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ほけんだより(冬のスキンケア)/2017年1月

こどもの肌って想像以上にデリケート

 肌の一番外側の部分を角質層といいます。角質層には外部の刺激からお肌を守るバリア機能があります。こどもの肌はこのバリア機能も未発達。

そして、角質層は大人でもラップ1枚の薄さなのに、こどもの角質層は大人の1/2~1/3の厚みしかなくとても薄いんです。

また、皮脂の分泌量も生後まもなく減少、水分量も大人の半分しかないので実はカサカサ肌!!

 乾燥が強くなるこの時期、こどもの肌トラブルが多くなるわけなんです。しっかりケアをして健やかなお肌を作ってあげましょう。

 

皮脂分泌.png

皮脂が少なくなると、かゆみの悪循環!

 皮脂が少ないこどものお肌。この時期は特に乾燥が強くなります。角質層が乾燥するとバリア機能はさらに低下。

ほこりやダニなどの外部からの刺激を受けやすくなります。するとかゆみが出現…

そこで掻きこわしてしまうことで、さらに角質層が傷ついてしまいます。

もう、この繰り返し…悪循環から抜け出せなくなってしまいます。

かゆみ.png

正しいスキンケアを!

①清潔を保つ(洗浄)

 洗うときはたっぷりの泡で手で洗ってあげてください。ナイロンタオルやガーゼなどで擦りすぎてしまうと角質層は傷つき、必要な皮脂までも洗い落してしまいます。

 

②たっぷり保湿、こまめに保湿

 洗ったり、拭いたりした後は必ず保湿をしましょう。

 保湿剤は一度ママの手に取って、手を擦り合わせて温めてあげてください。冷たいまま塗られてしまうとこどももびっくり! ママの温かい手&保湿剤でタッチングのチャンスでもあります。

手のひら全体をしっかり密着させ擦らないように広げてあげてくださいね。

 保湿剤の種類によってもキープ力が違ってきます。たとえば、ローションタイプはさらっとして伸びもいいですがキープ力は低くいのでこまめに塗る必要があります。逆にキープ力は高いオイルタイプはべたつきが気になったり…

こどもの肌に使用するものとして製造された保湿剤で、使用する場面やこどもとママの好みも含め使い分けてみてください。

 

③刺激を少なくする

 直接肌に触れる衣類は綿素材がおすすめ。ポリエステルなどの合成繊維は静電気を起こしやすいため、皮膚を刺激しかゆみのもとになります。

 また、こどもは汗っかき。ヒートテック素材の肌着を着せたときは体が温まりすぎ汗をかいていないか確認をしてみてくださいね。体が温まりすぎてもかゆみの原因となります。冬でも衣類は大人より一枚少なくしてあげましょう。

 

④トラブルが起きたら受診を

 トラブルが起きてしまったら、まずこどものつらい症状を改善してあげるためにもスキンケアのみだけで治そうとするのではなく、早目に受診をしてください。

親子コミュニケーションです

12301999_s.jpg 「しっかりケアしないと!」と意気込んで『義務』になってしまうのはもったいない!

 

スキンケアはこどものお肌にふれるスキンシップのチャンスです。一緒に体を洗いながら…保湿しながら…今日の出来事をおはなししたり、歌をうたいながら楽しくケアしてみたり、ベビー&キッズマッサージをしながらでも楽しいですね。

スキンシップはこどもの心を育む時間♪

Mama's profile/プロフィール

青木 美和子

青木 美和子 【保育園看護師、ベビーマッサージ講師】

記事テーマ

乳幼児のママのための『ほけんだより』

「この時期、何に注意したらいいの?」「どう対処したらいいの?」など、乳幼児に対する季節ごとの保健情報や保健教育について、ハッピーノート.comの『ほけんだより』としてわかりやすく発信していきます。ご家庭で取り入れるヒントにしてくださいね。

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