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子どもの腸活

便秘 子どもの病気 教えて!ドクター

(2022年 秋号 掲載)

子どもたちの健康を守るのが、親の役目です。「わたしは、じゅうぶんできていない」「自信ないなぁ」という方もお見えでしょう。

実は、みなさんは、すでにじゅうぶん子どもの健康を守っているんですよ。健康に生きていくうえで大切なことのひとつに、食事があります。ご存じのように三大栄養素のタンパク質(肉、魚、豆など)、脂質(油)、炭水化物(ごはん、パン、糖質など)以外に、食物繊維、ビタミン、ミネラルがあります。

特に、子どもの健康を守るために大切なのが、食物繊維です。

食物繊維の働き

では、食物繊維の働きを考えてみましょう。わたしたち人間は、食物繊維を消化吸収することができません。しかし、大腸に住んでいる腸内細菌のお陰で、食物繊維を分解し、ビタミンやミネラルにして吸収することができます。

食物繊維が分解されて、短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、フマル酸など)になり、大腸の粘膜を活性化します。短鎖脂肪酸は、肝臓に運ばれ、カラダの代謝を上げてくれます。さらに脂肪が蓄積するのを抑えて、肥満防止になります。

子ども腸内細菌はどこから?

子どものお腹に住んでいる腸内細菌は、どこから来たのでしょう。子どもが、お母さんのお腹にいるときは無菌状態です。腸内細菌はいません。しかし、出産後3ヶ月も経過すると、しっかりと腸内細菌がお腹の中で生活をしています。

赤ちゃんが産道を通るとき、羊水を吸い込みます。出産後、母乳を飲むとき、お母さんの肌にいる菌を飲み込みます。生活環境の中で、自然といろいろな菌を飲み込んでいるうちに、腸内細菌が出来上がります。

つまり、子どもに腸内細菌を与え、育てるのは、お母さんなんです。親子の絆は、目に見えないところにもしっかりと存在しているんですよ。

腸内細菌を育てる発酵食品

子どもの腸内細菌を育てるのに、食物繊維以外にも方法があります。それは、発酵食品です。

発酵食品には、動物性食品を発酵させたチーズやヨーグルトなどと、植物性食品を発酵させた納豆や漬物などがあります。

発酵食品は、わたしたちの食生活に深く関わっています。お腹に合った発酵食品をとることで、子どもの腸内細菌を育てることができます。発酵食品の主となる菌が、みなさんもご存じのビフィズス菌・乳酸菌です。子どものお腹にやさしいビフィズス菌・乳酸菌を生活にとりいれましょう。

食物繊維の1日必要量は、厚生労働省による日本人の食事摂取基準(2020年版)で、0~2歳までは基準がなく、3~5歳が8グラム以上、6~7歳が9グラム以上、8~9歳が11グラム以上、10~11歳が13グラム以上、12~14歳が17グラム以上となっています。

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食物繊維は、水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維があります。不溶性食物繊維:水溶性食物繊維=2:1の割合です。バランス良く摂ることで、子どもの腸内環境が良くなります。

乳幼児期にビフィズス菌・乳酸菌を

腸内細菌は、出産後、約3年で安定化し、乳幼児期を通して成長していきます。腸内細菌をうまく育てることで、子どもの健康を守り、元気な毎日を過ごせるようになります。そのためには、子どものお腹に合ったビフィズス菌・乳酸菌を活用することが大切です。

生後21日から120日の乳児に、ビフィズス菌と乳酸菌をふくむドロップを2週間、摂ってもらったところ、腸内の善玉菌が有意に増え、腸内の悪玉菌が減ることがわかりました。つまり、ビフィズス菌・乳酸菌は、子どものお腹の環境を良い状態にしてくれます。

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では、どのビフィズス菌・乳酸菌を選べば良いのでしょうか。

ビフィズス菌・乳酸菌は、大切な子どもに安心して安全に摂ってもらえる「乳児用適応規格食品」から選びましょう。お母さんが、子どものお腹を育てるために「乳児用適応規格食品」のビフィズス菌・乳酸菌を選ぶことで、子どもの腸内環境を育てていくことができます。

 

今津嘉宏先生

日本外科学会 専門医、日本東洋医学会 指導医。慶應義塾大学病院、南多摩病院(旧 国保南多摩病院)、霞ヶ浦医療センター(旧 国立霞ヶ浦病院)、恩賜財団東京都済生会中央病院などに勤務。2013年に東京都港区に「芝大門 いまづクリニック」を開業。著書は『子どもの心と体を守る「冷えとり養生」』(青春出版社)など多数。

今津嘉宏

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