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細菌性髄膜炎

ヒブ・肺炎球菌 予防接種 教えて!ドクター

(2010年 春号 掲載)

最も怖い子どもの感染症です

元気に毎日を過ごしている3歳くらいまでのお子さんにとって、病気の頻度と重さから最も注意が必要な感染症が「細菌性髄膜炎」です。ヒブワクチンの登場もあり、ここ1〜2年で、この病気の怖さは子育て中の皆さま方に次第に知られるようになってきました。

その細菌性髄膜炎ですが、新型インフルエンザの流行でも話題になっている「インフルエンザ脳症」と比較してみるとわかりやすいです(下図)。
インフルエンザ脳症の年間発生数は150〜200名ほどで、その死亡率は8〜9%です。一方、細菌性髄膜炎の年間発生数は、このインフルエンザ脳症よりはるかに多く年間約1000名で、その死亡率は約3%です。
つまり、インフルエンザ脳症の5倍以上のお子さんが髄膜炎に罹患し、年間約30名、インフルエンザ脳症を超える数のお子さんが亡くなっている計算になります。
インフルエンザ脳症から子どもたちを守ることはもちろん大事なのですが、日本で暮らす子どもたちにとって最も注意すべき感染症は、細菌性髄膜炎なのです。

[画像の拡大]

早期治療が大事ですが、それが難しい上に1日で亡くなることがあります

「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」で、髄膜炎にかかったお子さんをおもちのご家族にアンケート調査をさせてもらいました。その結果、熱が出て髄膜炎治療の開始時期が3日を越えると、髄膜炎の完治する割合が2割未満と急激に落ちていたことがわかりました。それだけでなく、熱が出て1日という急激な経過で亡くなっていた方があり、早く見つけて治療しても救えない事実が、あらためて明らかになりました。また、病院での調査では、血液検査などしても髄膜炎の早期診断は大変難しいということがわかっています。

ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンを定期接種にすることで、細菌性髄膜炎のほとんどをなくせます

日本では、細菌性髄膜炎の80〜90%は、ヒブと肺炎球菌が原因でおこっています。そして、この2種類の菌に大変有効なワクチンが海外では広く定期接種として普及しています。それが、日本でも2008年12月から任意で接種可能となったヒブワクチンと、最近、接種がはじまった小児用肺炎球菌ワクチンです。
これら2つのワクチンを定期接種化した海外の経験から明らかなことは、ヒブワクチンの場合、ほぼ完全にその菌による髄膜炎を消失させることができ、小児用肺炎球菌ワクチンの場合も、その7割以上が抑えられるということです。わが国にあてはめれば、定期接種にしてすべての子どもたちが2つのワクチンを受けていれば、細菌性髄膜炎全体の8割を押さえ込めることになります。

海外のワクチン先進国と比べると、ヒブワクチンは20年以上、小児用肺炎球菌ワクチンも10年近く定期化が遅れています。ワクチンさえあれば、その間に救えた命は、すでに数百人にのぼります。ワクチンのない日本に生まれたばかりに、救えたはずの命が数百…そんな状態が、これからも続くことなど許されません。

 ヒブワクチンは供給不足が問題となっており、小児用肺炎球菌ワクチンはまだ任意接種が始まったばかりです。両方とも、一日でも早く定期接種にするためには、子育て中の方の声を、しっかり国に届けていくことが大切です。「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会※1」と「VPDを知って、子どもたちを守ろう。の会※2」のHPをご覧ください。

※1 「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」(http://zuimakuen.net/
※2 「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもたちを守ろう。の会」(http://www.know-vpd.jp/



※ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチンは2013年の予防接種法改正により、同年4月1日から定期接種化されています。
 

武内一(はじめ)先生

耳原総合病院(大阪府堺市)/佛教大学社会福祉学部
滋賀医科大学卒。日本小児科学会代議員。
「小児外来診療における抗菌薬適正使用のためのワーキンググループ」や、「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」副代表としても活動。

武内一(はじめ)

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