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お産トラウマ/2014年10月

お産トラウマという言葉

秋分が過ぎて、ますます秋の足音がしてきました、ここ数日。幼稚園の運動会なども終わって、きっとみなさんもほっと一息ついているころかと

思います。幼稚園の運動会、姉妹で5年間のうち、泣かなかったときは一度もありません。と自慢できるくらい、感動しまくっていました。それも、毎年、普段は感じない、より一層頑張る姿を目に焼き付けることが出来るから、なおのことなのだと思います。


なぜ、運動会とお産トラウマ?じつは、このキーワードは深く関係があるのです。

 

まずはこの運動会を見つめることでも、じつはお産のトラウマが少しずつ解消されるのです。お産トラウマという言葉自体、新しい響きですが、わたしの中では「バーストラウマ」という形で5年以上前からこのことに気づいて、自分で癒すお手伝いをしていこうと活動をしてきました。

運動会とお産トラウマ?

運動会が終わったころなので、この言葉をつかっていますが、どんなことでもいいのですが、「子どもの成長」をしっかりと振り返り味わうことでも、お産のトラウマ(バーストラウマ)は少しずつですが、解消されていくのです。

生まれたころのことを思い出すのもいやで、いやで・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは今、この成長したわが子を改めて、新生児の時に抱きしめたときと比べてみましょう。

お産は命がけ。

 

あなたがこうして生きていて、毎日毎日、毎日。本当に休みたくても休めないし、そしていつもいつもお世話をしてきたわが子。新生児の時は3時間おきなんて、とんでもない、1時間いえ、30分でもわんわん泣いていた子どもたちが、今は徒競走で何位でも頑張って走り切ったのです。


そう思いと、あなたが育てた命の輝きが何十倍、何百倍にも感じませんか?ついつい「落ち着きがない」「声がちいさい」「挨拶できない」とバッテンばかり、わが子につけたりしていませんか?今のわが子を改めて見つめることが、一つお産のトラウマを解消するキーワードにもなるのです。

バースレビュー

わが子をたくさん肯定するほかに、もしもっとお産のことを振り返り、自分を見つめてみたい!と思った方はバースレビュー「お産の振り返り」を実践してみることがおすすめです。一番活用できるのは「母子手帳」。あとは、写真や当時そばにいた人の話をきくこともできますが、まずは自分自身のことを振り返ってみましょう。

 

「過去日記」をつけるのでもいいですし、私自身は帝王切開の手術室入室前の自分の記録を読んでみて、笑いながらも、必死でひたむきな自分の妊婦時代に花丸を付けてあげたくなりました。

 

まずは5W1H方式で、振り返ってみましょう。その時に一番大事なことは「どんな気持ち」だったか。ということです。

安産はいつも自分がきめるもの

どんな気持ちだったか?がものすごく大切で、お産の振り返りはこの「気持ちのフィードバック」がもっとも重要です。

 

たとえば、分娩時間が陣痛が2時間。分娩室で10分と、聴いたら「安産だったわね!」と言う人がいるかもしれません。これ、決してそうではないのです。2時間の急速な陣痛が本人にとっては耐え難い痛みで、そして、準備もバタバタの10分の分娩室…、実は本人は非常に大変なお産ととらえているかもしれないのです。ついつい、時間が早い=安産と考えがちですが、決してそうではないのです。

 

真逆に3日間かかっても生まれず、分娩室に入って3時間たっても進行ぜず、最後は帝王切開だった。こう聞く「難産だったわね」と言う人もいるかもしれませんが、本人は「安心して出産できたことは、『安産』」とおもっていたら、安産なのです。

 

いつもお産は主体的にお母さんと赤ちゃんとそして、家族のものです。まわりはサポーター。だからこそ、言葉や態度にはマナーも必要になってくるのです。私はいつもこのことや、出産あとの声掛けを気を付けていましたが、どんな人でもその時に思いもよらない言葉で心を痛めてしまうこともあるのです。だからこそ、サポートや振り返りが必要なのです。

トラウマも宝物

お産トラウマがあるから、絶対に良くない。とか、ないからOKという考えでなく、そのお産とどのように向き合って、こうして意図や意味を持ち、もう一度振り返ることで、観えてくる『光」や「希望」があったりします。

 

最近不仲になったパートナーとのことを、お産のときのことを思い出し、とても頑張ってサポートしてくれたことを思ったら、もう一度見直してみようと思ったり。反抗期でイライラしていた子どもに対しても、実は出産を肯定できずにいて、苦しんでいたことで当たっていた、かわいいと思いたくても思えなかった、ということがあったり、実は、実母との関係が悪く、お産のときにも非常に苦しかったことを改めて見つめなおし、自分を整えるきかっけになった。など人生をふと立ちどまり、見直すきっかけになることもあるのです。

 

全く不と観えるものも実は宝物のように輝くときがあるのです。

十人十色を受け入れる

お産の経験も子育ても十人十色ということをゆっくり受け入れながら、子育ても百人百色で鮮やかな色で世界を彩っていけることを信じています。

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今日もお読みいただきありがとうございました。

想いは宝物

笑顔の花がたくさん咲いて

幸せの実が実りますように

 

やまがたてるえ

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やまがた てるえ

やまがた てるえ 【バースセラピスト NPO法人JASH 理事】

記事テーマ

産後の心と体を癒す バースセラピストのメッセージ

産前 産後 心と体が不安定になる時期にそっと心に寄り添うメッセージをお送りします。育児で一番 大切なこと。それはお母さんの心と体の状態が心地よいことです。特に初めての、妊娠出産育児のなかで、戸惑い、ときに孤独すら覚えることがあるでしょう。子育ては未来を育てること。そのお母さんの笑顔の花が咲くメッセージを届けます。

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