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【アクティブ読書術】生後すぐから始める「赤ちゃんの眠りリズムのつくり方」/2017年6月

赤ちゃんの「眠トレ」で最初にぶつかる壁に応えてくれる1冊

みなさん、こんにちは!

 

アクティブ読書術も今回で5回目となりました。

私自身、この連載を始めるようになってから、読書を通じて新しい自分を発見したり良い習慣が作れるようになってきました。

 みなさんは、いかがでしょうか。

 

ふだん私は睡眠の講座や講演会で講師をしているのですが、最近は「ママのための睡眠講座」で1歳未満の赤ちゃんを育児中のママに、「赤ちゃんの眠りリズムのつくり方」というテーマでお話しする機会が多いです。

 

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春から初夏に向けてどの年代の方も眠りにつきやすいシーズンでもありますし、夏を一区切りに赤ちゃんや子どもの次の成長のステップアップにママ自身頑張ろうと気合いが入るタイミングでもあるようです。

 

最近は赤ちゃんから睡眠リズムを整えることを、「眠トレ」と呼んでいたりもするそうです。この間の講座でもママがそう口にするのを耳にしました。時代も変わってきて、赤ちゃんの夜の眠りはママが導いて教えるものという常識が少しずつ浸透してきたようです。

 

私も「早期眠育」の大切さをみなさんに伝え続けてきました。

 

夜のたっぷりとまとまった睡眠は、赤ちゃんの心の発達や体の成長を促し、ママも夜ぐっすり眠れることで育児への気持ちも前向きになれます。

 

そんな、親子のWin×Win(ウィンウィン)の関係があるからこそ、睡眠重視の育児をおすすめしています。

 

ただ、この「早期眠育」だったり「眠トレ」は、そのご家庭で取り入れるのに心構えが必要なのも事実です。

 

そこで、ママが赤ちゃんの睡眠を整える上でぶつかる壁とはどんなものがあって、それに対してどう向き合って、親子で乗り越えていくかが課題となります。

 

そんなママの疑問に応えてくれるような興味深い本と出会いましたので、ご紹介したいと思います。

パメラ・ドラッカーマン著 鹿田昌美訳『フランス人の子どもは夜泣きをしない-パリ発「子育て」の秘密-』です。 

赤ちゃんの睡眠を整える「ちょっと待つ」習慣とは?

今回は第三章の「フランス人の赤ちゃんは朝までぐっすり眠る」から赤ちゃんの睡眠について読み解いていきたいと思います。

 

著者はパリ在住のアメリカ人で、ご自身も双子を育てながら仕事もしているワーキングママでもあります。

目下の悩みは、赤ちゃんの夜の眠りが整わないこと!

 

日本人ママも夜泣きで悩んでいる方が多く、赤ちゃんの眠る習慣が思うように作れなくて苦しいのは、著者にとても近い状況だと感じました。

 

一方、フランス人のママは赤ちゃんの眠りに困っている様子がないと言います。

フランスの赤ちゃんは夜ぐっすり眠る習慣があるそうです。

この違いは何なのか?

著者はその秘訣を解き明かそうと、現地でいろんな人にヒントを求めて話を聞いていきます。

 

“ちょっと待つ理由は、ひとつには、赤ちゃんは眠っている間に、たくさん動いたり雑音を出したりするから。これはまったく正常な行動だが、赤ちゃんがぐずるたびに抱きおこすと、そのせいで目を覚ますこともある。

 ちょっと待つもうひとつの理由は、赤ちゃんには睡眠のサイクルがあり、その谷間に目を覚ますからだ。睡眠のサイクルは二時間。このサイクルをつなげる学習をしているうちは、泣くのがふつうだ。泣くたびに、親がお腹が空いたか苦しいのかと勝手に判断して、急いであやしてしまうと、赤ちゃんの睡眠サイクルを自力でつなげる学習がさまたげられる。赤ちゃんに必要なのは、サイクルが終わるころに大人にあやしてもらい、眠りに戻るのを手つだってもらうことだ。“(本文より)

 

