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ズーノーシス③犬・猫回虫症/2013年9月

回虫症(内臓幼虫移行症)とは

子どもが公園デビューをしたら、お砂場遊びは欠かせません。

思う存分遊ばせてあげたい反面、衛生面が気になるところです。

 

回虫症とは子犬や子猫の腸管に多く感染している回虫の成熟卵が口から入ることでおこる病気です。

公園の砂場の砂に混入した虫卵が手について感染する例が特に多くみられます。

また、鶏や牛のレバーを生食して感染することもあります。

成熟卵が体内に入って孵化しても成虫とはならず、幼虫のまま全身の臓器に移行するため、

内臓幼虫移行症ともいいます。

幼虫は肝臓や目などいろいろな臓器に入り込みます。

回虫症の症状

幼虫が移行する部位によって内臓移行型と眼内移行型に分けられます。

内臓移行型では、発熱、肺炎、肝臓の腫れがみられ、血液を調べると好酸球の増加がみられます。

眼内移行型では視力障害や失明など目の病気をおこします。

日本の状況

公園の砂場に高い確率で回虫卵が存在し、国内都市部住民の抗体陽性率(過去に感染したことがあり免疫を保有している状態)は平均1.6%で多くは無症状です。

幼虫検出例は内蔵移行型1例と、眼内移行型2例のみです。

予防法

砂場で遊んだ後やペットに触れた後は、よく手を洗う習慣をつけることです。

現代は定期的に砂場の砂の消毒や交換を行っている自治体も多いですが、犬や猫が排便をして、その中に回虫卵が入っていれば、すぐに汚染されてしまいます。

アライグマも回虫を持っているため、アライグマが野生化している地域では、アライグマ回虫症の危険性もあります。

虫卵は室内のほこりの中にもまじっていることがありますから、よく掃除をすることも大切です。

また、犬や猫を飼育するときは、動物病院に連れて行って、回虫の駆虫をしてもらいましょう。

Mama's profile/プロフィール

小田 寿美子

小田 寿美子 ー獣医師ー

記事テーマ

子どもとペットのいる暮らし

犬猫をはじめ、うさぎやハムスター、小鳥など、家族の一員として、また子どもの情操教育のために、ペットは日本の家庭にも欠かせない存在になってきています。ペットのいる暮らしに関するさまざまな疑問、メリットやデメリットについて、専門的な立場から連載していきます。ペットの問題行動カウンセラーとしても活躍する、筆者ならではの多彩な視点から述べます。

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