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子育てでパパたちができる5つのこと/2015年1月

子育ての構造は、パパママ両方にとって負担&慣れないもの

子育ての構造は、パパにとってもママにとっても、負担であり、慣れないものです。

なぜでしょう? 前回の記事から復習しましょう。
 

①【大人に慣れている私たちは、赤ちゃんに慣れていない】という特徴がある

②子育ては【自分のペースが崩される=見通しが立たない=辛い】という構造

③初めての子育ては、大きな変化であり、それ自体がストレスをうみやすい構造

 

子育てにはこのような特徴や構造があります。

これは、ママだけでなく、パパにも当てはまります。

人間誰しも苦手分野は誰かにまかせたくなるもの

子育てに慣れない時期は、1日赤ちゃんをママが見ても、パパが見ても、

①赤ちゃんに慣れていないし、

②寝たい時に寝られないなど自分のペースが乱されるし、

③初めての子育てという大きな変化に心身ともに負担がかかり、ストレスもたまりやすくなります。

ただ、育児に費やす時間でいえば、ママの方が多いので、ママの方が子育てに慣れるのは早いでしょう。それゆえ、パパが赤ちゃんに慣れるには、ママより日数を要するといえます。自分が慣れない分野は、苦手感があり、他の人にまかせたくなりますよね。「ママの方が俺より抱っこも寝かしつけも上手だし、ママなら大丈夫」と安心してまかせようという気持ちが湧いてくると思います。

 

ここで1つ注意すべきポイントがあります!

この考え方は、もちろんママを信頼しているから起こります。しかし、苦手感があるから、自分より上手な誰かにまかせることは、【一人に負担をかける構造】でもあります。

子育てを【発想の転換】で仕事モードで考えてみよう!

【一人に負担をかける構造】=ママ一人に負担がかかる構造ですね。

誰か一人に負担がかかると、その人に何かあったら困りますね。ではどうすればいいのでしょうか? 第1回目の記事でお伝えした【発想の転換】をしましょう。子育てを【仕事モード】で見直してみましょう。普段仕事をバリバリこなしているパパだからこそ、子育てをご自分の得意分野である仕事モードから捉えます。そうすると、パパも受け入れやすいのではないでしょうか?

 

では早速仕事モードで考えてみましょう。

今回の仕事のチームメンバーは二人で、横並びの関係です。誰がどれだけの業務量を担うかというイメージで4つのパターンに分けました。五分五分に仕事をするチームもあれば、片方は他の仕事も担っているので、もう片方がメインで取り組むというチームもあります。

チーム対応その1その2
業務:子育て 
 
具体的な業務内容:おむつ交換・お風呂・寝かしつけ・抱っこ・授乳(母乳・ミルク)・散歩
 
 
◎チーム対応その1:共に育児行動を実行する
 
これは、だいたい五分五分でやるチームの場合です。おむつ交換・お風呂・寝かしつけ・抱っこなどの育児行動をお互いが実行するというものです。しかし、外勤めのパパだと実行回数や実行時間を五分五分にするのは現実的に難しいですね。
 
 
*このパターンのよさは、パパも実行することで学習効果が早くでるということがあります。また片方に何かあっても、家庭が回らないということを避けられるリスクコントロールもできています。
 
 
 
 
◎チーム対応その2:実働がママ⇒パパは、育児行動の報告を共有(話を聞く)
 
これは、育児行動のメイン(リーダー)をママにするパターンです。これも仕事でよくあるパターンですね。
 
「俺もやらなきゃ」と思っていても、リーダーがメインでやってくれていたら社会人として、パパはお礼を言っていると思います。それを家で話を聴きながら、実行するのです。帰宅後、「夕食食べながら、今日の出来事教えて」と言ったり、「明日15分早くおきるから、その間に1日の様子教えて」など。1つ目のポイントは、聴く時間帯をある程度クリアにしておくことです。そうすれば、ママもその時間に見合うように話の内容を調整してくれ、お互いのズレ(もっと聴いて欲しかった・もう聴く時間がないなど)が減るでしょう。2つ目のポイントは、聴き終えたら、感想やねぎらいの言葉を伝えることです。そうすることで、相手にちゃんと聴いたよというメッセージの投げかけにもなり、エネルギー補給にもなります。
 
