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あけましておめでとうございます。年末年始はゆっくりなんて思っていましたが、娘４歳にスキーを体験させようと雪国へ行ってきました。昨年は、半日のスクールで「疲れた～」と言っていましたが、今年は「午後もやりたい！」ということで1日スクール参加で「ハの字で止まる」はできるようになりました。今年はあともう1回くらい行けるかな？

さて、今回のテーマ「鉛筆の持ち方」・・・と運動機能。何が関係あるの？と思っていらっしゃる方に向けた記事にさせていただきます。鉛筆が正しく持てるようになるには、乳児期の運動発達が非常に重要になってきます。

発達の特性の中に、ヴィンセントらによる「発達の方向性」という概念もあり、頭部から腰部、さらに下肢部へと進行する方向と、肩、腕、肘、手首、拳、指というように、中心部から周辺部へと発達の進む方向があります。これらから見ると、心臓から遠く離れた部位が一番最後に発達過程に到達するということになります。私が沢山のお子様を見る中で、特に手足指の発達に関しては、3歳児までに積極的なこれらの部位を強化する遊びを入れていかないと、なかなか脳からの指令を受けても動かしづらい傾向にあるように思います。

特に、私の専門であるダンスなどの運動においては足先・指先までを伸ばしたり（ポイント）、指を天井方向に向けたり（フレックス）する動作に難しさを感じるようです。

それでは、乳児期にどんな遊びを入れると「鉛筆の持ち方」につながる運動ができるようになるのでしょうか？これは、運動の専門家である私自身の育児でも実践したことでもあります。（あくまでも私のやり方ですのでその他の似たような手段であっても大丈夫です）

0歳児（２～３か月）・・・小さな手でつかめるようなおもちゃを用意

①最初は私自身の指をつかませます

②ガーゼや小さなぬいぐるみなどをつかませてみる

③赤ちゃん自身でつかめるようになったら、取っ手のあるガラガラなど、少し重量のあるおもちゃを持たせてみる）

④自分で引っ張る力が出てきたら、赤ちゃんが届く範囲で音の鳴るものや揺れるものなど興味のそそるようなものを置きます（我が家ではベビー用のおもちゃ付きのマットを使っていました）

⑤お座りができるようになったら、回す・引っ張る・落とす・はめるなど基本の動作の敏感期に合わせて、それにあった手作りおもちゃを用意しました。例えば、布を箱に入れて引っ張れるようにしたり、ボタン落としを作ったり、空き瓶を用意して自分で開栓させてみたりします。

※特に我が家の場合は、空き瓶やタッパーの開閉が大好きでした。最近のお子様はペットボトルの開栓も４歳になってもできない子が多いですが、我が家の子はこれを小さい頃から遊びの中でやっていたのであっという間にできるようになりました。

※ボタンなど小さいものを使用する場合は、誤飲などがないよう、お子さまから目を離さないようにしてください。

1歳頃・・・歩き始めるようになると運動の幅も広がり、さらに興味が広がっていく時期です。

①洗濯ばさみでものをはさむ

②粘土で楽しく工作

③シールをはがす

④大きな模造紙にクレヨンで丸や線をダイナミックに描く（なぜダイナミックにと言うと、先に説明した通り、発達の進行方向によると、手首で描くより肩周りを動かしながらクレヨンで描かせると、自然に手首の発達にもつながるというわけです。）

⑤靴を自分ではく

⑥つみきを並べる・積む

2歳児・・・1歳児時代にどれだけ手先を使った運動遊びができていたかによって、２歳児でさらなる成長が見られることでしょう。

①子ども用の小さなはさみを使う（最初はどんな風に切ってもOK→できるようになったら線や曲線を切る練習をします）

②自分で脱ぎ着ができるようにする（周りにいる家族が小さな子どもでも自分で着脱のできる洋服を準備する）

③ボタンの練習をする

など・・・・他にも沢山あると思いますが、ほんの1例です。是非、お家でできることを楽しみながら訓練していきましょう！！

鉛筆の持ち方についてですが、絵を描く、字を書くことに興味をもっていることが大前提にあります。

子どもには重要な発達の法則のひとつに、マリア・モンテッソーリが強調した「敏感期」があります。

敏感期とは、生物がよりよく生きるために自然が用意した仕組みで、この時期に生物はある要素に対して強烈な感受性をもちます。人間にはいくつかの敏感期があり、そして、そのほとんどが0～6歳に集中しています。

このことからもわかるように、お子様が絵や字に対して興味をもつ「敏感期」を親御さんがキャッチすることがとても大事になります。

例えば、字に対しては鉛筆をもって書く以前に「字に興味をもつ」ことが重要です。２歳くらいになると、興味のあるお子様は街にあふれる数字や字を読むことや、自分の記憶とマッチングしていくことが楽しい時期になります。そのようなお子様にはまず、字が読めるようになる環境（ご自宅に「あいうえお」表を貼ってさらなる興味を広げる）の設定が大事になります。

さて、敏感期についてはまたいつかお話しすることにしましょう。興味のある方は、こちらの本をお薦めします。

「ママ、ひとりでするのを手伝ってね！」（相良敦子　著　講談社）

鉛筆の持ち方について、いよいよお話しさせていただきます。小学校入学前に慌てて・・・という方も多いですが、幼稚園・保育園時代から少しずつ教えておいてあげるととてもスムーズに鉛筆と取り組めるようになるので、まずは自分の名前を書くということから教えていきましょう。

鉛筆の持ち方指導でとても良い記事があったので、参考にしてみましょう。

参考：ママノート　http://mamanote.jp/news.html?id=497 

1） 親指と人差し指で丸をつくります。

2） 鉛筆の先を上に向け、丸をつくった親指と人差し指で挟みます。

3） 鉛筆をくるっと回して、中指を添える。

鉛筆の持ち方が上手にできるようになったら、お箸も上手になる時期です！！

最近は、エジソン箸なんていう誰でも使いこなせる便利グッズが売られています。このお箸はお箸の導入、興味を持たせるという意味ではとても便利なものですが、期間を決めないと普通のお箸への移行がとても難しいものとなります。

３歳になると、はさみが上手に扱えたり、上手に曲線が描けるようになったり個人差はありますが少しずつ指先が器用になってきます。そんな時期に、お子様がお箸に興味を持ち始めたら、練習の始め時です。正しいお箸の使い方を教えてあげましょう！

★お子様と一緒に練習してみましょう。

①まずは１本から！

まずは1本からスタートさせましょう。親指、人差し指、中指で鉛筆にぎりの練習をさせます。 

②1本の状態からもう1本を差し込みます。　　

2本のお箸をもった状態で、練習スタート。上のお箸だけを動かすように注意しましょう。

③下のお箸を動かさないように上のお箸を動かす練習を！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

鉛筆にぎりの状態から、もう１本を親指と人差し指の根元から差し込み薬指の上にのせてあげます。

お子様にあった短いお箸を選んで、鉛筆と同時にお箸も練習してみてくださいね。