子育て家族にとって年賀状は、大切な人に新年のご挨拶をするだけでなく、お子さまの成長を伝えるツールのひとつです。
そこでオススメしたいのが、お子さまと一緒に作れる「なぞり絵」の年賀状。楽しくできる上に、なぞる物を「探す」、何が描けるか「考える」、力強く「なぞる」「色を塗る」というすべての工程において、お子さまの発想力を磨き、手先を動かす力を鍛える、知育や訓練の要素を兼ねています。
「うちの子にはまだ早い?」と心配しなくて大丈夫。ママ・パパやきょうだいとアイデアを出し合って進めることは、共同作業の基礎を学ぶことにもつながります。
完成した年賀状をじ〜じ・ば〜ばに送れば、きっとお子さまの成長ぶりを見て喜んでもらえるはず。はがきを出し合って新年のご挨拶をするという、日本の文化を学ぶ機会にもなります。
お子さまが作る楽しさ・送る喜びを実感できる手作りの年賀状。このあと紹介するアイデアを参考に、ぜひトライしてみてください。
洗濯ばさみをなぞると、ねずみの顔が。さらにマスキングテープをなぞって耳の外側の丸い線を足して、三角ブロックでチーズを描けば、仲良しねずみが完成。
丸いフタをたくさん探して、大きい順に、虹色どおりになぞっていくと、きれいな虹が。さらにクッキーの型で雲、三角ブロックでねずみを描いたらできあがり。
幼少期を海外で過ごし、「言語のいらないコミュニケーション手段」であるアートの素晴らしさに触れて帰国。武蔵野美術大学で教職課程を履修した、アートと子ども教育のプロ。
① 年賀はがき
② ノートなど(試し書き用の紙)
③ 色鉛筆など(色付きの筆記具)
④ 家にあるさまざまな形の小物
(このあと紹介する「Step1」で見つけた洗濯ばさみ、マスキングテープ、容器のフタ、クッキーの型、ブロックなど)
なぞったら楽しそうなものはあるかな?「身近なものを新しい視点で見て、そこから何ができるかを考えることで発想力・創造力・思考力が磨かれますよ」(佐藤先生)
なぞってみて、どんな形になるか、何が描けそうか考えます。「1人で考えさせず、大人もヒントを出してあげることが大事。他人のアイデアが入ることで学びにつながります」
何を描くかを決めて練習したら、実際に年賀はがきに描き、中に色を塗ります。「力強く線を引けば中の色は薄くても大丈夫。どんどん塗り込んで、きれいに仕上げましょう」
手作りはがきで手紙を書いて、自慢しましょう。「また遊ぼうね」など次の約束にも使えますね。
日頃お世話になっている保育所や幼稚園の先生に、感謝の気持ちを伝えるいい機会になります。
一緒に過ごした思い出や来年の目標なども書きましょう。孫の成長が感じられて喜んでくれます。
完成したら、メッセージを添えてお世話になった方々へ。旧年中のお礼と、新年を迎えられた喜びを1月1日に伝える…。そんな文化の素晴らしさを学んでもらうことも大切ですね。(佐藤先生)
ぽすくまに年賀状を送るとお返事が届きます。みんなで出してね。
【送り先】
〒152-8799 ⽬⿊郵便局私書箱87号
「ぽすくま宛郵便受取事務局」宛
期間:2019年12⽉1⽇(⽇)〜
2020年1⽉7⽇(火)到着分まで
発想力が磨かれ、手先の訓練にも
なぞり絵の工程は、知育にいいことだらけ。何を使おうか、なぞった形で何が描けるかな…と親子で会話をするうちに、どんどん発想力が磨かれます。なぞる作業も手先の訓練に。フリーハンドより上手に力強い線が描けるから、お子さまの自信にもつながりますよ。