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ペットと子どものアレルギー/2013年2月

ペットはアレルギーの原因になるかどうか

現代はアレルギーに悩まされる方も増えています。アレルギーの原因は、食物、金属、犬猫など様々。ペットを飼うことで、子どもにアレルギーが出るのではと心配される方もいると思います。ところが、1歳の頃にペットの犬や猫に接することで、動物アレルギーになりにくくなるという研究結果がアメリカで発表されています。

 

この研究は、デトロイトにて子どものアレルギーを研究するために1987年と1989年に妊娠中だった母親達を集め、その子どもたちが生まれてから18歳までを研究対象にしたものです。

研究によると、猫を飼っていた家庭では、男の子も女の子(当時1歳)も、50%の確率で数年後に、猫アレルギーになりませんでした。

また、犬を飼っていた家庭では、男の子(当時1歳)が、50%の確率で後に犬アレルギーになりませんでした。ところが、女の子(当時1歳)の場合は、後に犬アレルギーになる確率が男の子に比べて高かったのです。

これらの結果から、1歳の頃にペットの犬や猫に接することで、将来動物アレルギーになる可能性が低くなるというのです。

 

 一方で、赤ちゃんの頃にペットの犬や猫に接すると、よりアレルギーになる可能性があるといっている研究者もいます。

アレルギーが出る出ないの原因を解明するにはまだまだ研究が必要ですが、赤ちゃんの頃、特に1歳頃の状況が大きく関わってくるようですね。

 

日本でも、2011年にエコチル調査という大規模な疫学調査が始まっています。ペットを含め、子どもたちの健康に影響を与える環境要因を解明し、子どもの脆弱性を考慮したリスク管理体制の構築を図ることで、次世代育成に関わる健やかな環境の実現を目指すものです。

結果が出るのは約15年後ですが、日本での調査結果が出るのが楽しみですね。

 

※エコチル調査:環境省が実施する大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査」を指す。「エコロジー」と「チルドレン」を組み合わせて「エコチル調査」という。

 

出典 MSN NEWS my health news daily

http://www.nbcnews.com/id/43378721/ns/health-pet_health/#.UQ9hMR003LU

アレルギーの原因になりにくい品種

ペットというと、ふわふわ、もこもこの毛でおおわれているイメージを抱く方が多いでしょう。ところが、品種改良によって、毛がない、または少ない品種もいます。

 

犬では、メキシカンへアレスドッグや、チャイニーズクレステッドドッグなどのへアレスタイプ(無毛タイプ)がアレルギーの原因になりにくいでしょう。同じ犬種でもパウダーパフタイプは全身に毛が生えています。トイプードルは毛が抜けない犬として有名です。また、テリア系は一般に抜け毛が少ない品種です。短毛種は実は長毛種より抜け毛が多いので注意が必要です。

 

猫では、スフィンクスがきわめて短い産毛のみで覆われており、アレルギーが出にくい品種として有名です。

 

犬や猫以外では、モルモットの1種のスキニーギニアピッグに全身無毛のタイプと鼻や足先に多少毛が残るタイプがいます。

 

これらの品種は、アレルギーの原因になりにくいといえるでしょう。動物アレルギーではなくても、アレルギー体質の方が家族にいる場合は、お医者さんに相談して、これらの品種を飼うことを検討できるかもしれません。

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小田 寿美子

小田 寿美子 ー獣医師ー

記事テーマ

子どもとペットのいる暮らし

犬猫をはじめ、うさぎやハムスター、小鳥など、家族の一員として、また子どもの情操教育のために、ペットは日本の家庭にも欠かせない存在になってきています。ペットのいる暮らしに関するさまざまな疑問、メリットやデメリットについて、専門的な立場から連載していきます。ペットの問題行動カウンセラーとしても活躍する、筆者ならではの多彩な視点から述べます。

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