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ズーノーシス⑤パスツレラ症/2013年10月

パスツレラ症とは

この病気はパスツレラ属の細菌によって起きる感染症です。

病原体は犬の口腔内に約75%、猫の口腔内に約97%、猫の爪に約20%常在します。

そのため、犬猫の咬傷や掻傷(ひっかき傷)による感染が大部分を占めます。

 

犬は親愛の情を示すために、人の口元をぺろぺろなめることがあります。

また、猫はじゃれたり怒ったりすると、鋭い爪で人の手に傷をつけることがあります。

 

まれに、生焼けの鶏肉から感染し、食中毒様の症状を示すこともあります。

 

持病(糖尿病、アルコール性肝障害)や中高年者(40代以降)、

ペットとの過度な直接接触(キス、寝室に入れるなど)で感染の可能性が高まります。

 

 
症状

人間の症状は、呼吸器系の感染(約60%)、 

創傷の発赤・腫脹・疼痛(化膿は20-40%)、

骨髄炎、外耳炎、敗血症、髄膜炎などです。

 

咬傷や掻傷後、30分から数時間後に激痛を伴う腫脹と浸出液が生じます。

 
 
犬猫はほとんど無症状で、まれに猫で肺炎を起こすことがあります。
 
鳥は元気消失、食欲廃絶、下痢などが生じます。
 
ウサギはスナッフルといわれる鼻炎、気管支炎、肺炎を起こします。
 
ネズミの一種のラットでは肺炎、マウスでは敗血症を起こします。
 
 
治療と予防
治療としては、抗生物質を投与します。
 
予防としては
ペットとキスをしたり、一緒に寝たりという過度の直接的接触は避けましょう。
ペットは家族の一員と言われますが、
ズーノーシスの予防の面からは、
家族ではなく、友人という位置づけで接するといいでしょう。
友人とは、キスをしたり、一緒に寝たりはしませんよね。
また、猫の爪はこまめに切っておきましょう。
 
子どもは親のペットへの接し方をみて、同じように接します。
いいお手本を示すようにしましょう。

Mama's profile/プロフィール

小田 寿美子

小田 寿美子 ー獣医師ー

記事テーマ

子どもとペットのいる暮らし

犬猫をはじめ、うさぎやハムスター、小鳥など、家族の一員として、また子どもの情操教育のために、ペットは日本の家庭にも欠かせない存在になってきています。ペットのいる暮らしに関するさまざまな疑問、メリットやデメリットについて、専門的な立場から連載していきます。ペットの問題行動カウンセラーとしても活躍する、筆者ならではの多彩な視点から述べます。

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