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利き手の矯正は医学的にどう考えられているのか教えて(4歳)

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利き手の矯正は医学的にどう考えられているのか教えて(4歳)

息子は両利きですが左を多く使います。私たち夫婦はこれも息子の個性、右利きに矯正することが息子の心身の健康に良くはないと考えてきました。
幼稚園は左利きのお子さんには「右手も使えると素敵、右で練習しよう!」とかなりハッキリとした働きかけがあります。右手で箸を使う練習をした息子ですが、入園後初めてのお弁当以来、息子は箸を持たなくなりました(幼稚園では箸利用が大原則です)。利き手に関しては、保護者会のときに見守って欲しいとお願いしたのですが、「左利きでは脳はバランスが取れていない」「小学校で左利きがいじめの対象になりうるので予防に」「親のしつけの問題」などと言われました。

私は「左利きには色々な説はあるけれど、利き手矯正は吃音障害や夜尿症を起こしたり、自信喪失を及ぼすなど良いところはあまりない」と伝えました。長い話し合いで、様子を見てもらえるといわれたのですが、結局約束は守られていません。
利き手矯正は医学的にどう考えられているのか教えてください。また、息子の心身の成長にはどうすることが良いのかなどご助言ください。

アドバイス お悩み・相談は、ミキハウス子育て総研のスタッフがよく読み、200名以上の子育て応援団(専門アドバイザー)の中から適切な方にアドバイスを依頼しました。

一昔前は礼儀作法や躾という観点から、矯正されることが多かったわけですが、近年では、本来自分のもっている利き手を伸ばす方向が主流となってきています。
この背景には、右手で字を書くことや食事をとることに対する社会・文化的圧力が緩和されてきたこと、さらには、脳の発達が利き手に関与していることが解明されてきて、「強制的な矯正」はおっしゃるとおり、子どもにとってストレスとなり、心理的な悪影響を及ぼすという点も知られてきたからです。

利き手が確立するのは7~8歳ころであり、それまでは脳の2つの半球の成熟や左右相互の情報のやりとりなどの神経生理学的発達とリンクしながら、利き側は左右あるいは両側を移り変わり、次第に一側優位化してくる、さらに、生まれつきの脳の左右の優位性も関係して利き手が決まってくるので、無理に矯正することによって、子どもに望ましくない影響を与えることになるわけです。

矯正による弊害は、脳の発達障害や器質的障害を引き起こすわけではありませんが、心理的ストレスによるかんしゃくや吃音などが主で、仮に矯正を行ったとしても、矯正しようとしてプレッシャーをかけた特定の動作についてのみ利き手が変化するだけで、他の動作は変わらない、右利きに変化するのは、字を書く手、食事をする手などが多く、その結果子どもは両手利きになるが、潜在した左利きには違いないわけです。

以上のことをふまえて、無理に矯正しようとしないこと、子どもの利き手が使いやすいように道具をそろえる(昔ほど不自由なく揃えられるようになったのは、こうした考え方が一般的になりメーカーも要望に応じるようになったからでしょう)などの環境面での配慮をすることが望ましいとされています。何よりも、子ども自身が左利きのために、劣等感をもったり自信喪失をしないように心掛けるべきで保育所や幼稚園、学校での集団生活において、学習上のつまずきを経験させたり、過剰な自意識や恥ずかしさを感じさせないようにするために、保育者や教員の理解も必要ですね。
(以上は、馬場一雄日大小児科名誉教授「続・子育ての医学」小児科Vol.40No.13に寄稿された近藤洋子、玉川学園大学教育学部「左利きの子の育て方」を参考にしています。)

左利きの方にはミケランジェロ、ピカソ、モンロー、マラドーナ、セナ、多くの野球選手など異能の方が多く、タレントでも左利きは少なくないですね。逆に野球などは、左が有利ということで、左利きに矯正された例もあります。上手に矯正されれば、大きなトラブルなく右利きになった子も多く、それはそれでいいようにも思います。今後も、勉強やスポーツ、さまざまな習い事などで、子どもに無理を強いることも多く、指導者に任さざるを得ない場面もでてきます。いずれにせよ保護者の考え方が優先の時代でしょうか。

医師 小児科:桑折 紀昭
2004年11月16日

アドバイザー紹介

桑折 紀昭
医師 小児科

1983年より愛媛県宇和島市で小児科クリニックを開業、99年から病院ヘ行くほどではないけれど心配なこと、病院で聞きにくいこと、聞けなかったこと、聞いたけれどよくわからなかったこと、などの質問に答えるHPを開設、2001年からは病児保育施設にも力を注いでいる。

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