニューなど、できるだけ季節を感じる料理を提供。「おいしい!」と賑やかな声が飛び交い、何度もお代わりしているこどもたちがいます。
開始時間の前から、楽しみにして集まる方がいっぱい。小さいお子さまのいるファミリーから、お一人で来られるシニアの方まで、さまざまな年代の方がやってきます。
「私にとっても気分転換できる居心地のいい場所です」というママやパパの声が多数。「家では食が細いのに、ここではたくさん食べるので驚いています」と喜ぶママも。

ごえん食堂の特徴3

学びや遊びを通じてさらに“ごえん”がつながる

食事を終えたこどもたちがボードゲームなどのおもちゃやドリルなどを用意した別室に次々にやってきます。中学生や高校生、時には近隣の大学の教育学部の学生がこどもたちに勉強を教えてくれます。
年上のお兄さんやお姉さんと遊んでもらえるのを楽しみにしているお子さまもいるとか。地域も年代も異なる交流がこどもたちの好奇心や学習心を育む貴重な機会となっているようです。
代表の景山さんの働きかけで大手スーパーからランドセルの寄付を受け、ひとり親のお子さまへの配布を行ったことも。また、ボランティアスタッフや寄付してくれるみなさんと一緒に地域のお祭りにも参加するなど、いろんな方面に“ごえん”をつなげています。

ごえん食堂を支える人たちにお話を聞きました

ごえん食堂代表景山 真里さん

「こども食堂をやりたい!」と思ったきっかけは、ご両親が共働きのためひとりでお留守番をしているこどもたちが周囲にいたことでした。気持ちだけが強く、どうすればいいのか悩んでいたときに背中を押してくれたのは和歌山県主催のこども食堂開設のための支援講座です。そこで出会った方と意気投合。小規模でスタートさせると自然にボランティアの方々が集まり、私の予想を超えて支援者も参加者も増えていきました。こども食堂を基盤にこれからも多種多様な“ごえん”の輪をつなげていきたいと思います。

ボランティアスタッフ田中 陸渡さん

母がごえん食堂の調理スタッフとして参加している縁でボランティアをしています。私は4人兄弟の長男なので、ここに来ると小さい頃に弟や妹たちと一緒に遊んだことを思い出します。こどもたちと遊んだり、勉強したりする時間は楽しく、私にとっても気分転換になります。ハロウィンやクリスマスなど、季節のイベントもあり、みんなで楽しもうという雰囲気がとても居心地がよく、ごえん食堂のある日を私も楽しみにしています。

同じ地域に住んでいるのに「ごえん食堂で初めて交流した」というママやパパが少なからずいます。そして、ここで話したことや知ったことが豊かな暮らしやお子さまの成長につながっていることをみなさん実感されているようです。人が集い、食事をして、世代を超えた交流を楽しむ。それがいかに大切かを「ごえん食堂」は教えてくれます。