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産後ママのよくあるカラダの気がかり

妊娠・マタニティ ママの病気・健康 教えて!ドクター

(2014年 特別編集号 掲載)

痔=男性に多いトラブルと思いがちですが、出産のときのいきみなどで、いぼ痔や切れ痔になるママは少なくありません。
また便秘は、痔を悪化させる原因の1つですが、「会陰切開の傷が痛くて、トイレでいきめない」などの理由で便秘になり、痔がさらに悪化するケースも。そのため痔になったら、まずは便秘に気をつけてください。
軽度の場合は、市販薬を使いながら様子を見て構いませんが、なかなか症状が改善しなかったり、痛みを伴うときは、早めに肛門科へ。
痔は完治しないまま、次の妊娠をすると症状が悪化し、手術が必要になることもあるため、キチンと治すことが大切です。

悪露

悪露は、出産のとき子宮内で胎盤がはがれ落ちたときに出る卵膜やリンパ液、子宮で不要となった血液などが排泄されるもの。
出産後すぐに出始めて、産後3~4日目ぐらいに最も量が多くなります。悪露が白色・無臭になるのは、産後1ヵ月ごろですが、多少個人差があり、なかには6~8週間ほどかかるママもいます。
悪露の状態は、子宮回復のバロメーターになるため、流れるような感じが続いたり、日増しに痛みや赤みが強くなる、2ヵ月以上悪露が止まらないなど「おかしいな」と思ったときは、至急、産婦人科を受診しましょう。

子宮の痛み・違和感
(子宮復古不全)

産後、子宮は約4~6週間かけて妊娠前の状態に回復します。しかし子宮復古不全といって、子宮の回復状態が悪く、ときには痛みや違和感を伴うことも。
原因は、胎盤の一部が子宮内に残っていることや、過度に安静をとって適度にカラダを動かさないことなどが考えられますが、発熱や激しい痛みがあるときは、至急、産婦人科を受診しましょう。
また子宮復古不全の場合は、子宮の状態が十分回復するまで、産後のセックスは様子を見てください。無理をすると、子宮内膜炎や卵管炎など、子宮内感染を起こす心配があります。

月経再開の遅れ

産後の月経の再開時期は、個人差が大きいです。とくに授乳中のママは、母乳を分泌するホルモン「プロラクチン」が排卵を抑制するため、月経の再開が遅れがちです。
しかし授乳に関係なく、産後半年以上たっても月経が再開しないときは、基礎体温表を1ヵ月ぐらいつけて、産婦人科を受診してください。
なかにはホルモンの影響で、排卵が起きにくくなっている方もいますが、そのまま放置しておくと無月経や不妊をはじめ、将来、骨粗しょう症などに繋がることもあります。

抜け毛

産後3~6ヵ月ぐらいすると、「シャンプーしたときに髪の毛が抜ける」など、抜け毛に悩むママもいます。
原因は、妊娠・出産によるホルモンバランスの変化です。妊娠中は、頭髪の成長を促す女性ホルモン「エストロゲン」が盛んに分泌されますが、産後は「エストロゲン」の分泌量が激減するため、抜け毛が目立つようになります。
しかし、これは一時的なことなので心配しないで大丈夫! ホルモンバランスが正常に戻り、月経が再開する頃には治まってくるはずです。

腱鞘炎

女性ホルモンの変化が激しい産後は、腱鞘炎になりやすい時期です。とくに「赤ちゃんが泣くので、1日中、抱っこしている」というママは、腱鞘炎になりやすいです。
ケアのキホンは、なるべく手首を使わないようにすることですが、どうしても抱っこしないといけないときは、抱っこひもを使って、手首に負担をかけないようにしましょう。
また痛みがあるときは、冷やしたり、湿布を貼って様子をみてください。ただし痛みが治まらないときは、ガマンしないで早めに受診を。

便秘

妊娠中は、黄体ホルモンが活性化し、腸の働きを鈍くするため便秘になりやすいのですが、産後も便秘が慢性化することがあります。
とくに産後間もないママは、出産のダメージからトイレでいきめずに、気がつけば便秘になるケースも。また赤ちゃんのお世話に追われているうちに、トイレに行く機会を逃し、便秘になるママもいます。
便秘解消には、食物繊維を豊富に摂るなど食生活を見直したり、多めに水分を摂ることが大切ですが、症状が改善しないときは無理せずに便秘薬を服用してください。授乳中などで、市販薬が服用できないママは、お医者さんで相談しましょう。

尿漏れ・頻尿

「走ったり、くしゃみをするとおしっこが漏れる」「トイレが近い」など、尿漏れ・頻尿に悩むママは意外と多いもの。
原因は、妊娠中は大きくなった子宮が膀胱を圧迫するため。また産後は、出産によって尿道や腟、肛門を引き締める役割を担う骨盤底筋群などがダメージを受けるためです。
尿漏れ・頻尿を改善するには、下腹部に力を入れて肛門と腟周辺の筋肉をキュッと締める体操を、毎日繰り返すことがオススメ! ただし3ヵ月続けても改善しないときは、子宮が下がる子宮下垂などが疑われるため、念のため産婦人科へ。

貧血

妊娠中は、お腹の赤ちゃんの成長に伴い、多くの鉄分が必要になるため貧血になりやすい傾向があります。
また分娩時に出血量が多いと産後、貧血になったり、授乳によってママの体内の鉄分が赤ちゃんに移行することで、ママの鉄分が不足して貧血になる方も。
貧血予防には、レバーや肉・魚の赤身の部分、ほうれん草などの緑黄色野菜などを豊富に摂ることが必要ですが、立ちくらみなど気になる症状があるときは受診を。症状に合わせて、鉄剤などが処方されます。

ママも年1回は婦人科検診を

ママの中には「1ヵ月健診以降、婦人科検診を受けていない」という方や、「まだ若いから大丈夫 ! 」と考える方もいますが、婦人科系の病気には子宮頸ガンや乳ガンなど、初期の段階では自覚症状がない病気もあります。
また「ただの育児疲れ」と思っても、じつは婦人科系の病気が原因で、だるい・疲れやすいなどの症状が出ていることも。そのため年1回は婦人科検診を受けましょう。 子育て中は忙しいでしょうが、家族のため・自分のためにも、定期的に検診を受ける習慣を作ってください。

婦人科検診のとき、“医師に相談したほうが良いの?”と 迷いがちな症状をチェック !

□外陰部がかゆい
□手がこわばる感じがする
□だるい、疲れやすい
□肌が乾燥しやすい
□微熱が続いている
□月経周期や経血量、月経痛の様子が以前と違う
□イライラしたり、落ち込みやすい
□乳腺炎になって以来、乳房が張った感じがする・しこりがある
*該当項目は、婦人科検診のとき必ず医師に相談を。

池下育子先生

産婦人科医。帝京大学医学部卒業後、東京都立築地産院産婦人科勤務、同産院医長を経て、池下レディースクリニック銀座を開業。現在に至る。「出産した女性が本当にしておきたい 産後ママの心と体をケアする本」(共著/日東書院)など著書多数。

池下育子

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