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水疱瘡とおたふくかぜの予防接種をすべきか悩んでいる(1歳)

予防接種 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス

水疱瘡とおたふくかぜの予防接種をすべきか悩んでいる(1歳)

水疱瘡とおたふくかぜの予防接種をすべきか悩んでいますが、予防接種をするとかかりにくくなるのでしょうか?たとえば、予防接種を1歳でするのと、小学生でするのとでは、小学生でしたほうが注射をするのが遅かった分、より長く効果があるのでしょうか?

早くうっても遅くうっても同じ有効期限になるのでしょうか?

また、ちゃんとかかったほうが、しっかり免疫はつくものなんでしょうか?

アドバイス お悩み・相談は、ミキハウス子育て総研のスタッフがよく読み、200名以上の子育て応援団(専門アドバイザー)の中から適切な方にアドバイスを依頼しました。

水痘やおたふく風邪のワクチン、すなわち、生ワクチンは、ウイルスの感染力を保持して、病原性を低下させる弱毒化という処理がしてあります。
皮下接種すると、局所の食細胞に取り込まれ、ウイルスの細胞膜、あるいは、感染性・病原性にかかわる構造・機能蛋白のアミノ酸ペプチド(抗原)が切り出されます。
その抗原情報がヘルパーTを介して伝達され、最終的に、感染していないフリーのウイルスを処理する「抗体」とウイルス感染細胞を破壊する「キラーT細胞」ができます。

これらが「免疫」の実体です。この状態で、該当するウイルスが感染した場合、感染細胞は「キラーT細胞」によって処理され、フリーのウイルスは「抗体」で処理されるために、発病しません。「かからない」のではなくて「かかる」ということです。
「免疫が十分あるために、発病しないレベルで感染が終結している」ということです。そして、気づかれないうちに終わる感染、すなわち、「不顕性感染を繰り返す」ことで、「免疫系が刺激され、より強固な免疫」となっていきます。

せっかくワクチンを接種しても、「免疫のでき方が始めから良くなかった場合」、「免疫は、一旦、しっかり出来たのに、その後、該当ウイルスとの接触がなくて、次第に、免疫が低下した場合」に、「ワクチンをしていたのに、発病した」ということになります。
生ワクチンで終生免疫ができるというのは、1回の接種で一生免疫が続くという意味ではありません。だいたい、10年から15年くらい有効と考えられていますが、その間に、水痘ウイルス、あるいは、おたふく風邪ウイルスと接触し、不顕性感染を繰り返すことで、免疫記憶を維持強化して「終生」となります。

1歳以上であれば、免疫のでき方に大きな違いはありません。1歳以上でしたら、例えば、保育園や幼稚園に入る前にワクチンをして初回免疫を獲得しておいて、入園後に園内で流行したときに、不顕性感染を繰り返して、その免疫を維持強化し、終生免疫にしていくのが理想的かと思います。
小学校以降では、これらの疾患と遭遇する機会は少ないために、むしろ、免疫は強化されにくいことになります。そのまま、成人になって結婚して、今度は自分の子供から「うつされる」ということもあります。

一般に軽い病気だから、自然にもらって済ませるという考え方もありますが、軽症で済むか重症化するか、かかってみないとわかりません。また、自然感染の方が免疫が強いのは事実ですが、維持できるかどうかはその後の不顕性感染の頻度によります。
ちゃんとかかっても、その後の感染機会がなければ、免疫は低下します。とすると、集団生活に入って感染しやすい時期になる前に、ワクチンで初回の免疫を獲得して、重症化する可能性のある自然感染(ワクチンをしていれば、ちゃんとかかるけど、発病しないで経過)は免疫の維持強化に利用する方が安全と言えると思います。

医師 小児科:横山 俊之
2005年8月17日

どちらも終生免疫にはならないと考えて下さい。早くうったから遅くうったから効果が短くなる長くなるということはありません。その人の免疫獲得の状態によって変わってきます。
本当はかかった方がいいのですが、かからない場合も出てきますので、小学校に上がるまでにかからなかったら接種しておいて下さい。

おたふくかぜに関しては、もう少し早くてもかまいません。
というのは、最近おたふくかぜにかかった時に難聴になるケースが増えているとの報告があるからです。

医師:増田 清和
2005年8月17日

アドバイザー紹介

横山 俊之
医師 小児科

小児科・アレルギー科・内科医。日本小児科学会専門医。多くの時間を過ごす家庭での保育・看護を詳しく説明。スローガンは「病名よりも病態の理解を!」、座右の銘は「鼻閉と便秘で風邪はこじれる」

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