九州の玄関口である北九州市。昔から物づくりの街として栄え、海や山も近く、日本三大カルストの平尾台など自然も豊か。最近は釣りスポットとして、国内だけでなく海外からも注目されています。
出産、小児医療など、子育て環境を評価するランキングでは8年連続で1位(※1)獲得。「子育てしやすい街」として全国から注目を集めています。待機児童ゼロ、国の基準を上回る保育士の配置、ペリネイタルビジット事業(※2)など、行政による子育て支援の充実ぶりもさることながら、民間による支援の充実ぶりにも目を見張ります。
晴れた日も雨の日も、親子で訪れたくなる施設がたくさんあるのも魅力。市民みんなで子育て世帯を支え合う現場を取材しました。
※1 NPO法人エガリテ大手前「次世代育成環境ランキング」政令指定都市部門
※2 産前から産後間もない妊産婦とその家族が、育児について小児科医に相談できるよう産科医が小児科医を紹介する事業
子どもは遊びで育つと言われます。自然の中で自由に遊べるプレイパークは全国で活動が広がり、北九州市も行政と民間の支援団体とが連携して各地で開催。泥遊び、水遊び、虫捕りなど遊具のない場で遊びを自ら作り出し、異年齢の子どもたちが互いに関わり育ち合うメリットも。五感をフル活用する遊びで好奇心も高まります。
物がない所から自分で考える発想力を、自然遊びで身につけてほしいです。屋内施設も便利だけど、森やキャンプ場など自然の中で無料で遊べるのが魅力。子どもたちは家でもテレビを観たいと言わず、遊びを見つけていますよ。
小倉駅より徒歩5分の好立地ながら、3,000㎡の広々空間を誇るインドアパーク。木の広場やごっこ広場、らくがきコーナーなど、12の遊び場があり、大人200円、子ども100円という低料金で丸1日遊べます。未就学児対象だから小さい子も安心。運動遊びや手作り遊びなどのイベントもあり、冷暖房完備で雨の日ものびのび遊べます。
世界的建築家、磯崎 新氏が設計した北九州市立中央図書館の一部を改修して、2018年にリニューアルオープン。広々とした空間でゆったりと読書を楽しめます。お子さま連れに配慮して、授乳室や子どもトイレ、エレベーターもあり、読み聞かせ会なども好評。必見なの は世界の絵本と地図の展示。気になる絵本が見つかったら地図で国の位置を確認でき、世界への興味が広がります。
地元の西南女学院大学短期大学部保育科の学生たちが月に1回開催する「みんな!フレアイ隊」は、地域の親子が自由に参加できる遊びの会。学生には就職前に、ママと接することができる貴重な場に。親子には若い保育士たちを応援しつつ遊べる場に。シニアス タッフもサポートに入り、いろいろな立場の人が連携して支援しています。
未来の保育士さんたちの発想が新鮮で楽しいです。手作りのおもちゃもいいですね。思い切り遊んで発散できるのか、帰るとぐっすりお昼寝します。転勤で越してきましたが、ここでママ友もできました。
小倉駅から3駅、JR城野駅すぐの地に誕生したニュータウン。現在、約470世帯、1,500名が暮らし、行政や事業者任せでなく、住民自治でエリアマネジメントを実施しているのが特徴。北九州市立大学地域創生学群の学生と共に、まちづくりを考え実施。まちの価値を保つためのクリーン活動や交流活動で、住民同士のつながりが深いのも魅力。
駅近の立地にひかれて家を購入。エリアマネジメントの活動で近所の人と仲良くなりました。子育て世帯が多く情報を共有できるのも魅力。親戚が増えた感じで、みんなが子どもたちを見守ってくれ安心して子育てできます。
職探しと保育所入所等の相談がワンストップでできる、国・県・市が連携した全国初の女性の就業支援スポット。子育てと両立できる仕事の紹介や創業相談など様々な支援を行っています。女性スタッフも多く「安心して相談できた」「具体的なアドバイスがもらえて不安が消えた」などの声も。授乳室やキッズコーナーもあり、子連れで相談に行けます。
子育て世帯が気軽に訪れられ、子育ての相談もできる施設が充実。親子が気軽に交流できる広場も。
市内・東京に相談窓口があるほか、定期的に東京などで出張相談会も実施している。
年中無休の小児救急を実施する小児救急センターをはじめ、夜間、休日の小児救急体制が充実。
保育サービスコンシェルジュが各家庭のニーズに合わせ、認可保育所のほか小規模保育などの情報を提供。
市外から転入する子育て世帯などが街なかの住宅を賃貸・取得する費用の一部を支援。
人口 | 940,669人(R元年7月現在) |
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教育 | 保育所:166(H31年4月1日現在:待機児童なし)、幼稚園:99、小学校:134、中学校:72、高校:37、大学:11 |
交通 | JR小倉駅からJR博多駅まで新幹線で約15分。北九州空港・東京(羽田)線は1日16往 |
その他 | 平均気温16.2℃ 保育士配置基準を1歳児5人に対し1人とする質の高い保育サービスを提供 |