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エアコンを効果的に使って、冬のお部屋をもっと暖かく

目に見えない空気のはなし

⽇々、当たり前のように体にとりいれている空気。⾷べ物や飲み物に気を使うように、毎⽇吸い込むお部屋の空気についても考えてみませんか?
⽬に⾒えない空気と、室内の温度環境に⼤きな影響を与えるエアコンの活⽤術について、空気のプロフェッショナルであるパナソニックのエアーマイスター・福⽥⾵⼦さんに聞きました。

なかなか暖房が効かない理由は「家」にあるかも?

室内にいても肌寒さを感じる季節になってきました。冬場にお部屋が冷える要因として、まず「冷輻射(れいふくしゃ)」という現象があります。熱は温度が高い方から低い方へと移動していくので、窓ガラスや外に面した壁・床などが冷えてくるとそこに熱が奪われてしまい、どんなに暖めても寒く感じるというものです。もう1つは「コールドドラフト」という現象。冷気は下に下がるという特性があるため、窓で冷やされた空気はサーッと床面を這って広がります。暖房をつけていても「足元が寒い」と感じるのはこの現象のせい。お子さまが床で遊んでいると、大人が思う以上に寒いと感じているかもしれません。暖房で部屋を暖めることも大切ですが、その1つ手前の段階で、家の窓や床を見直してみてください。次のような対策で、お部屋の底冷えを緩和できます。

エアコンの省エネ機能でムダなく節電

エアコン暖房は「電気代がかかる」というイメージを持たれがち。でも、省エネ性で考えると、とても優秀な暖房器具なんです。最初にお部屋を暖めるまでには多くのエネルギーを使いますが、一度室内が暖まり、設定温度が維持できれば、その後はムダな電力を使いません。ただし、運転を止めるとすぐに冷えてしまうので、長時間離れるのでなければつけたままにしておきましょう。今はAI機能が進化しており、人の動きやお部屋の環境を学習して自動で節電運転してくれるエアコンもあります。

AIR Meister's Point

冬の夜を快適に過ごすには

寝るときも、暖房はつけっぱなしがおすすめです。18~20℃程度の低めの設定温度にして、もし乾燥が気になるようなら加湿器をプラスしてください。電気毛布を使われる方は、就寝前に寝具を温めるだけにして、寝る際は消した方が快眠できます。

突然暖房が⽌まる?冬場の「霜取り運転」

寒いと思ったらなぜか暖房が止まってる…という経験をしたことはありませんか?これは、室外機の熱交換器に付着した霜を溶かすための「霜取り運転」という動作。霜取り運転には通常10~15分ほどかかることが多く、その間は室内側に温風が出なくなるため、どうしても室温が低下してしまいます。決して寒い地域だけの話ではなく、外気の湿度と温度の条件によって全国どこでも霜が付着するので、突然温風が止まることがあっても「霜取り運転しているんだな」と思い出してくださいね。霜取り運転中にも暖房を継続できる機能を搭載しているエアコンもあります。パナソニックでは「エネチャージシステム」と呼ばれるこの機能。お部屋の暖かさを快適に保ちたい方は、ぜひこういった機能にも注目してエアコン選びをしてくださいね。

教えてくれたのは

パナソニック株式会社
国内空調マーケティングセンター エアコンマーケティング部
福田 風子さん

エアコンの日常的なお役立ち情報を発信するエアーマイスター。自宅に異なる3機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いをリサーチしている。2児の母。