 
*このパターンのよさは、リーダーの話を聴く=共有することで、パパも学び、聴いてもらうことで、ママとパパに一体感が生まれチーム力もupします。また、リーダーにねぎらいの言葉をかけることで、リーダーの心にエネルギー補給することができます。
チーム対応その3その4

 

◎チーム対応その3:実働がママ⇒週末1日だけ、もしくは週末の数時間だけパパが実働を代わる

例えば、2時間子どもを抱っこして、散歩する。パパのできる範囲での行動を具現化する。

ポイントは【具体的にできることを伝える】ことです。1時間散歩に行くのか、2時間散歩に行くのか、時間帯は何時頃かなど具体的である方がお互いのズレが(もう散歩から帰ってきたの?まだ散歩したほうがよかったの?など)減るからです。

 

*このパターンのよさは、いつもの実働を担うママが休息できる仕組みです。⇒休息できると【翌週頑張るエネルギー補給】ができます。結果、チーム力もupします。

 

◎チーム対応その4:実働がママ⇒パパは週末も仕事や平日の疲労で【何もできない】

こういうパターンも実際は多いのではないでしょうか?

Q.このパターンでは何の対処もできないのでしょうか?

 A.いいえ、違います。

 

何にもできない⇒今の状況や心情を相手に伝える⇒気にかけてくれていることがママに伝わるだけでも、それは大事な心のエネルギー補給になる

 

例えば「せめて週末くらいはママを自由にさせてあげたいのに、仕事でごめんね」「平日の疲れで、子どもだけじゃなくお昼寝を俺がさせてもらってありがとう」「お手伝いしたいのにお手伝いできずにごめんね。いつもありがとね」などパパの言葉でママに伝えてください。

 

*このパターンは実働という意味ではチームに貢献はできていません。しかし、正直に自分の状況や心情や謝意を伝えることで、リーダーであるママの心にうんとエネルギー補給できるよさがあります。この時大事なことは【正論を言わない】ことです。例えば「俺は仕事で稼いで、家族を支えているんだ」「俺も今仕事の昇進試験で忙しいんだ。このことは前から言ってあっただろう」などです。すべて事実です。パパが稼いでくれなければ家族は生活できません。前もって言われていたから、忙しい時期だとはママもわかっているはずです。このような正論をチームメンバーから言われたリーダーは、責められたように感じ、明日頑張るエネルギーも逆に削がれることでしょう。

大事なことは【お互いの心のエネルギー補給ができること】です。

パパは【困ったときほど正直に】自分の思いを伝えてくださいね。それが、【心のエネルギー補給】につながります。

まとめ:子育てでパパたちができる5つのこと

色々な家庭、色々なパパやママがいます。

大事なことは「4つのパターンでいうと、我が家はどれに近いかな」等振り返り、整理し、できていることを再確認したり、これならできそうだということを考えることだと思います。忙しいパパが、子どもやママのことを考えているということが伝わるだけで、それは大事な【心のエネルギー補給】です。

では、まとめです。

 

<子育てでパパたちができる5つのこと>

ポイント①自分のできることを考え、実行する(仕事と一緒)

ポイント②自分のできるメニューを具体的に提示する

  ✖「少しの間、子どもと一緒に散歩に行ってくるよ」 

  〇「13時過ぎから1時間くらい子どもと一緒に散歩に行ってくるよ」

ポイント③正論を言わない⇒正論を言うことは相手を責めることにつながる⇒責めからは何も生まれない

ポイント④色々な形で、ママの心のエネルギーを補給する⇒気にかけていることを伝えるだけで十分!

ポイント⑤困ったときほど正直に気持ちを伝える

 

この中から一つでも取り入れたり、パパなりにアレンジしていただいたりして、パパの力がより豊かになれば嬉しいです。

Mama's profile/プロフィール

ひらきだ ゆき

ひらきだ ゆき 【臨床心理士 精神保健福祉士】

記事テーマ

カウンセラー通信:自分らしい楽しいお産と子育てをしよう 

初めてのお産・子育てって不安ですよね?でも大丈夫。ママが主体的であれば、赤ちゃんも力を合わせママとお産を頑張ってくれます。初めての母子での共同作業のスタートが主体的であれば、その後の育児もとまどうことはあっても、そのママらしい力が発揮でき、赤ちゃんも自己発揮できます。そのお手伝いを、カウンセラーの視点から楽しく具体的にさせて頂きます!

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