 フランス人ママなら当たり前にしているという、赤ちゃんを抱き起こしたり、あやす前に「ちょっと待つ」という振る舞いとは何なのでしょうか。

それはつまり、赤ちゃんの様子をよく観察することでもあるとインタビューから明らかにしていきます。

 

 一方で多くのママが良かれと思ってしていたことで、誰しもが陥りがちなポイントがあることにも気づきます。

 

“生後六か月になるまで息子に二時間おきに授乳していたアリソンのことを思いだした。彼女は赤ちゃんに、おかしな睡眠のくせを教えてしまっただけではなく、無意識のうちに、二時間の睡眠サイクルごとに食事を求めることを学習させてしまったのだ。アリソンは息子の要求に応えているつもりだった。よかれと思ってしたことが、かえって要求を増やしてしまったわけだ。献身的な母による自己犠牲が、大きな勘違いに思えてきた。”(本文より)

 

日本人ママもこれに近いことを習慣的にしているのではないでしょうか。

私自身も「赤ちゃんの眠りリズムのつくり方」の講座で、まさに、この「ちょっと待つ」ことを教えることを心掛けています。

まずは、ママの献身的なお世話が、赤ちゃんの夜の眠りの学習を妨げていることを知ってもらい、その上で赤ちゃんの睡眠の特徴や眠りリズムを整える具体的な方法を教えています。

 

赤ちゃんが夜によくする反応についても、本に詳しくありました。

ママが即授乳してしまったり、抱き起してしまうのは何がきっかけになるのでしょう。

 

赤ちゃんは必ずしもお腹が空いているわけでもなく、ちょっとぐずってみたり、ふにゃふにゃ言ったりもします。

眠っている間のちょっとした仕草や反応なのかもしれません。

それを「ちょっと待つ」ことで、観察しよう、ママも見極める目を持ちましょう、ということです。

 

著者が睡眠博士で小児科医でもあるエレーヌ・ド・ルーフスニデールさんを訪ね、聞いたことをご紹介します。

 

“「赤ちゃんは眠っているときに、眼球を動かしたり、雑音を立てたり、指を吸ったり、わずかに体を動かしたりします。でも、実際には眠っているのです。だから、しょっちゅう手を出して、邪魔をしてはいけません。赤ちゃんの眠りかたを親も学ぶ必要があります。」”(本文より)

 

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ここがあやす前に「ちょっと待つ」、観察のポイントになると思います。

みなさんもぜひ、赤ちゃんの育児の参考にしてみてくださいね。 

Information/お知らせ

【今回のキラリ本】

パメラ・ドラッカーマン 著 鹿田昌美 訳 

『フランスの子どもは夜泣きをしない-パリ発「子育て」の秘密-』

集英社


フランスの子どもは夜泣きをしない -パリ発「子育て」の秘密-   

●「+Sleep(プラススリープ)」

「ママのための睡眠講座」「女性のための睡眠講座」「中学生のための睡眠講座」「シニアのための睡眠講座」、その他一般向けに、幅広い世代へ向けた睡眠講座や講演、研修を育児サークル、教育機関、行政機関等で開催しています。

 

☆活動予定表☆

http://ameblo.jp/foryoursleep/entry-12277620603.html 


☆企業研修や、産院や産婦人科での妊婦さんやママの睡眠生活指導、育児や介護支援者様向けにも、睡眠についてご指導いたします! お気軽にご相談ください。☆

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Mama's profile/プロフィール

鶴田 名緒子

鶴田 名緒子 ー+Sleep(プラススリープ)代表 睡眠健康指導士・睡眠改善シニアインストラクターー

記事テーマ

生き方がキラリと輝く!アクティブ読書術

読書の楽しみはページを開いていくだけでワクワクするような世界に飛び込めるところにあります。育児の合間に手に取りたくなる、読書が苦手な人にも興味を持ってもらえるような本の読み方や、いつどこで読書をするのかというシチュエーション、おすすめの本の感想など、様々な視点から読書体験をご紹介します。1冊の本から人生を味わい深く輝かせていきましょう。

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