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現在の身長・体重ともに標準的と言えます。よって、嘔吐に関して栄養学的弊害はないと思われます。つまり、吸収すべき栄養は摂取できていると考えられます。
したがって、嘔吐の原因について、とりあえず問題になるのは「1度に食べている量」と思われます。咳の一部についても、嘔吐には至らないまでも喉頭の高さまで逆流した胃の内容物が気管に入りそうになって誘発されている可能性があり、余計に嘔吐をおこしやすくしているかもしれません。

現在の食欲の(食べれる量の)7、8分目にしてみる、分けて食べてみる、ゆっくり食べる、などが大切かと思われます。
さらに、排便がコンスタントにあるかどうかも気をつけてください。便秘傾向になると、腹満となり、嘔吐しやすくなります。特定の食べ物あるいは成分に対して嘔吐が認められる場合は、消化管アレルギーなども考慮します。

稀に、胃食道逆流現象(GER)や胃の捻転などが原因になることもありますが、基本的には体重増加不良等の栄養学的弊害があることが多いので、すぐに心配することはないと思います。
疑いがある場合は、小児外科で胃透視して通過や逆流の具合を確認します。

医師 小児科：横山 俊之
2004年8月26日

1歳6ヶ月の男児としては決して小さくはありません。吐くようになったのがいつからかはわかりませんが、このサイズがあり、しかも吐いたものが口から出ない程度ですから、大した量の嘔吐ではないと思われます。
咳をしたり泣いたときに吐くというのは、腹圧がかかると吐きやすいのでしょう。

胃の入り口の筋肉のしまりがまだ充分でないのかもしれませんが、それはいずれ発達していくので、心配いりません。いっぺんにたくさん食べず、また、食べた直後はすぐ走り回ったりしないようにしましょう。
顔色もよく元気もあるなら大丈夫ですが、咳がしょっちゅう出るようならそちらの治療は必要かもしれません。

医師 小児科：澤田 雅子
2004年8月27日