骨に異常は無いのに、眠れないほど足の指先が痛い（4歳）

小児科なんでも子どもの病気子育て応援隊のズバリ！アドバイス

骨に異常は無いのに、眠れないほど足の指先が痛い（4歳）

2歳半頃から足の指先(とくに親指)の痛みを訴えて、夜眠れないことがあります。見た目、指の動きに異状はなく、1年前に整形外科でレントゲンを撮りましたが骨にも異状はありませんでした。

整形外科・小児科とも「様子を見ましょう」と言われています。靴のサイズには気をつけていますし、遠足などたくさん歩いた日に痛がるということもありません。

頻度は定期的ではありませんが、2ヶ月に1度くらい夜から朝方にかけて痛みを訴えます。湿布(冷・温)を貼ったり、軟膏を塗ってマッサージしたり、いろいろ試してみましたが、効き目がないようです。外科的なものなのか神経の問題なのか。「成長痛」も指先と言うのは聞きません。単なるしびれなら良いのですが、心配です。

お悩み・相談は、ミキハウス子育て総研のスタッフがよく読み、200名以上の子育て応援団（専門アドバイザー）の中から適切な方にアドバイスを依頼しました。

俗にいう成長痛ではないでしょうか?子どもの骨はどんどん発達しますがその過程で過剰に発達しすぎてぶつかり合うことがあり一時期痛みを訴えます。
もっとひどくなると軟骨や骨にレントゲン上でもわかる異常がでてきますが、そこまでなることは稀で、整形外科的に異常なしとなります。これを成長痛とよぶわけです。
もちろんおっしゃるように、指はまれです。

家族構成はどうなっていますか?保育園等生活面は?成長痛には、甘え、欲求不満あるいはその両方と区別つかないケースがあります。
指という場所を訴える可能性として、家族の方に、たとえばそうした場所の関節痛、痛風の方はいないでしょうか?

長時間歩いたりしたあとだけに訴えるなら成長痛、そうでなければ甘え、ストレスかもしれません。さすってやったりして接してやることも重要です。

医師小児科：桑折紀昭
2001年2月23日