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代用甘味料の真実/2016年12月

代用甘味料はむし歯になりにくい!?

歯医者さんで一度は言われたであろうこの台詞…

「砂糖(スクロース)はむし歯の原因になるので、できるだけ取らないようにしましょう」

「食べたい時は代用甘味料がいいですよ」

多くの方は、「はっきりしたことはわからないけれど 代用甘味料はむし歯になりにくい」という認識だと思います。

今回は、この代用甘味料についてお話ししたいと思います。

代用甘味料とは

甘味料には大きく分けて、糖質甘味料(糖由来)と非糖質甘味料(糖以外由来)があります。いわゆる砂糖は、2糖類のスクロースのことです。甘味料の甘味度の基準はスクロースになり、人工甘味料はスクロースに味を如何に近づけるかが重視されますので、スクロースは甘味料の中心だと言えます。

しかし、砂糖の最大の欠点はむし歯の因になることです。そこで、砂糖(スクロース)の代わりになる甘味料として、広く使用されるのが「代用甘味料」という言葉になってます。

むし歯とスクロース(砂糖)の関係

漠然と砂糖はむし歯の原因ということはわかっても、いつ・どうして歯が溶けるのかを知らないと、むし歯予防はできません。

代用甘味料によるむし歯予防を考えるために、むし歯のでき方をおさらいしましょう。

 

  1. スクロース(砂糖)が飲食によりお口の中に取り込まれます。
  2. スクロースはミュータンス菌の持つ酵素(GTF)により、グルコースとフルクトースに分解されます。そして、ミュータンス菌はグルコースやフルクトースを代謝し、酸を作り出します。
  3. 酵素(GTF)が分解したグルコースを鎖状につなげ、「グルカン」となりミュータンス菌は歯面にしっかりとくっつきます。
  4. バイオフィルム(細菌の塊)が作られ、歯面についたミュータンス菌の周りに無数の細菌が集まります。
  5. バイオフィルム内の細菌が糖を代謝し、酸を産生します。
  6. ミュータンス菌や他の菌が産生した酸により、むし歯となります。
代用甘味料によるむし歯予防

むし歯でのスクロースの役割を簡単にまとめると、このようになります。

  • 「グルカン」形成の材料になる
  • 菌の酸産生の材料になる

 

これを、代用甘味料に変えた場合、

  • 「グルカン」形成の材料にならない
  • 菌の酸産生の材料にならない
  • ミュータンス菌の持つ酵素(GTF)による「グルカン」形成を阻害

となります。

次回は、代用甘味料のむし歯予防と限界についてお話ししたいと思います。

Mama's profile/プロフィール

越川 はるか

越川 はるか ー歯科衛生士ー

記事テーマ

無理なく楽しく歯のケアを!

お口の中が健康になると、体も健康になり、自然と笑顔が増えてきます。お子さんの歯を守れるのは、お母さん、お父さん、周りの保護者の方が重要です。楽しい毎日を過ごすために、皆さんのお口の健康管理のアドバイスをお伝えします。

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