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喘息性気管支炎と診断され、周りから鍛えないといけないと言われる

アレルギー 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス

喘息性気管支炎と診断され、周りから鍛えないといけないと言われる

子供が喘息性気管支炎と診断されました。3歳ぐらいから言われて、カゼのたびに言われます。まだ喘息ではないとのことですが、今後喘息になる可能性はあるのですか?

過保護にし過ぎて、自律神経が未発達のせいなのですか?鍛えないといけないといろんな人から言われるのですが、どうしたらいいのですか?

今年幼稚園に入ります。薄着でこの時期も半袖短パンではだしみたいです。いまからできることはありますか?

アドバイス お悩み・相談は、ミキハウス子育て総研のスタッフがよく読み、200名以上の子育て応援団(専門アドバイザー)の中から適切な方にアドバイスを依頼しました。

喘息性気管支炎と気管支喘息の違いは、気管支拡張剤に対する反応性の差や呼吸困難の有無によります。夜間は咳き込みながらも安眠できるでしょうか。
気管支喘息の典型的な発作の特徴は、横になり難いということです。発作では、空気の通り道である気管支が収縮して狭くなりますが、横になると、肺の重みが加わるために、さらに気管支の内腔が狭窄します。
このために、呼吸困難が増すために、眠たくても、横になるのを嫌がり、起き上がって、お母さんに抱きついて寝ようとします。気管支拡張剤が有効です。

一方、喘息性(様)気管支炎は、感染症としての側面に重点があり、聴診上は、気管支喘息に似たような狭窄音が聴取されるが、原則として、気管支拡張剤に対する反応は乏しく、呼吸困難は伴いません
これまでに、気管支喘息という診断を受けられていなければ、原則として、すぐに、気管支喘息になる心配はされなくてよいのですが、喘息性(様)気管支炎を繰り返しているうちに、典型的な気管支喘息発作を起こしてくる場合もありますから、経過観察は必要です。

気管支喘息の発病には遺伝的要素が関係することが多いですが、必ずしも気管支喘息が伝わるのではなく、アレルギー反応が起こりやすい体質が伝わるということです。
年齢的には、乳幼児期のアトピー性皮膚炎、幼児期の気管支喘息、学童期のアレルギー性鼻炎という順番で出現します。現在、4歳ですから、気管支喘息が出現しやすい年齢です。
一般に、5~6歳で峠を越えて、小学校に入る頃にはかなり改善し、最終的には10~15歳程度で抜けていきます。

遺伝的体質、ほこり・ダニを中心にしたアレルゲンの存在、気道への刺激物の吸入、気象状況、感染といった誘因が重なった状態になると、こらえきれずに、気管支喘息が引き起こされます。
例えば、低気圧が来たとか、急に冷え込んだとか、大掃除でほこりが立ったとか、急に走って過換気になったとか、また、夏であれば、線香や花火の煙を吸い込んだとかです。

予防法としては、誘因が重ならないようにしてあげることになります。但し、気象状況を変えることは出来ませんし、風邪もひきますから、あまり神経質にならないようにしてください。
もちろん、風邪をひくたびにいちいち喘息が出るわけではありませんから、過度に心配されなくて良いと思います。しかし、秋冬のように、その他の喘息の誘因が重なりやすい状況で風邪をひいた場合は、気管支喘息の発病に対して予防線を張って治療を開始することもあります。

喘息治療のポイントは、発作を軽く、短く済ませること、出来れば、発作のない状態を維持することだからです。
発作は火事と同じで、初期消火が大事ですから、発作かなと思われたら、標準的な治療を標準的な期間続け、軽く短く済ませ、再燃しにくいようにしてあげてください。

通常の風邪の治療に比べて、治療期間が長いという印象をもたれると思いますが、再燃を防ぐために大事です。すなわち、見た目の発作は軽症では4-5日以内に落ち着きますが、気道過敏性の亢進状態は、発作が取れた後も残りますから、しばらく治療を続けてから、休薬することが大事です。
体調の良い時、乾布摩擦、水泳、その他で、自律神経と共に、心身を鍛えることは有効と思います。しかし、風邪の時、発作の時は安静が大事ですから、鍛えないようにしてください。

医師 小児科:横山 俊之
2002年2月 4日

アドバイザー紹介

横山 俊之
医師 小児科

小児科・アレルギー科・内科医。日本小児科学会専門医。多くの時間を過ごす家庭での保育・看護を詳しく説明。スローガンは「病名よりも病態の理解を!」、座右の銘は「鼻閉と便秘で風邪はこじれる」

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