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花を生ける事で育つ5つの力!ママと楽しむ花育★/2016年8月

花を生ける事で育つ5つの力!

ママとお子さんで一緒に季節のお花を楽しんでいただくヒントをお伝えしてきましたが、今回は総まとめとして、お花を生けることでどんな力がはぐくまれるのか、お伝えしたいと思います。

 

私が考えるのはこの5つです。

①表現力、②観察力、③色彩感覚、④季節感と豊かな感性、⑤発想力

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①表現力を身につける!

お花を教えていると大人も子どもも作品にとても個性を感じられます。同じお花を使っていても、のびのびと大きく生ける子もいれば、細かくきっちり生ける子もいます。それぞれの個性ですから、個性を大事に伸ばしてあげたいですね。「その子らしさ」が感じられる時や子どもがこだわりをもって作った部分については、大いに褒めてあげましょう。

 

お花にもとても様々な個性があります。大きい花、小さい花、真っすぐのもの、曲がっているものなどなど。それぞれの個性をどんな風に生かして表現していくか。生き物ですから、同じ種類のものでも全く同じという事はありません。毎回毎回、目の前の花と向き合う事で目の前の花の特徴や良さをどのように生けたら最大限引き出せるか、という事を私たちは無意識に考えてお花を生けています。そんな積み重ねから、お友だちや周りの人のいいところを見つけられるようになっていけたら良いですよね。

 

また、実はお花を定期的に生けていると、その時の精神状態も分かって来たりします。忙しい生活を送っている時は、どんなに時間をかけて生けても雑な雰囲気になってしまいますし、なんとなく悩みが多い時は、なんだか上手くまとめられなかったり。楽しい気分で生けていると、とても明るくいい作品が出来上がったりします。ご自分でも時々お花を生けるようにしていると、自分を見つめるよい機会になると思いますよ。

②観察力を身につける!

生のお花を実際に手に取って触れる機会って、意外とないと思いませんか? お庭や公園のお花は基本的には「見るだけ」で採ったりしてはいけないですよね。

 

せっかく植物に触れるチャンスですから、お花を一緒に生ける時には、子どもが葉っぱをひたすらちぎってみたり、茎を切り刻んでみたり、という事を始めたら、心ゆくまでやらせてあげてみて下さい。この葉っぱはざらざらしている、変な形の花だ、匂いがする!穴があいてる!と子どもたちはとても興味津々です。

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私自身、子どもの頃、母の横でありとあらゆる植物をいじくりまわしたおかげで、理科の「植物」の単元だけは、とても得意でした。「葉脈」「おしべ」「めしべ」といった言葉こそ学校で初めて習いましたが、「あ~あれって葉脈って言うんだ!そんな役割があったのか~!」と体験と知識とが一つ一つ繋がっていくことにとても感動した事を覚えています。

 

お花を生けるにあたっては、この「観察力」はとても大事です。お花の正面はどちらか、どの角度で入れると綺麗に見えるのか、どの長さで入れるのがいいか・・・。この観察力が作品の良し悪しにつながっていきます。花との対話をしっかりするようにしましょう。

③色彩感覚を身につける!

お花は色と形という2つの要素が組み合わさっています。お花を生けるという行為は、どんな色のどんな形のものをどう生けるか、という事に尽きます。ということは、色はとても大事な要素の一つです。

 

明るい色、暗い色、実に沢山の色のお花があります。どんな色をどう配置するかで見え方が全く違ってくる、という事をお花を生ける事で経験することになります。

 

また、もちろん自然の色ですから、単一でもありませんし、人工では出せない微妙な色も沢山あります。一つ一つお子さんと丁寧に味わってみて下さいね。

④季節感と豊かな感性

今回の連載ではこの「季節感」に重きを置いて、それぞれの季節に合った作品の作り方などをご紹介してきました。なかなか頻繁にお花を飾るというのは難しい場合には、年中行事に合わせてお花を飾ってみるのも良いですね。

 

お野菜もお花もハウスで栽培されて季節感がなくなって来ている昨今ですが、桜が咲けば「春だなぁ」、ひまわりが咲いて「夏だなぁ」と思える心、大事に育てたいですよね。小学校の校長先生から伺った話ですが、「感性は原体験がなければ育たない」とのこと。確かに、実際に真夏に暑い中ヒマワリを見たことがあるから「ヒマワリ=夏、暑い」という感覚が生まれてくるのですよね。

 

沢山の花に触れて、自由に色々な事を感じて、親子で楽しんで原体験を増やしていただきたいと思っています。

⑤発想力を磨く!

子どもはもともととても自由な発想力がありますから、お花を生ける事で身につく、というよりは、お花を生ける事で発想力を発揮し、ママに褒めてもらう事で、もともと持っている発想力をどんどん磨いて伸ばしていけるのではないかと思います。

 

茎だけを生けてみよう、葉っぱに字を書いてみよう、などなど、子どもは自由にやらせると本当に色々な事を思いつきます。時間がある限り、付き合ってあげて下さいね。

 

以上の5つのポイントをちょっとだけ頭に入れながら、子どもと一緒にお花を楽しみながら生けていると自然とお花だけではない世界にも役立つ方向に導いていけると思います。とはいえ、あまり難しく考えず、まずはママが楽しむ事!

 

親子で過ごす素敵な時間に是非お花も少し取り入れてみて下さいね!

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Mama's profile/プロフィール

阿多 星花

阿多 星花 【SFCフラワーデザイン・生け花講師】

記事テーマ

親子で楽しめる花歳時記

季節の行事やお花について紹介しながら、子どもと一緒に楽しめる生け花やアレンジメントをご紹介します。お花を一緒に生ける時間が子どもと語らう豊かな時間となり、季節の行事やお花を楽しみながら日本の文化について伝えていくきっかけとなればと思っています。

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