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第6の栄養素「食物繊維」/2014年3月

5大栄養素から8大栄養素に

私たちの身体は私たちの食べた物でできています。

 

タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルを 5大栄養素といいますが、それにプラスして、第6の栄養素を食物繊維、第7の栄養素をフィトケミカル、第8の栄養素を水というように最近では 8大栄養素ともいわれています。

 

今回は第6の栄養素「食物繊維」についてお話ししたいと思います。

食物繊維の種類

食物繊維は カルシウム、鉄、と合わせて最近では、現代人に不足しがちな栄養素といわれています。食物繊維をしっかりとる人には、肥満、心臓病、糖尿病 大腸ガンなどの病気が少ないことが研究でわかりました。食物繊維をしっかり摂ると、便もよい便となります。以前の記事「めざしましょうバナナうんち」のところでお話いたしました。

 

食物繊維は、野菜に多く含まれている、水に溶けない「不溶性食物繊維」とこんにゃくや海藻などに多く含まれている、水に溶ける「水溶性食物繊維」の2種類に分けられます。

水に溶けない「不溶性食物繊維」

不溶性食物繊維の働きは、

■腸で水分を吸収してふくらみ、腸を刺激して便が排出されるのを活発にする

■有害物質を排出するのを助ける

■大腸がんなど腸に関する病気を抑えてくれる

などが挙げられます。

不溶性食物繊維を多く含む食品としては、インゲン豆、大豆、麦みそ、納豆、などの豆類や豆製品 ブロッコリーやごぼうなどの野菜、さつまいも、さといもなどのイモ類があります。

水に溶ける「水溶性食物繊維」

水溶性食物繊維の働きは、

■脂質や糖質の吸収のスピードを遅らせ 中性脂肪の増加や血糖値の上昇を抑える

■コレステロールを下げる

■ナトリウムを排出して 血圧を正常化する

■腸内の善玉菌を増やす。

などが挙げられます。

水溶性食物繊維を多く含む食品としては、こんにゃく、寒天、海藻、しいたけ、えのきなどのきのこ類、りんご、バナナなどの果物などです。

食物繊維が足りなくなると

食物繊維が不足すると、

■便秘、太りやすくなる

■善玉菌が減って 悪玉菌は増える

と腸内環境が悪くなります。

腸内は大半の免疫力を司っているので、悪玉菌が多くなると、免疫力が低下します。

■血糖値が上がりやすくなると糖尿病、ナトリウムの排出がされづらくなると高血圧の要因になったりします。

■余分なコレステロールが排出されず、高脂血症、動脈硬化を促進してしまいます。

食物繊維の上手な摂り方

★食物繊維はとても多くの種類があり、また、それぞれに働きが違うので、これだけ・・といった偏ったものでなく多品目の食品からとるのが大切です。

 

★「穀類」などにも食物繊維は含まれます。そのときなるべく精製されていない 米、雑穀、玄米、パンなら全粒粉、ライ麦などはおすすめです。

 

 ★野菜の中でも、根菜(ごぼう レンコン 大根など)は積極的に。昔ながらの日本食、きんぴらごぼう、ひじきの煮付け、おから、筑前煮などには食物繊維がたっぷり含まれています。一日一回は必ず和食を食べましょう。海藻、芋類、野菜などが入った具沢山の味噌汁にするのもよいでしょう。

 

★ ゴマや のり、また、アーモンドなどのナッツ類、果物 (ドライフルーツなどおすすめです)などにも食物繊維が含まれます。常備しておくといいです。

 

★外食の際は小鉢や味噌汁のついた定食、どんぶり物などの単品類は、サラダや小鉢をプラスしていただくとよいでしょう。

 

 

食物繊維を積極的に摂って健康で綺麗で元気なママを先頭にいつもニコニコ笑顔の家族で「いただきます」

Mama's profile/プロフィール

朝岡 ひろみ

朝岡 ひろみ 【栄養士、食育指導士】

記事テーマ

いつまでも健康で元気で綺麗なママでいるために

栄養士、食育指導士の立場から、これから成長していくお子さんに「食に関する知識」と、「食を選択する力」をつけるためのアドバイスをさせていいただきます。ママが「食」についての知識をもっていただき、お子さんと一緒になって健康な体作りを目指すことでお子さんも元気で、ママはますます健康で綺麗な毎日を送ることにつながります。

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