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子どもの けいれん(ひきつけ)

けいれん 子どもの病気 教えて!ドクター

(2009年 冬号 掲載)

けいれんとは?

『けいれん』とは一般に意識がなくなり筋肉を強直させる状態をいいます。子どものけいれんの原因の多くは熱性けいれんで、日本人では5〜7%に見られます。熱性けいれん以外には、最近よく話題にのぼるインフルエンザ脳炎・脳症があります。その他に、てんかん、泣き入りひきつけ(憤怒けいれん)などを含めると、子どもの約10%に、けいれんがみられます。ここでは、熱性けいれんと脳炎・脳症についてちょっとお話させていただきます。

熱性けいれん

熱性けいれんは乳幼児が38℃以上の発熱に伴って見られるけいれんで、脳炎や髄膜炎などの原因によるものを除いたものを指します。典型的な熱性けいれんには次のような4つの特徴があります。

■熱性けいれんの特徴
1.生後6ヵ月〜6才にみられる。
2.38℃以上の発熱でみられる。
3.けいれんの持続時間は3〜5分で、10分を越えることはない。
4.発作は左右対称性で、体の一部だけが、けいれんすることは少ない。

その約90%は発熱の第1日目に見られるため、発熱後24時間を過ぎれば熱性けいれんを起こす確率は1/10になります。熱性けいれんの再発率は30%といわれています。熱性けいれんのお子さんのてんかんへの移行は2〜4%に過ぎませんので、熱性けいれんがあったとしても、てんかんへの移行や脳障害を心配することはありません。

熱性けいれんの対処法ですが、決してあわてることはありません。発作中に舌をかむことはまずありませんし、けいれんが持続して後遺症を残すことは極めて少ないと考えられていますので冷静に対応し、すぐに救急車を呼ぶことは必要ありません。子どもの体温を測り、発作の持続時間や発作症状を観察しましょう。けいれんが5分以上持続した時点で、かかりつけ医に連絡をとってアドバイスを求めましょう。

脳炎・脳症に伴うけいれん

脳炎とはウイルスなどの病原体により脳に炎症がおこり、①発熱、②意識障害、③けいれん、の3つの症状がみられます。脳炎では脳を保護している髄液を調べると感染が起こったことを示す白血球の増加などの炎症所見が見られます。

このような炎症所見がないにもかかわらず、脳炎と同じ症状を示す場合に脳症と呼びます。症状と病気の重さについてはどちらも同じで、脳炎・脳症とまとめて呼ぶことがあります。

熱性けいれんと脳炎・脳症の見分け方

熱性けいれんと脳炎・脳症の見分け方ですが、熱性けいれんの4つの特徴(生後6ヵ月〜6歳の発症、38度以上の発熱、発作の持続が5分以内、左右対称のけいれん)に合わない症状があれば、脳炎・脳症の場合も考えられますので注意しましょう。子どものけいれんは頻度からいえば熱性けいれんが圧倒的に多いので、経過を観察し、かかりつけ医や小児救急病院に相談することをお勧めします。

■突発性発疹症
突発性発疹症は10ヵ月前後の赤ちゃんでよくみられる感染症です。高熱が3日ほど続きますが、発熱の第1日目によく熱性けいれんをおこします。これとは別に、ごく稀に突発性発疹症で脳症を起こすことがあります。

 

荻原正明先生

荻原医院(東京都中野区)院長。昭和52年東京医大卒、小児科医局に入局。昭和62~63年、マルセイユ・サンポールてんかんセンター臨床研修医、平成7年に東京医大を退職、荻原医院を開設。

荻原正明

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